概要
「ワンダーランズ×ショウタイム」の演出家兼役者であり、奇想天外な天才、神代類。
「25時、ナイトコードで。」の動画担当であり、『カワイイ』ものが大好きな自由人、暁山瑞希。
同じ神山高校に通うものの、高2と高1。
ユニットも学年も違う二人だが、リリース当初から専用の掛け合いや会話が存在し、注目されていた。
お互いを「昔馴染み」「古い知り合い」などと表現している。
二人の関係
ユニットや学年が違うため一見あまり接点がないように見える二人だが、中学時代に同じ学校に通っていた。
当時、類も瑞希もそれぞれの事情で周りから孤立しており、屋上で二人で過ごすことが多かったという。
お互いに、自分のやりたいことを周りに理解してもらえないという経験をしており、孤立していた時期に同じ場所で時間を共にしていた二人。そんな二人の関係は『孤独な仲間』あるいは『孤独を知る仲間』なのである。
イベントストーリー
※以下、ネタバレを含みます
「KAMIKOU FESTIVAL!」
2020年12月10日〜18日開催
あらすじ |
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文化祭を迎えた神山高校。すっかり忘れていた瑞希は、杏から連絡をもらい学校へ。そこで待っていたのは、いくつかの新しい出会いと、似た者同士との懐かしい語らいで—— 神高生達の文化祭をぜひお楽しみください!(公式ツイッターの紹介文より) |
イベント告知イラスト(★4瑞希[屋上のフレンドシップ]特訓前イラスト)には、中心に瑞希、周りにたくさんの人が描かれていた。特にワイドな画面で見ると、今回登場した神高メンバー全員が写っている。
その中で、瑞希以外で顔がはっきり分かるように描かれているのは類だけであり、ストーリーに深く関わってくるのではと期待された。
そしてイベスト内で、中学時代の二人の出会いと交流が明かされた。
第6話は、神高文化祭の屋上で出会う二人と過去回想
第7話は、まるまる二人の過去回想
上記2話分の登場人物は、類瑞のみとなっている。
また、第8話は屋上でそれぞれの仲間について語る類瑞と、二人を迎えに来た人々とのやりとりで、賑やかでありつつ胸に来るラストとなっている。
〜〜〜以下、過去回想ネタバレ〜〜〜
中学の文化祭の日。
サボって屋上にいた瑞希(中2)と、「ここからの景色を見るために」やってきた類(中3)。
最初は警戒心からか煙たがる瑞希だったが、周囲との価値観のズレや孤独を類が抱いていることを知り、徐々に親しくなっていく。
瑞希曰く「何も約束していないのに」ということだが、授業や学校行事をサボりがてら二人ともよく屋上を訪れ、色々話していたよう。
当時はお互いに「先輩」「瑞希くん」と呼び合う。
また、類はぼさぼさの髪に着崩した制服、瑞希は短い髪におそらく規定通りに着た制服と、今と見た目の雰囲気が異なっている。
お互いについては
瑞希「変な奴なのはお互いさま」
類「屋上にいる孤独な仲間」
と語るシーンがある。
「(ボクも、色々助けられたっけ) 」
と、中学時代の類を思い起こすシーンもある。
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神高文化祭では、ひょんなことから出会った彰人&冬弥と、司のクラスの劇を見に行くなど、楽しんでいた瑞希。
一方で、クラスTシャツを着ていないから浮いている自分、「お揃いになれない」自分を実感し、辛そうな表情も見せる。
また、司や寧々と楽しそうにする類を見て、「(類は仲間ができたのか)」と寂しそうに笑っている。
この一連の流れが、瑞希を屋上に向かわせたのかもしれない。
「類は仲間ができたんだね」という言葉に対して類は、「君にも仲間がいるんじゃないかな」と指摘。根拠は「演出家としてのカン」らしい。
瑞希はそれを否定しようとしつつ、ニーゴのメンバーの顔を自然と思い浮かべていた。
類からの感情としては、ワンダショKAITOに対して瑞希のことを「僕の仲間だよ」「心の友、とでもいうのかな」と語っている。そのときの優しい声音からも、今も瑞希のことを大切に思っていることが分かる。
「シークレット・ディスタンス」
2021年4月11日〜19日開催
あらすじ |
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スランプに陥ってしまった奏に気晴らしをしてもらおうと、瑞希はミステリーツアーを計画する。そして、25時、ナイトコードで。のメンバーで初めての小旅行に出かけることになるのだが……?(公式ツイッターの紹介文より) |
瑞希がバナー(主役)の、ニーゴ箱イベント。
ミステリーツアーを通して、ニーゴとの楽しい時間を愛おしみつつ、終盤では瑞希の中の諦めと葛藤が描かれるストーリー。
ミステリーツアーの最後の目的地、廃校舎の裏の桜を眺めながら、瑞希が中学時代のことを一人思い出す描写がある。
中学のある春、楽しそうな新入生や同級生、『出会いの季節』や『ずっと一緒に』という言葉に対し、「(出会っても、どうせ──)」と独白していた。
中学時代や、桜の季節であることから、類が卒業し別れたこともこの考えに影響している可能性が高い。
