概要
2021年6月28日 - 7月12日に開催されたイベント。ストーリー後半は7月5日に公開。
一本道ストーリー形式で、チャレンジクエスト・EXチャレンジクエスト・百禍チャレンジクエストも行われる。
マギレコでは初となる、七夕を題材とした季節イベントであり、モチーフとなる物語も七夕風の内容である。
これに伴い中心キャラである七海やちよの派生バージョン「七夕ver.」が実装されピックアップガチャを開催、由比鶴乃も限定衣装がイベント報酬として得られる。いずれも衣装は織姫と彦星がモチーフであろう。
また今回のイベントでは特定の魔法少女をパーティーに入れるとその魔法少女のステータス強化が行われる「ステータス特殊強化」が初めて搭載されている。
今回の場合はやちよの通常版または七夕ver.を入れた場合に機能が発動、全く育てていない状態でも以下の効果が付与される(素の状態に切り換えることも可)。
- レアリティが★5まで覚醒しレベルも最大に
- 全ての潜在スキル・アビリティを習得した状態
- クエストごとに指定されたメモリアを4枚装備
これにあわせて今回はやちよをクエスト攻略に入れた累計クリア数でのミッションも追加されている。
この他8月6日までは1週ごとに追加されるミッションを達成すると水着衣装交換チケットなどが得られる「サマーミッション」が同時開催されている。
ストーリー中でやちよが「マギウスの翼の件も落ち着いた」と述べていること、みかづき荘で暮らしていることから、時系列としてはメインストーリー第1部終了から程ない頃(遅くともクレセントハウスに移る第2部第4章以前)に位置する話と思われる。また、やちよが関わった「マジカルハロウィンシアター」「忘却の輪舞曲は久遠に睡る」における出来事についても触れられている。
あらすじ
水名区に伝わる伝承を元にした地域おこしドラマに出演することになったやちよ。
水名の七夕祭りでの一環で子供向けに作られるもので、史乃沙優希も出演し「さゆさゆの水名辻斬り紀行(さゆ辻)」のスタッフも制作に関わるこのドラマ、神浜全体の有名人枠としてやちよが選ばれ本人も一肌脱いだ形である。
見学しについて行った鶴乃も、本来の出演者が来られない事態となったことから、「演じる千鶴のままだ」とスタッフの薦めもあり急遽やちよとのダブル主演として出演することになった。
しかしやちよはハロウィンでの出し物で演技が苦手だったことが露呈しており、本人もそれを気にしている状況。
それを克服すべく阿見莉愛をはじめとする様々な人に教えを請いながら、演技を通じて自分を見つめ直すことになる。
梶の葉伝説
今回の劇中劇の元となる物語。水名区に伝承として伝わっているが、鶴乃曰く「おとぎ話みたいな感じ」とのこと。
昔、日照りによる飢饉が続き、民衆が苦しい暮らしを送る中、領主は民衆から重税を取り立てて自らは豪勢な暮らしをしていた。
この頃神浜には露(演:やちよ)と千鶴(演:鶴乃)という武芸に長けた2人の少女がいた。互いの家は仲が悪く、2人の性格も正反対だったが、出会ってからというもの互いの想いを知って信じ合うようになっていった。
2人が飢餓に苦しむ人々に心を痛めるが、露は「人々を助けたいが自分一人では何も出来ない」と慎重になる。しかし行動派の千鶴は「露と一緒なら家の問題も乗り越えられるし、悪い領主もやっつけられる」と考えていた。
人々を救いたいと思う2人の目的は一緒でも考えはすれ違うなか、露が飼っているカササギ(演:沙優希)が橋渡し役となり、2人の心を繋ぐことになった。こうして手を取り合った2人が動くことで、飢えに苦しむ人々も立ち上がり、ついには領主を懲らしめる事ができたという。
領主を懲らしめたその日が七夕当日だったとされており、後に人々が露と千鶴に平和の願いを託すようになった事から、七夕の短冊の元となった梶の木の葉にちなんで、「梶の葉伝説」と呼ばれるようになった。
ちなみに、イベント後半でやちよは麻友の手引きにより、水名美術館の特別展で展示される、伝説にまつわる史料を閲覧する機会を得る。この時露が最後まで大切にしていた貝殻があったのだが、麻友もやちよもこの貝殻から微量ながら魔力の痕跡を感じ取っている。
そしてやちよが露の想いだけでなく、自身についても演技や周囲の人々の思いを含めその真を悟ったとき、やちよの固有能力である「希望を受け継ぐ力」が発動、魔法少女としての姿が変化することになる。
すなわち、伝説における時代において、露は魔法少女だったと思われる(少なくともやちよはそう信じている)。
この2つ後に行われたイベント「ナハトメルヒェン ~水際に君がいた~」及び、夏イベントの締めくくりとなるログインストーリー「海は時をつないで」、そしてメインストーリー第2部第7章において、この梶の葉伝説についてさらに触れられることになる。
戦国の世、水名城の城主は「戦神子(いくさみこ)」と呼ばれる当時の魔法少女を使って城攻めを行っていた。しばらく後の世、件の領主が圧政を敷いているころ、西側の神子である水名露は、ある時魔物の気配を感じて海辺にやってきたのだが、ここで東側の神子である千鶴と初めて出会う。
二人は魔物をどちらかが倒すのか揉めるのだが、この時ある一つの貝殻を見つけ、それを手にした途端不思議な声を聞く。この貝殻はもう一つのイベント「なだのよびごえ」で語られる、これよりも遥か昔の時代、異国の船乗りに恋した時女一族に連なる集落の巫が想いを託したもので、小舟で駆け落ちしようとするも転覆して離れ離れとなり、集落に戻った巫はそのまま船乗りとの再会を待ち続けたという。
巫が想いを込めた貝殻は長い年月海を漂って露と千鶴の元へと渡り、想いを感じ取った二人は、これがきっかけとなって親交を深めるようになり、そして前述の伝承へと繋がっていくことになる。そして二人の出会ったことについて、「二人はそれぞれ"なだのよびごえ"に導かれてそこで初めて出会った」と語り継がれ、そして二人が出会った場所に祠が建てられたとされる。これがさらに長い年月を経て「波間の声」として伝わり、いつしか「波間の声を聴いた二人は一生仲のいい友達でいられる」という話に変わっていった、と目される。
貝殻も前述のように露が生涯大事にし続け、史料となってやちよに想いがさらに伝わった、ということになる。
しかしながら、第7章で明かされたことがもう一つある。それは領主を懲らしめることに成功したのち、露と千鶴は袂を分かっているのである。二人の間にどのような出来事があったのかは、その後第8章、そして第11章で語られることになる。→以降詳細は水名露と千鶴(マギアレコード)を参照。
登場人物
関連動画
関連タグ
ナハトメルヒェン…同年の夏に行われたイベントで、この梶の葉伝説と繋がりがある。
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