CV:伊瀬茉莉也
概要
霧隠れの若きくノ一であり、かつて忍刀七人衆に名を列した黒鋤雷牙の一人娘。
父同様に雷遁に長けた実力者であり、同世代の霧の若手の中でも屈指の実力者と思われる。
干柿屍澄真の血霧の里復活を目指す同志の一員。屍澄真に加担して雷刀・牙を強奪。新・忍刀七人衆の一員として六代目・水影長十郎、うずまきボルト、うちはサラダと対戦。屍澄真と鬼柚子一朗太によって分断した敵戦力のうち、うちはサラダと激突した。
人物像
外見においては瞳の形のみ父親似であり、金髪、白い肌に青い瞳のスレンダーな美人だが、霧隠れに良く見られる鋭い歯の持ち主。
父の里抜けの影響を受けて、母からは「あのろくでなしに似た」と虐待を受けて育てられており、その一方で良く知らぬ父・雷牙に対し愛憎半ばの感情を抱いている。実際に、屍澄真の計画に加担したのも父の使った牙を入手するのが目当てでもあった。それ故に、うずまきナルトを父の仇と認識している。
平和な霧隠れと他里からの旅行者を快く思わず露骨に軽蔑し見下す、かつての血霧の里の実情も知らず美化している、自身の力を過信し他里の忍の実力を根拠なく見下す悪癖に加え、自身と対峙したサラダの写輪眼を「親から楽して貰ったもの」「猿真似」と嫌悪する等、霧隠れに元々あった血継限界に対しての嫌悪という負の教育も見受けられる。
だが、後述する刑務所での騒動を経る事でそのような悪癖は鳴りを潜めている。
本編での活躍
ボルトと屍澄真の戦闘時に登場し、雷遁をまとわせたボルトの手裏剣を雷遁をまとわせた忍刀ではじき返す。その後、雷刀・牙を強奪後にうちはサラダと激突。
地下湖にて自身の多彩な雷遁術や牙の力をフル稼働させて術をサラダにコピーされながらも苦しめたが、幻術にかかっていたこと、雷遁を使っていた事による水素の発生を突かれて水素爆発を起こされて敗北した。
その後は数年間刑務所に収監されていたが、舟戸一族の決起に際し枸橘かぐらの判断で一時釈放、減刑と引き換えに舟戸の勢力圏偵察任務に従事する。
新七人衆として起こした一件ゆえにボルトにはあまり信用されておらず、文淡も挑発を繰り返すなど最初は険悪な雰囲気であったが、
移動要塞への潜入以降は当人も自分の命と将来がかかっているとあって真面目に行動しており、船酔いが酷いカワキに酔い止めの処置を施すなど彼女なりに協力している。
その胸中にあるものは、屍澄真への復讐。
当初は屍澄真の脱獄に関与していないと思われていた文淡であったが、実際には彼と協力して二人で逃げることを告げられていた協力者だった。
だが、それすらも巧妙に仕掛けたられた罠であり、屍澄真が脱獄する囮の為だけに文淡は利用され、毒殺されかけていたのだ。
幸いにも一命をとりとめる事になった文淡だが、屍澄真の裏切りを許すはずもなく、真相をひた隠しにしながら釈放された暁には屍澄真を必ず見つけ出して殺すと誓っている。
だが、この事件は彼女を精神的に成長させる切っ掛けにもなっており、信頼できる相手かを慎重に見極める冷静さと観察力を得ている。
移動要塞でかぐらが身を挺して自身を庇い、嘘偽りなく仲間だと信頼している姿を見せてからはそれまでの態度を改めて信頼に応えようとしている他、
修学旅行の時にはあれ程嫌悪していたサラダと血継限界への蔑視も捨て去り、フナムシ率いる舟戸の精鋭との戦いでは彼女に背中を預けて共闘したり、かぐら亡き後の隊長として自ら指名するほどに精神的には大きく成長している。
フナムシの二度目の襲撃ではボルトの攻撃で重傷を負いながらもまだ立ち上がる彼を背後から刺し殺した。この襲撃で蛇苺の命も奪われたために舟戸への憎しみを募らせ、戦争を止めたいと考えるボルトに激怒し切り掛かるもイワベエに阻まれ交戦する。最終的にはメタルの説得や命を懸けて戦争を止めたボルトの姿を見て復讐を止めた。任務に協力した事やかぐらの嘆願書により無罪放免となり、霧隠れの忍として生きる事を決める。自分を裏切った屍澄真に対しても、復讐ではなく捕えて罪を償わせる姿勢に改めている。
能力
多彩な雷遁忍術と剣術を使いこなし、特に雷刀・牙の扱いに関しては歴代の前任者たちに迫るほど扱いに長けている。
新・忍刀七人衆の中でも屍澄真やかぐらに次ぐ実力者であり、刑務所に残留したメンバーの実質的なリーダーとなっている。
- 雷遁・雷球(らいとん・らいきゅう)
球状にまとめた雷を周囲に発生させ、敵に向かって飛ばす。サラダにコピーされており、以降は彼女も使用している。
関連タグ
黒鋤雷牙・・・父にして先代の雷刀・牙の所有者。