そしてニーゴに対し、「(──初めてかもしれないな。誰かと、来年も一緒にいたいなんて思うの)」と思う。
類と別れた時点(中学時代)では、「でもどうせ」という思いが強かったのだろうか。
余談だが、ニーゴとの関係性についても、「来年も一緒にいたい」と願う気持ち、「でもどうせ無駄になる」という諦め、「自分のことを話せないなら、本当の友達になんてなれない」という葛藤を、瑞希が抱いていることが終盤のモノローグで語られた。
この点についても、今後どのように描かれていくか、気になるところだ。
「お悩み聞かせて!わくわくピクニック」
2021年5月10日〜19日開催
あらすじ |
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ミステリーツアー以降、どこか元気がない瑞希が気になる絵名。一方、絵名が友人関係で悩んでいると知った愛莉は、雫と共に、気分転換のためにも瑞希を含めた4人でのピクニックを提案するが……?(公式ツイッターの紹介文より) |
イベントストーリーの大筋は、瑞希を心配する絵名が、愛莉&雫と共に瑞希を誘い、ピクニックに行く話。
それと並行して、寧々の体力作り(と類の色んな発明品を試す)のために同じ山を訪れていた、類と寧々の様子も描かれる。
【1話】
学校にて昼ご飯をどこで食べるか迷っていた瑞希が、類に話しかけられる。いわく、「浮かない顔をしていたものだから、つい声をかけてしまったよ」 。
その時ちょうど寧々が話しかけてきたことから瑞希は立ち去り、それをまた類は険しい表情で見つめる。
……前回のニーゴイベ、★4瑞希[気づいてしまった想い]サイスト後編からの流れが、続いているようである。
【8話】
ピクニック中にあった出来事について、お互い自室から通話で話している。その中で、「……今日一緒にいたのが、前に言ってた、“仲間”になれそうな子なのかい?」と問われた瑞希は、「……さあ、どうだろうね」とはぐらかしている。
前回のニーゴイベで感じた「ボクは皆と一緒にはいられない」という気持ちは、今回も変わらなかったらしい。
(なお、ここで類瑞がさらりと通話していることから、連絡先を交換していることがはっきり示された。)
ラストで絵名が「瑞希の悩みを知りたい、諦めない」と語っていたことから、ニーゴと瑞希の問題は次以降のイベントで進展すると考えられる。
「ボクのあしあと キミのゆくさき」
2021年10月31日〜11月9日開催
あらすじ |
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まふゆが微笑んだあの楽曲が完成し、いい反響を得る一方で、メンバーと距離を縮めることができていないと感じる瑞希。そんな中、瑞希の秘密を知っている杏が絵名と出会ってしまい……!?(公式ツイッターの紹介文より) |
瑞希バナーの、ニーゴ箱イベント。
秘密がバレてしまえばニーゴとの関係が変わってしまうのではと怯え諦める瑞希と、瑞希の悩みを聞いて力になりたいのにかわされる絵名のもどかしさと覚悟を中心に物語が展開される。
【7話】
「家にいても、なんにも手につかなかったし」と学校に来たものの一人になりたい瑞希は、屋上に来ている。そこで、ニーゴのことをいつの間にか大事に思っていたからこうして苦しいことや、「この子ならきっと」と期待しても理解されなかったことを独白で語った。
また、
「この世からみーんないなくなれば、ちょっとは楽になるのかなぁ?」
「……なーんて、そんなこと起きっこないから、ここに来てるんだけどね」
と、屋上が今でも一人で逃げられる場所だということが感じられる。
前回のワンダショイベント(類バナー)「Revival my dream」での類との対比も印象的だ。
類は、小学生の時に自分の思う演出が周囲に理解されなかった過去をワンダショに話し、それを受け止めてもらい、最高のショーを行うことができた。
みんなを信じたいけど話せない、優しさが苦しいと立ち止まる瑞希との対比が心苦しい。
「怪盗紳士のハラハラ!?ホワイトデー」
2022年2月28日〜3月9日
あらすじ |
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ホワイトデーが近いある日、司はチョコレート作りができる施設のショーにエキストラとして参加することになる。一方、バレンタインのお返しを考えていた瑞希は、チョコレート作りに彰人を誘い──?(公式ツイッターの紹介文より) |
【3話】
ホワイトデーのチョコを作るため、彰人と一緒にチョコレート・ファクトリーを訪れた瑞希。
サークルのメンバーにあげるのかと尋ねられた瑞希は頷きつつ、他にも
「杏と司先輩と、それから類と~」
と告げた。
瑞希は類にホワイトデーのチョコをあげる。その事実が判明し、激震が走った。
【5話〜7話】
ショーの途中に起きたトラブルを受け、瑞希は司のアドリブショーのアシストをしている。
類はこの場にはいないがショーに携わることになり、「こういうの得意なんだよね~!」と語る瑞希の心中はいかに。
【8話】
普段の類瑞の様子が垣間見えた。
チョコレート・ファクトリーでの出来事を振り返りつつ、中庭で彰人と冬弥と話している瑞希。その途中で類を見つけ、駆け寄っていった。
「──いつもありがとね〜! はいっ!
