酢乙女あい
すおとめあい
概要
CV:川澄綾子
酢乙女あい(すおとめあい)は、クレヨンしんちゃんのキャラクター。アクション幼稚園(アニメではふたば幼稚園)ひまわり組の園児で、高飛車でいかにもわがままなお嬢様という性格であるが、勘違いをすぐに詫びる・素直に負けを認めたりする一面もある。また金や権力を使って人気取りをするようなことは無く、あいが一時的に貧困に陥った時も園児たちからは好かれていた。パーティーに呼んだかすかべ防衛隊の面々が衣服を汚してしまった時は、自身も同じようにドレスを汚している。
初登場以降
世田谷区の一等地から『庶民の生活を知る』ために春日部に引っ越し、ふたば幼稚園に転園してきた。登場初期は通園時(車から出る時)にBGM(モーリス・ラヴェルの『ボレロ』)をかけて通園していた。
多くの男子園児(主にマサオなど)を恋の虜とし、自分にゾッコンになった彼らを面白半分に弄んでいたが、それに飽きを感じていた矢先に、唯一自分のアプローチに全く興味を示さなかったしんのすけ に躍起になって虜にしようと紛糾するも、「オラ、子供には興味ありません。」と言われ、逆にしんのすけに好意を抱くようになった。
以後はしんのすけを「しん様」と呼び、その一挙手一投足(オナラ・立ち小便・ケツだけ星人など)を称賛するほどに慕う(割とツッコむ事もある)。逆にネネちゃんとは犬猿の仲で度々張り合っている。しかしお互いに気遣う程度の友情は持ち合わせており、稀に利害が一致して意気投合した折には抜群のコンビネーションを見せる事もある。
稽古
色々な稽古を掛け持ちしているが、黒磯の弱みを握ってはサボったり欲しいものを手にするという5歳の少女が行うには悪どい言動を見せている。特にアニメではこの展開を利用したオリジナル回がたびたび登場するが「ガマン対決だゾ」の回では失敗し、「黒磯もそろそろクビかしら?」とふてくされていた。
ななことの決闘
良家のお嬢様だけに運動神経は抜群で思考能力に優れており、原作ではしんのすけが惚れている女子大生の大原ななことフェンシングで決闘したことがある。アニメではあいは風間くんとマサオくんにしんのすけの素行の調査を依頼して、2人は依頼を受けたその日にしんのすけがななこやしのぶと仲良く駅付近の喫茶店でティータイムをしている場面を目撃した。
風間くんは証拠写真を撮影して、その日のうちに現像する。そして翌日に2人はしんのすけはななこに惚れていることを教え、その証拠写真をあいに見せた。するとあいの表情は豹変し、アスレチックジムで特訓を開始するようになる。実はしんのすけはティータイム中にしのぶの方向を向いて、照れてしまった瞬間を風間くんが撮影してしまったことで、あいはしのぶをななこと勘違いをしてしまった。従ってアニメではあいとななこの直接の対面シーンは無い。
マイペース
ネネちゃんとはまた違うベクトルで、マイペースなその性格は時にしんのすけをも翻弄し、原作ではしんのすけをもってして「なんてマイペースな奴。」と呆れさせた程である。しんのすけからは若干苦手意識を抱かれているが、それでも普通に友達の1人としては親しまれており、あいがフランスのパリに留学しようとした際には「(いなくなると)寂しくなるゾ」と呟いた事もある。その一言を聞いた事であいは即刻留学を撤回したが、実はしんのすけが「いなくなると寂しい。」と言ったのは黒磯の方だった。
スモック
他の園児が決められた青いスモックを着用しているのに対し、唯一赤い私服を園内でも着用している。またエピソードによってはスモックを着用している場面もある。
しんのすけとの関係
結婚
しんのすけの意思とはお構い無しに、本人は将来はしんのすけと結婚する方向で話を進めている。その為に野原家を3度に渡って訪れ、みさえ・ひろし・ひまわりを懐柔しようとしたがほぼ失敗に終わった。それ以来しんのすけのみならず、みさえとひろしからも苦手意識を抱かれ、会うことを避けられるようになった。ただ唯一ひまわりだけは光物(30万円のブレスレット)で釣り上げられて「ねーたん♥️」と呼んで懐いている。一方でアニメでは、みさえは息子とあいが結婚すれば将来的に楽になると考え、やや前向きな姿勢を見せている。一方のしんのすけはもう結婚が決まったような扱いに本気で落ち込んでいた。
一筋となった後
あいがしんのすけ一筋になったのをきっかけに、それまであいの虜になっていた男子園児達は軒並み目が覚めるも、マサオだけは未だにあいに惚れ込んでおり、それをいい事にあいからは半ば下僕兼ペットの様な扱いを受けている。
しんのすけを慕う姿にマサオは嫉妬する場面があるが一方で、「たとえあいちゃんに利用されているだけであっても、それだけでも幸せ。」と良く言えば健気、悪く言えば哀れな答えを見い出し、その為か現在はそれほどでも無くなっている。
出番
アニメ版
オリジナルエピソードが多数描かれており、原作よりも出番が増えている。全く実を結ばないしんのすけへの恋路に苦悩し、いっその事しんのすけの事を諦めようと留学を決心したり、イケメンの芸能人に恋をしてしんのすけを見限りかけたこともあったが、いずれも最終的にしんのすけへの想いを貫いている。
しんのすけからも原作よりは(友達として)好印象を抱かれ、良好な関係を保って意気投合している場面も少なくない。しんのすけだけではなく、他の面々にもご馳走やらお菓子やらを振舞うが、それは「しん様のついでで仕方無く。」とネネちゃんの口論で吐露しており、一同を呆れさせた。
劇場版
「嵐を呼ぶジャングル」と「踊れ!アミーゴ!」の2作のみとかなり少なかったりする。かすかべ防衛隊がメインの作品や春日部自体が大惨事に陥った作品は一定数あったのだが、そのいずれにも姿を見せていない。しんのすけ達の身近にいながらもここまで出番が無い理由は不明だが、ファンの間では「彼女が本気で力を発揮してしまうと、その財力で大半の問題が片付きかねない。」というメタ的な意見が出ている。何か似たような話をあるアニメのキャラクターで聞いたような気がする。
ピクシブでの扱い
やはりしんのすけとのカップリングイラストが多く、成長したあいちゃんなるイラストも多数存在するが、原作やアニメの絵柄に近い単独イラストは少ない上、(クレヨンしんちゃんの女性キャラ全般に言える)意外とR-18が多いので嫌ならマイナス検索を推奨する。