概要
Formula Eとは、国際自動車連盟(FIA)が主催する自動車レース。都市部における大気汚染対策となる電気自動車の普及促進を狙い、レースを世界各地の大都市や有名リゾート地の市街地コースで行い、一般的なサーキットでのレースを一切行わない。
また、市街地コースを使用するために、インドネシアやモロッコ等のF1が開催されない国でもレースが行われる。
FIA傘下の他のレースカテゴリーがエンジン付きの自動車を用いている中、唯一電気自動車を使ったものとなっている為、「電気自動車のF1」という俗称もある。
マシン
"Formula"とは「決まり」「規定」を意味し、この業界ではタイヤとコックピットがむき出しのマシンのことを指す(→フォーミュラカー)。
F1マシンとは異なり、車体はFIAから指定されたものを全てのチームで使用する。ガソリン車における燃料タンクにあたるバッテリーも全てのチームで共通化されている。それ以外のパワートレイン(モーターやギアボックスなどの総称)については各チームの独自開発が認められている。
また、F1マシンに2018年から装着された頭部保護デバイス「HALO(ハロ、ヘイロー)」も同年のフォーミュラEマシンに装着されている。
チーム
大半が自動車メーカー傘下のチームとなっており、中にはメルセデスやジャガーといったF1参戦経験のあるメーカーのチームもある。
日本勢の活躍
フォーミュラEの最初の車体の開発ドライバーの1人として佐藤琢磨が起用され、後にスポット参戦もした。この他にも、山本左近や小林可夢偉といったF1経験者が参戦していた。
2022年現在では日本人ドライバーはいないが、ルノーが運営していたチーム「e.dams」を日産自動車が買収し、2022/2023シーズンからモーターサプライヤーとして参戦している。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
例)フォーミュラE Formula E FiaFormulaE
関連タグ
モータースポーツ F1 フォーミュラカー ニスモ メルセデス・ベンツ 電気自動車