ていうか、類また変なもの作ってない!?」
ここのシーンは立ち絵はなくセリフだけだったが、瑞希の明るい声や、類が作っている物に驚く様子が見られる。
最近の類瑞のやりとりは、★4瑞希[気づいてしまった想い]サイスト後編や★4瑞希[ハーミット・リバース]サイスト後編のように、類にはもう仲間がいると距離を取る瑞希⇆瑞希のことも『孤独を知る仲間』として気にかける類、という対比が印象的だった。
しかし今回のストーリーでは、類に屈託なく話しかける瑞希の様子が描かれた。普段の瑞希は類に対しても、このように振る舞っているのだろうか。
「白熱!神高応援団!」
2022年5月10日〜18日開催
あらすじ |
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体育祭が近づき、『応援合戦』の話題で持ち切りになる神山高校。名物行事だという応援合戦に、類は興味を示していた。そんな時、体育祭で同じ組の瑞希から声をかけられ……?(公式ツイッターの紹介文より) |
類がバナーの混合イベント。
イベント告知イラスト(★4類[黄昏の輝き]特訓前イラスト)には、どことなく照れている類、瑞希、それから杏と、応援団長の腕章をつけた人が描かれている。
また、同時開催のガチャでも、類瑞が★4メンバーとして選出された。(詳細は後述)
ストーリーは、神高の体育祭及び応援合戦の様子を描きながら、類の心境の揺れ動きやお互い理解し合い背中を押す類瑞が描かれている。
【1話】
応援合戦に興味を持つ類の元に、応援団になったという瑞希と杏が現れ、応援合戦の演出をお願いできないかと頼まれる。
「(瑞希がここまで学校行事に乗り気なのは珍しい。……何か事情でもあるのかな?)」
と瑞希のこれまでの様子を踏まえて不思議に思う類と、
「んーその顔は……興味はあるけど、悩んでるって感じ?」
と類の表情から様子を感じ取る瑞希。お互い、言葉にしない部分も通じ合っていることが分かる。
また、「ボクからも……お願い!」と一生懸命お願いする瑞希が可愛い。アフターライブの報酬でもらえるスタンプの場面でもある。
【2話】
瑞希が応援団に乗り気なのは、団長の膨大な演出案を作成するほどの熱意と「よりいいものを作る」思いに心動かされたからということが語られる。そして類も、ショーにかける自分の想いと似たものを感じ、演出担当を引き受けることにする。
また、「瑞希には、本番に向けて頼みたいことがある」と依頼している。その内容は……
【3話】
類がまとめてきた構成案を聞きながら、「さっすが類! 天才演出家~!」とはしゃぐ瑞希。
茶化すような口調ではあるが、瑞希も演出家としての類の手腕を評価しているのかもしれない。
【4話】
本番まであと数日となったある日、類は今より良い演出案を思いつくが、躊躇いが生まれ結局言い出せなかった。その類の浮かない表情に、瑞希が一人気付き心配するような表情を向けている。
その後、類はワンダーランドのセカイを訪れ、ルカやリン・レンに悩みを相談する。その中でルカは、
「類くんは、わたし達やえむちゃん達にしかお話できない魔法にかかっちゃってるのかしら?」
「それなら、魔法を解く方法を探さなくちゃ」
「まずは……。魔法使いさんを見つけるところから始めるのがいいかしら?」
と印象的なワードを告げている。
そして類は、みんなに拒まれることを無意識のうちに怖がっていたことに気付き、「染みついたものはなかなか落とせないね」とこぼした。イベント「ボクのあしあと、キミのゆくさき」等で語られる、瑞希の積み重なった諦めと恐怖も重なる部分がある。
【5話】
タイトルは「背中を押されて」、サムネイルは類と瑞希である。
