概要
2019年11月29日から12月9日まで開催。イベント形式は一本道ストーリー形式。2部構成であり、後編は12月4日に公開された。
工匠学舎に通う新たな魔法少女「古町みくら」「吉良てまり」「三穂野せいら」らが登場する。
また、それに伴い久しぶりの「恒常魔法少女の複数実装」となった。
あらすじの項にもあるように、このイベントは『神浜の歴史秘話を掘り起こす』がテーマであり、部分的にだが神浜の東西対立の歴史的経緯が初めて語られる機会となった。
あらすじ
「浪漫の残り火を、もう一度——」
工匠学舎・歴史研究部。
ここに集った三人の少女は、忘れられた悲話を掘り起こす。
部室に入るなり三穂野せいらは言った。「廃部になりそうです。」
生徒会曰く、活動実態が無い部に予算は回せないとのこと。
魔法少女サークルの表向きの顔とはいえ、折角作った自分たちの居場所を潰させたくは無い。
そういうわけで、3人の持ち味(特技と固有魔法)を生かせる「歴史映画の撮影」をして文化祭で上映する事になったのだった。だが、撮影が進むにつれて少しずつ異変が…。
登場人物
メインスタッフ兼メインキャスト
キャスト
天音月咲(CV:内田彩) | 千秋理子(CV:赤尾ひかる) | 柊桜子(CV:鈴木みのり) |
---|---|---|
主人公の妹1 | 主人公の妹2 | 主人公の幼馴染 |
阿見莉愛(CV:立花理香) | 七瀬ゆきか(CV:鷲見友美ジェナ) | |
ヒロインの同級生1 | ヒロインの同級生2 | |
スペシャルサンクス
第2部から
「関係者全員魔法少女なら撮影中に魔女が出てきても対処できる」と言う理由で、上の様なキャスティングになった。調整屋と言う丁度良いスカウト場所があったのも幸いした。
ちなみに月木彦の幼馴染役については、彼女の保護者が社会勉強の為にと紹介してきたという経緯になっている("保護者"と吉良てまりはネット上で自作を批評し合ったのが縁で以前から交流があった)。
第2部からの面子は"異変"に巻き込まれた被害者なのだが、事態の拡大を放置するわけにはいかないので協力に応じる事となる。
月木彦事件(仮)について
当事者
月木彦:映画主人公の役名であると同時に、大正の神浜で起きた事件の当事者の本名でもある。
大戦特需の折、商船事業で成功した"東の成り上がり"の一人。嫌味の無い好青年だが特需後の不景気を乗り切った強者でもある。女性関係に於いて一つの秘密を持っていた。
瑠璃:映画ヒロインの役名(略。水名にある"西の没落士族"の娘で月木彦の許婚。
政略結婚させられる事が気に入らなかったのだが、お見合いを兼ねたパーティで彼に一目惚れしてしまう。恋愛は押し重視で、意外と想いが重いタイプ。
月木彦の幼馴染:月木彦が幼い頃に将来を誓い合った女性。人となりについては不明。
事件の内容
瑠璃が月木彦を刺殺し、直後に自死。
月木彦と瑠璃の仲は大層良好であり、両家の思惑(片や金が欲しく片や箔が欲しい)もあって縁談は成功かと思われた。
だが、瑠璃家の実質宗主である大叔父がメンツに拘った事、幕末期『西の武家』と『東の商家』の港湾利権対立に於いて瑠璃家の当時の当主が暗殺された事・当時の"東"の筆頭が月木彦家であった事から破談になりかける。
この時は瑠璃が駆け落ち覚悟で大叔父を説得したものの、今度は幼馴染の存在が発覚したり、縁談を不満に思う西の輩に襲撃され月木彦が記憶喪失になったりして、瑠璃は心を磨り減らしていったと推測される。
月木彦の記憶は徐々に戻り、事件当日までの間に幼馴染以外の事をほぼ全て思い出しており、瑠璃との仲も表向きは良好であった。しかし彼女は凶行に及んだ。
吉良てまりの脚本では、『幼馴染の事だけを忘れた事』が却って瑠璃の猜疑心や焦燥感-幼馴染の事を思いだしたら心変わりするかも-を煽ってしまった事になっているが、それも資料に基づくものなのかは描写が無く不明。
関連動画
2024年11月23日、後継ゲーム魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedraの公式 YouTube チャンネルにて全編が公開された。
関連タグ
遊狩ミユリの現在修行中!…後半、当イベントについて言及されている。
Back | Next | |
---|---|---|
駆けだしメイド十七夜 闊達自在!(復刻) | 忘却の輪舞曲は久遠に睡る | みたまの特訓 時雨編 |
以下ネタバレ
後年、発見された『月木彦が記憶喪失になる前』に書いていた日記によると、月木彦も瑠璃に一目惚れしており、幼馴染とは別れる決意を固めていたことが分かった。
歴史にifは無いが、それでも「記憶喪失になる前に想いを告げたり、記憶喪失後でも自分の日記を見つけていたら、結果は変わっていた(文系元マギウス談)」。
また瑠璃は実は魔法少女であり、月木彦と出会った時にはすでに契約している状態だった。その願いは「久遠の夢路を歩みたい」、つまり「物語の主人公のような浪漫に満ちた生涯を歩み続けたい」というものであったという。
この願いによって瑠璃は月木彦との運命の出会いを果たしたのだが、願いは瑠璃が私的に書き溜めていた悲劇小説をなぞる形で実現しており、その結末を破却した瑠璃は願いの反作用によって心が壊れ、上記の悲劇に至ってしまう。