ド・ド・ドリフの大爆笑~♪
概要
ザ・ドリフターズ(通称:ドリフ)主演で、1977年から2003年まで月1~年1ペースで放送されていたコント中心のバラエティー番組。フジテレビ系列で放送されていたが、フジテレビの制作ではなく、ドリフの所属事務所であるイザワオフィスが企画・制作を担当し、出来上がった放送素材をフジテレビに配給して放送するスタイルを取っていた。
ちなみに8時だョ!全員集合が公開生放送だったのに対して、こちらはスタジオ等での収録による録画放送である。
現在は特番やDVD等で、過去に放送したコントの一部が見られる他、CSファミリー劇場では初回から1996年頃までの分を繰り返し再放送しているので見る機会も多い。
2017年10月からはBSフジでも、(もしもシリーズを中心とした)一部のコントを取り上げたダイジェスト版(放送時間55分)が放送されている。
1995年頃にはリクエストコントという形式があったが、その中でかつての「8時だョ!全員集合」の22分コントを観客を入れた形で復刻した事がある。その為、フジテレビがドリフを特集したスペシャル番組で全員集合のコントが出てくるのはこのドリフ大爆笑で行なわれた復刻版である。
オープニング
初代(1977年)
【1977年当時の満年齢】
いかりや:46歳
高木:44歳
仲本:36歳
加藤:34歳
志村:27歳
この代のみ、「♪夜だ8時だドリフの時間…」で始まるテーマソングだった。(原曲は軍歌の「月月火水木金金」)
途中でメンバーの衣装替えが2度(白スーツ→浴衣はっぴ→黒スーツ)もあり、地味に手間のかかった映像である。
2代目(1978年)
【1977年当時の満年齢】
いかりや:47歳
高木:45歳
仲本:37歳
加藤:35歳
志村:28歳
放送時間が変更されたため、この代からお馴染みの「♪ド・ド・ドリフの大爆笑」で始まる「隣組」の替え歌になった。
以降のバージョンとは違い、テンポは遅めである。
また、この代のみドリフメンバーは、スクールメイツの後ろで歌う。
3代目(1979年)
【1979年当時の満年齢】
いかりや:48歳
高木:46歳
仲本:38歳
加藤:36歳
志村:29歳
主旋律は2代目と同じだが、新たにイントロが加えられた。
4代目(1980年)
【1980年当時の満年齢】
いかりや:49歳
高木:47歳
仲本:39歳
加藤:37歳
志村:30歳
基本的に2代目から変わっていないが、2番の後にエレキギターが加わった。
メンバーのはっぴ姿はこの代からなくなり、スーツのみとなる。
5代目(1981年)
【1981年当時の満年齢】
いかりや:50歳
高木:48歳
仲本:40歳
加藤:38歳
志村:31歳
イントロが変更され、全体的に少しテンポが速くなった。
ちなみに、1982年もこのバージョンだった。
6代目(1983年)
【1983年当時の満年齢】
いかりや:52歳
高木:50歳
仲本:42歳
加藤:40歳
志村:33歳
2003年まで20年間使われた、最も有名なバージョン。メロディラインはこれが現在でも定着している。
この頃は、「8時だよ!全員集合」が1985年に終了したことや、メンバーがそれぞれ単独ないしコンビで活動することが多かったため、結局20年に渡って使われ続けた。
この時、加藤茶の顔色が冴えず、表情からも明らかに笑顔が消えていたため、多くネタにされていた。一説では「加藤は他にも撮り終えた後で、しかも夜の撮影だったため、疲労のあまりとても笑顔が作れなかったから」と言われている。
加藤は「こんなに長く使われるなら無理にでも笑顔を作るべきだった」と後悔したと言われており、2003年版での朗らかな感じに繋がったという話もある。
20年に渡って使われたこともあり、ドリフ大爆笑の後期では明らかに老けた当時のドリフターズとあまりに青立ちが違いすぎるため、この点も笑い話となっている。
今でもOPというと最新版の2003年ではなく、こちらが使われることが多い。
7代目(2003年)
【2003年当時の満年齢】
いかりや:72歳
高木:70歳
仲本:62歳
加藤:60歳
志村:53歳
20年ぶりに新たに作られたオープニング。メロディは6代目と同一。初めて歌詞テロップつきとなり、間奏部分もコント映像ではなくステージの5人を映し続ける形をとり、録音の笑い声なども取り払われている珍しいバージョン。メンバーが蝶ネクタイをつけているのは初代OP以来。
そして、放送から3か月後の2004年3月20日にいかりやが死去したため、これが5人揃った最後のオープニングとなった。これはいかりや最後の仕事ともなった。
いかりやは闘病中で、この頃既にいつ倒れてもおかしくないほど衰えていたが、「オープニングとエンディングだけは撮りたい」という本人の希望によって新たに作られたという経緯がある。
このオープニングにおけるいかりやは見るからに痩せこけており、動きも明らかに精彩を欠いていたが、ベースを弾く真似事を見せてみたりなど、不調ながらも精一杯動きをつけようとしていたことが窺える。
一方の加藤茶は先バージョンにおける固い表情を反省してか、これでもかというくらい笑顔を作っている(隣のいかりやが満足に動けない分をフォローするためか、動きも一番大きい)。
この撮影の時、ダウンタウンの浜田雅功が偶然隣のスタジオに入っていた。「ドリフのOP・EDを撮り直している」と聞きつけた浜田は、完全に観覧者のテンションで一目見にやってきた。その時の映像はしっかりと残っていた。
いかりやは帰宅後、長男にこの仕事について話し「どいつもこいつも動きを合わせねぇんだけど、志村だけは足並みをピタリと揃えてきたんだよな」と漏らしたという。このことを聞いた志村は、特にそう意識したつもりはなかったと答えた。同時に、目上の人間に足並みは合わせろと教えられてきたから、無意識にそうなったのだろう(要約)と分析している。
明らかに不調であるいかりやをメンバーも不安視した。よって声が出ていないことについて聞くと「ああ、大丈夫だよ。医者の言うこと聞いてれば治るから」と答えてきたという。自身に余命が宣告されていることを知らなかったいかりやだが、このことからもそれが事実だと窺える。また、追悼番組ではこの時のいかりやは「いつものようにピリピリせず、和やかに過ごしていた」と藤村俊二のナレーションで語られている。
関連タグ
トリスハイボール・ドミノピザ:オープニング(6代目の音源を使用)の替え歌が使われた。
アイカツスターズ! 本編中、新春アイドルかくし芸カーニバルのオープニングがパロディ化されている