みんなに新しい演出案を言おうと決意したものの、ドアの前で立ち止まる類。それに気付いた瑞希は、昨日(4話)時点で類がどこか変だったことを思い、話しかける。
「そこそこつきあい長いからね~」
と瑞希が言うように、共有してきた時間と、時間以上の濃さを感じる。
類の方も、
「僕が僕のやりたいことを話したら、またみんな、あちら側に行ってしまうんじゃないかと。……そう、思ってしまって」
と、前日感じた不安や恐怖を、瑞希にはすぐに吐露している。
そして瑞希は、
「――類は、もう大丈夫だよ」
「文化祭の時、思ったんだ。類はもう屋上だけじゃなくて、あっち側にも――」
「……みんなのところにも、行けるってさ」
と微笑みながら、背中を押す。瑞希の言葉を受け、類は青組のみんなに新しい演出を説明することができ、団長をはじめみんなに受け入れてもらうことができた。
4話でワンダショルカさんは、「類にかかった魔法と、魔法を解く魔法使いさん」の例を出した。
瑞希には悩みをすぐ打ち明けていることや、瑞希に背中を押されたことで団員たちに自分の考えを話すことができたことから、ここでの類にとっての「魔法使い」は瑞希だったと言うこともできるだろう。
【8話】
6話では体育祭本番と瑞希と彰人の借り物競争、7話では赤組の応援合戦、そして8話では青組の応援合戦が描かれる。
応援合戦の中で、プロジェクションマッピングで青い炎を映し出す演出も用いられた。それについて瑞希は「類と一緒にいろいろ練ってみたかいがあったな~」と言っている。2話のラストで類が「瑞希には、本番に向けて頼みたいことがある」と言っていたのは、この映像の制作だったようだ。その後も様々な演出と団員たちの団結で、応援合戦は大成功をおさめた。
体育祭後も、類の演出を称賛したり、団長の応援への熱が今後も続くことが語られたりと、余韻にひたりつつ和気藹々と話す一同。しかし打ち上げの話題が出ると、瑞希は顔を曇らせて辞退しようとする。その表情を見た類は、団長の想いを伝えつつ、こう言った。
「僕個人としても、瑞希が来てくれなければ困るよ」
瑞希が背中を押してくれたことに感謝を述べつつ、どこか「あちら側」を怖がる瑞希を引き寄せるような類のセリフだ。瑞希も類の想いを受け止め、
「……ありがとね、類」
と呟いた。
そしてこのイベントストーリーは、
「でも――」「悪くない体育祭だったね」
という類のセリフで締めくくられている。
瑞希がバナーだった神高文化祭イベント「KAMIKOU FESTIVAL!」のラストシーンでの瑞希の独白
「(――こうやって、みんなと騒ぐのも、悪くないって思えるなんて)」
にどこか似ている。
中学時代は孤独同士で、学校行事にも積極的に参加しなかった類と瑞希。
そんな二人が文化祭・体育祭という神高イベントのバナーを飾り、新しい関係性が生まれたり初対面の仲間たちと心を一つにしたりと、学校行事の中で楽しむ様子が描かれていることが感慨深い。
それと同時に、お互いに深く理解し合える存在であることも描かれ、類瑞の特別さが際立つようである。
- 「聡き者達の企謀ガチャ」
2022年5月10日〜20日開催。
体育祭イベと同時開催のガチャ。
新登場かつピックアップの★4は、類、瑞希、そしてワンダショのルカさん。
類瑞はついに、初のお揃いモチーフの衣装を手に入れた。
中華風の衣装なのは、応援合戦のテーマが「三国志」だったからだろう。
[黄昏の輝き]神代類
ライブ衣装『古装参謀衣装』
盤と駒を前に、何かを企むような表情の軍師。
応援合戦でも、演出担当として青組を勝利に導こうとした参謀的ポジションである。
[お先に失礼!]暁山瑞希
ライブ衣装『爛漫娘花衣』
大きな饅頭を手にした、カワイイ中華娘。
余談ではあるが、アナザー3の衣装は、薄紫色の衣装に、赤紫色のリボンである。