スーパーオトメ

すーぱーおとめ

日本の元競走馬・繁殖牝馬。

概要

1993年5月21日生まれ。

父ヒダショウウン、母エルメススキー、母父(祖父)マルゼンスキー。

競走馬として1996年2月のデビューから1998年5月の登録抹消まで、地方競馬の大井競馬場(東京都品川区)に所属。

通算成績は21戦1勝と好成績は叶わなかったが後述するデビュー直前の騒動により知名度が高まり、JRA選出の｢20世紀の名馬大投票では数多の分母数の馬の中から468位に入った。

1996年1月25日、何らかの理由でパニックを起こし(物音に驚いたとも言われる)、大井競馬場内の厩舎から脱走。

そのまま近くの平和島出入口より侵入して空港西出入口で離脱するまで、首都高速1号羽田線を約2キロに渡って疾走、最終的には疲労で落ち着いてきた頃合いに確保された。

幸いな事に馬体も居合わせた人間や車両にも被害は出なかった。

このニュースは一躍全国の話題となり、9日後のデビュー戦では平日午前の第1レースながら観客3,000人と報道陣200人を集めたとされる。

また深刻な交通事故に至らなかった事から｢安全祈願｣として馬券を買った人も多かったとされ、スーパーオトメは1番人気となったが結果は5着に終わっている。

なお競走馬が厩舎を脱走すること自体は全く珍しい話ではなく、2020年の大井競馬場では5月と6月に誘導馬と現役競走馬がそれぞれ場外に脱走する騒動が発生した。

スーパーオトメは競走馬引退後に繁殖牝馬となり、その産駒に地方競馬で1勝を挙げた｢ハシルコウソクドウ｣がいる。

なおスーパーオトメは2005年12月頃に用途変更となったようで、現在までの状況は不明とされる。