プロフィール
誕生日 | 1月26日 |
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誕生日 | 管崎舞より少し高い |
メイン楽器 | ユーフォニウム |
サブ楽器 | バリトンホーン |
好きな食べ物 | ヨーグルト |
好きな音楽 | クラシック、現代の吹奏楽曲 |
備考 | 一度だけ髪を染めたことがあるが、大不評だったので二度と染めないと誓っている。 |
概要
SOULCATCHER(S)の登場人物で、鳴苑高校吹奏楽部ユーフォニウムのパートリーダー。
黒髪ショートヘアと、長い前髪の影のジト目が特徴。
制服姿でいる時はブレザーを着ていないことが多い。
トロンボーンの金井淵涼、チューバの川和壬獅郎、ホルンの管崎舞とは同じ中学出身の幼馴染。
神峰翔太に見える「心」の形は「ボロボロのマントを羽織る星合自身の姿」。
開く様子が無い大きな扉の前に立つ彼女は、ただひたすらドアノッカーを鳴らし続けている。
人物
毅然とした発言が多いことから気の強い印象を受けるが、傷つく友人を放っておかずに他者に寄り添おうとできる優しい性格。
刻阪響曰く彼女はものの考え方、価値観が鳴宛高校吹奏楽部メンバーの中で「普通」であるという。
能力
あらゆる管楽器と同じ動きを要求される楽器と言われるユーフォニウムのパートリーダーとして、その実力は全国クラスと認められており、他者を潰しかねない程の演奏技術を持つ音羽悟偉と並んで演奏できる数少ないメンバーである。
一方、前述した彼女の特徴である「普通」は演奏技術にも現れていて、共感覚や莫大な音楽知識と言ったものは持ち合わせていない。
だが、言い換えれば、基本をしっかりと固めていったことで全国クラスに上り詰めたということでもある。
問題
彼女の抱えている問題は「大切な幼馴染との絆」。
前述したとおり、金井淵、川和、舞、そしてもう一人、舞の双子の兄である管崎咲良とは中学で出会って以来の大切な幼馴染だった。
だが中学2年の3月、金井淵と咲良のちょっとした言い合いから起きた事故で咲良の両腕が動かなくなったことで、全ての歯車が狂いだす。
金井淵は「桜の音」を自分で完成させることばかり考えるために周囲を顧みなくなり、舞は共感覚によって苦しみ、川和は何もしてくれなくなった。せめて幼馴染の舞が共感覚に苦しむ心を助けようと苦心していたが、彼女を助けようにも心を開いてくれないことに無力感を覚え、また優しさゆえに強く踏み込むことはできずにいた。
活躍
「舞う桜編」前
神峰が入部した日に初めて顔を合わせるが、この時は興味なさげに見つめるだけだった。
神峰が天籟ウインドフェスで一曲指揮をするかの指揮者選抜投票では、「クラリネットに重きを置きすぎて金管楽器が響かなかった」という理由で反対票に入れた。
アンサンブルコンテストでは金管六重奏として奏馬俊平、音羽悟偉、金井淵、舞、川和と共に挑み、県大会、西関東大会を勝ち抜く。西関東大会のさなか、神峰に対して彼女は「あなたには 金井淵涼を止められない」と意味深な言葉を告げる。
野球部応援のために金管楽器のパートメンバーを借りたいと神峰から申し出があった時には、他の3人同様に特に断る様子は見せなかった。そして同日のアンサンブルコンテスト全国大会では、メンバー全体で最高のパフォーマンスを見せるも、銀賞に終わる。
「舞う桜編」
新年度に天籟高校吹奏楽部のメンバーである弾に「風がよどんでる」と指摘される。そこから弾は春に起きた自身の挫折と再起を語るのだが、その時には悲しそうな表情をしていた。
その夜、神峰が誰にも言っていないはずの「5人目」の存在を指摘したことに驚きを見せる。金井淵が「桜の音」にまつわる思い出話をした後に去ろうとしたときにはついていこうとするも拒絶を受ける。直後、川和から「何も言わずに寄り添ってやれ」と言われて、その場を後にした。
そして別の日、「これ以上あたし達に関わらないで」と神峰を拒絶する。その言葉にも怯まず、ひとりユーフォニウムを吹いていることを「舞のために吹いている」と看破された時には、神峰に恐怖感すら感じていた。
直後、黒条善人の手引きで共感覚が暴走させられた舞が倒れてしまう。神峰と刻阪の助力もあって暴走は治まるが、一時的とはいえ塞ぎこんだ舞から、関わることを拒絶されてしまう。
その後、神峰と刻阪に、自分が舞を助けられず、金井淵と川和が何もしてくれない現状を伝える。そして、
「あんたスゴイんでしょ!? 「指揮者志望」なんでしょ!? ……だったら」
「あたしたちのこと 助けてよぉ」
神峰に咲良の面影を見た星合は、遂に神峰に助けを求める。そしてその願いに神峰も「最初から演奏者(アナタ)を助けるのは!!! 指揮者(オレ)の役目だ!!!」と力強く快諾するのであった。
その後、助けてくれることを快諾した神峰に舞のこと、そして咲良の人となりについて神峰に伝える。
合わせて、地元の幼稚園の園児に向けての音楽祭を開くにあたって、舞と共に参加。演奏中に共感覚の影響で流れに乗れず苦しむ舞を心配し、周囲の流れを無視して舞を助けに行く演奏を始める。だが、以前聞いた咲良の話で「人に寄り添おうとするところは「悪い所」でもある」という話があったことから、星合の問題点を見出した神峰に突如掴まれる。演奏全体の流れが悪くなって園児たちの音楽への興味が一度は失われた中、再び興味を取り戻すために演奏する中、神峰は星合と舞に「勇気を出せ」と指示。その指示でかつて咲良に言われた「信じるのも、覚悟決めてとことん関わるのも、必要なのは勇気だぜ」という言葉を思い出し、舞を信じ、関わる勇気が足りなかった事を自覚、舞が共感覚を制御できるまで、退かずに寄り添う覚悟を決める。舞も神峰の言葉から咲良の話を思い出し、勇気をもって星合に助けを求めた。互いの「心が通じ合った」ことで舞の助けを求める声が聞こえた感覚から、演奏後は舞と共に涙を流していた。
神峰に希望を見出したことを川和に告げる星合と舞に、川和は「咲良の現状」という現実を以って希望を斬り倒そうとするが、それは神峰に止められる。川和が神峰と咲良を引き合わせた後に行われた、病院内のコンサートにも参加した。
スプリングコンサートの一曲目で行われた神峰と金井淵の激突では神峰に加勢。二曲目では混声六重奏の参加メンバーとして「春よ、来い」の演奏を行うが、演奏後半で3年も動かなかった咲良の両腕が動き出す奇跡が起きる。演奏後は5人で抱き合い、全てが戻ったことに涙を流して喜ぶのであった。
問題解決後
問題解決後のコンサートでは県大会、西関東大会と要所で活躍。
全国大会では竹風高校のユーフォニウム使いである譜久原真由子と向かい合う中、神峰に助けを求めたことについて想いを馳せていた。
他の3人みたいに特別なものを持たず、「自分には寄り添う事しかできない」としながらも、自分を助けてくれた神峰に恩を返すべく、譜久原と張り合い続け、神峰が目指す「虹の音」に辿り着くピースのひとつとなった。