CV:河本啓佑
概要
霧隠れの若き忍で、うずまきボルトとあまり変わらない年頃でありながら中忍を務めており、六代目水影長十郎の側近を任じられている実力者。四代目水影・やぐらの孫。
真面目で礼儀正しく、明るく人となりも良い好青年だが、その出自ゆえに苦労をさせられた暗い背景を持ち、また自身の持つ二面性に苦悩しており、そこを突かれて霧隠れを揺るがす謀略に巻き込まれる事となる。
人物像
祖父・やぐらを思い出させる容姿の持ち主。明るく礼儀正しい好人物だが、血霧の里の代名詞と言われたやぐら(実際には彼を操っていたある人物が原因だったが)の子孫ということで迫害を受けた経緯があり、幼少期には里の中枢を離れ山岳地帯の村で暮らしていた。
里に戻ってからは忍者学校に入り修行をしていたものの、刀を使った訓練の際に発狂して同期に斬りかかるという事故を引き起こしてしまった過去がある。それでも、傷つけてしまった先輩でもある干柿屍澄真や長十郎達の助けもあり、忍として生き延びてきた。
戦闘能力は高く、木剣で忍刀を持った相手を圧倒して無力化し、長十郎からヒラメカレイを与えられる位に高く評価。屍澄真もその実力を高く評価していた。その屍澄真の策謀の末、新・忍刀七人衆としてクーデターに加担させられる事となる。
経歴
本編では忍者学校の修学旅行のため霧隠れを訪れたボルトたちの案内役を務める。自身の血筋に絡む呪縛、屍澄真への恩義と里への忠誠心、ボルトとの友情で本来の実力を完全に発揮できたとまではいかなかったものの、完全に引き出せていなかった状態でもヒラメカレイをそれなりに扱う事が出来ていた。やがて鮫肌に取り込まれて暴走した屍澄真をボルトと共闘してヒラメカレイで撃破している。
ボルトが木ノ葉隠れに帰った後、わずか数年でさらに出世し「特命参事」という肩書きを得たが、普段は刑務所の所長を務めている。
キャリアに見合わない役職だが、新七人衆のうち引き続き収監されていた黒鋤文淡、蛇苺、笛吹巨峰の3名を更生に導きたいという本人の希望である(加えて、屍澄真が前任の所長を脱獄の際に殺害したため)。
新型エネルギープラント完成式典襲撃テロを隠れ蓑にした海賊集団「舟戸一族」の決起の際には、「裏社会の事情に通じており、実力も確か」という理由で文淡たちを助っ人として採用し一時的に釈放、忍刀の貸与と引き換えに「発動すると被術者の首が飛ぶ」という物騒な呪印術を保険として施術し指揮下に置くと、サラダ班と共に占領された里東部の海域へと潜入する。
任務中も3人を信じ、里から提示された恩赦の軽さに憤った蛇苺に暗殺されかけても周りに漏らさずそれを赦し、任務途中で予定以上の危険性が生じた際には自ら呪印術を解術し3人に自由を与えている。
その想いは無事に届き彼らからも信頼を得ることができたが、かつて育った辺境の村の防衛中に、大技の使用によって疲弊していたところを舟戸青煉の腹心・フナムシの報復を受けて致命傷を負ってしまい、仲間たちの懸命の治療も空しく息を引き取った。
亡骸は村にて埋葬され、隣には後日戦死した蛇苺の墓も作られた。舟戸との戦いが終わってからは、村の守護のため駐在することになった巨峰が墓を守っている。
能力
霧隠れの忍らしく、剣術と水遁忍術で戦う。
本領は双刀ヒラメカレイにより発揮されるが、単なる刀で「水牢の術」を破り、内部に閉じ込められている者を一切傷つけずに救出するなど、精密さに関しても優れている。
- 水遁・明鏡止水
前面に水鏡による防壁を展開するが、強い圧力がかかると砕けてしまう。