概要
東アジア原産のヤブツルアズキを祖先とするが、どこで栽培化されたのかは不明。
日本では縄文時代の遺跡から出土し、現在も和菓子や料理などの材料として重要である。
豆の色は黒みをおびた赤で小豆色と呼ばれる。低脂質で炭水化物が多い。
栽培
水はけのよい土地を好み、北日本では5月頃、それ以南では7月頃に種を撒く。
出芽後約2ヶ月程で黄色い蝶型の花が咲き始め、花びらが枯れ落ちた後、ササゲに似た莢が付き次第に大きくなる。
開花後1ヶ月程で莢が褐色になる。莢が硬く乾いた状態になれば収穫可能。
小豆餡
小豆を甘く煮た練り物。和菓子には欠かせない素材であり、「あんこ」と言えばまずこれを指す。餡は本来「詰め物」の意味なので、おはぎの外側に付けたり白玉に掛けたりするものを「餡」と呼ぶのは語源的にはおかしいのだが。
世界的には豆類を甘く煮るのは一般的ではない地域が多いようで、小豆餡のせいで和菓子に苦手意識を持つ外国人は多い。