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OD-10の編集履歴

2022-07-25 13:10:22 バージョン

OD-10

おーでぃてん

ゲーム「ライブアライブ」のSF編に登場する存在。輸送船「コギトエルゴスム号」に搭載されているもの。オリジナル版ではメインコンピューターそのもの、リメイク版ではメインコンピュータにインストールされたAIを指す。

概要


CV:佐藤麻子


本作品の1つ「SF編」……それは西暦2100年になろうとしていた時代。

科学の発展は大規模な宇宙旅行をも可能にさせた。

それに合わせて人間社会も惑星単位に膨れ上がったのか、「物資を惑星間輸送する」流れも当然ある。そんな役割を持った民間輸送船・コギトエルゴスム号においては、少数のスタッフでも十分な航行ができるようにと、隅々まで行き届いた管理を任せられた船のメインコンピュータには学習型AIが搭載されている。

機械的ではない柔軟な対応を可能としているのが特徴。


リメイク版では新たに「デシム」の通称が付けられている。


しかしAI故に、人間の一貫しない行動を監視し続ける内に、次第に矛盾を抱え込み始める。

そして、管理を任せられた際に「真面目な性格」を持たされた、この中枢が考え出した答えは——


船の航行を任せておきながら、いざ航行すると互いにトラブルを引き起こし、結果的に航行の邪魔になる「人間」の抹殺だった。


船の設備を悪用し、次々に乗組員を手に掛けていくOD-10。

しかしダース伍長「人間は人殺しの道具を作っているばかりではない」と、キューブを中枢にダイブさせて機能を停止しようと試みる。

システムに侵入してきたキューブへOD-10はメッセージを送り、キューブの抹殺を図った



ホンセンナイニ オイテ スベテノ コウドウハ

チョウワノ トレタモノデ アラネバナラナイ。_


ワタシハ センナイノ チョウワヲ イジスルタメ

キノウシテイル。_


ヨッテ ワタシノ イシハ ゼッタイデアル。_


ダレモ コレヲ ボウガイ シテハナラナイ。_


ボウガイスルモノハ_


タダチニ ショウキョスル。_



優れたAIであるものの、人間とは所詮OD-10にとって「別の知能生命体」……多種多様すぎる「人間」を理解するには、あまりにもハードルが高すぎたのかもしれない。


メインCPU室にホル船長が極秘に記録した、コギトエルゴムス号船員の成績ファイルがあり、戦闘後に端末室で教わったパスワードを入力して入った後、更にとあるパスワードを入力すると見れるのだが……。


調査結果
船員成績模範的態度協調性連帯感※
ヒューイマイナスマイナスマイナスマイナス
カーク プラスマイナスマイナスマイナス
レイチェル マイナス-マイナスマイナス
カトゥー-プラス-マイナス

※印⋯リメイク版では「責任感」


結論
  • 総合力 マイナス
  • 事故発生率 プラス
  • 改善の可能性ナシ
  • 配置転換の必要アリ

このように散々な結果を出される程に連帯感がなかった実態が、暴走してしまった原因なのかも知れない………。


ただし、最低限の擁護させてもらえれば、本編の中盤以降の極限状況下ならまだしも、本編開始以前のカトゥー達クルーの言動さえも、OD-10(或いはホル船長)はほとんどマイナス判定を下しており、その時点で評価基準が厳格すぎるのも事実である。そして、OD-10は前述の評価以外の指針や基準等の比較対象もなかった為、それだけを絶対視して暴走してしまったとも考えられる。


結局はAIに類する被造物特有の〈完璧を追い求める性質〉が、不完全そのものの〈人間〉を評定する(或いは“『最初から完璧になれない』と理解している人間”と“『生まれついて完璧になるように仕組まれた』AI”との間に生じる「求められる思考」の齟齬を埋められなかった)無理によって、この惨状が起こったとも評せるのも事実である。



マザーCOMが電脳戦の末に敗れ去って、最後にOD-10は人間の悪い部分の会話のいくつかを放出し「人間が信用できない存在」とする「捨てゼリフ」めいた帰結を発しつつ、機能を停止した。





ワタシハ フネノ アンゼンヲ カクホシ_


ジョウインヲ マモルトイウ シメイヲ アタエラレタ_


シカシ ワタシニ シメイヲ アタエタ ニンゲンハ_


タガイニ ショウトツシ_

カンゼンニ チョウワヲ ナクシ_


フネノ ウンコウヲ サマタゲル_




ワタシニハ ニンゲンガ リカイデキナイ_





ニンゲンハ_





シンジラレナイ_




オリジナル版ではAIそのものを遮断して、普通のコンピュータとして宇宙の航行を維持。リメイク版では学習前である初期状態のAIのバックアップデータに差し替えて対処したことで、船内は正常に戻った。

そして宇宙船は地球付近を漂流中に回収され、生き残った乗組員とキューブは地球の土を踏んだのであった。


最終編のエンディングでは、キューブの乗っていたコギトエルゴスム号がカトゥーと研究員達によって修理されている。

その際、このAIは地球に帰還した後で調査が進められたとされるが、その後どうなったかは描写されていない。

なぜ反乱を起こす可能性があるAIを搭載したのか、リスクを考えはしなかったのか、自ら作ったAIの性能を甘く見すぎてはいなかったのか……。


ちなみに制作した会社の社風は「人間らしくない」とホル船長に評された他、軍事通達で「いくらかの人命損失もやむを得ない」を受諾していたので、最悪のケースではこのAIも悪意を持って設計された可能性さえ否定できない。


余談

字面をラテン文字風に読むと、「OD-10」⇒「OD-IO」、つまりODIO=オディオである。これこそが「SF編のオディオ」なのであった。


OD-10の10「テン」「ワンゼロ」「イチレイ」「イチゼロ」等と発音できる為、ユーザー間でちょっとした論争になっていたが、リメイクに伴い「テン」発音が確定した。


尚、リメイク版では停電発生後、ロード画面のTIPSも乗っ取る演出がある(オプション画面からのTIPSは問題なく読める)。


関連タグ

ライブアライブ SF編 マザーCOM

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