「寄ってたかってなぶり殺しにしようというのか、ギロチンを使うベスパらしいと褒めてやるよ!」
CV:園部啓一
人物像
反ザンスカール組織「リガ・ミリティア」に所属するモビルスーツパイロット。初登場は第8話。
厳格かつ規律に厳しい性格の持ち主であり、リガ・ミリティアのメンバーの心のケアや後進パイロットの育成にも尽力した。
同じくリガ・ミリティアでパイロットを務めるマーベット・フィンガーハットとはパイロット候補生時代からの恋仲。また、ウッソ・エヴィンに対して大人の男として接した数少ない人物でもある。
女性のみで構成された「シュラク隊」の隊長であり、メンバーの中にはジュンコ・ジェンコなど彼を慕う者も少なからずいた為、マーベットからの反感を買う事も多かった。
ただし、本人の厳格な性格もあり、他のメンバーからは「女好き」という印象は抱かれていなかった様子である。
後にマーベットとはマケドニア・コロニーで捕虜生活を送る中で偽装という形ではあるが結婚。
しかし、その後の月での戦闘に於いて、モトラッド艦隊の足止めを行う為にV2ガンダムのコア・ファイターを以って同艦隊の旗艦アドラステアへ特攻し、戦死した。
無駄死に?
オリファーという人物の評価として、よく無駄死にと言われることが多い。
理由としてはおそらく
- V1とかではなく、貴重なV2のコアファイター(変えが効かない)で特攻したこと
- そもそもVガンダムならインジェクションポッド機能があるため、特攻も何もV1で突撃してその機能を使えば、オリファーは助かった上にアドラステアにも同様の被害を与えられたであろうということ
- よりによってブリッジ等ではなく、頑丈で替えのきくタイヤ部分に体当たりしたこと。なお「ブリッジは対空射撃が激しいのでは」と言う意見もあるが、V2コアファイターの性能なら多少の対空射撃は問題にならないし、仮にブリッジを避けるとしても他にも有効な場所はいくらでもある
- オリファーの特攻が稼いだとされる時間も、結局アドラステアは無事に修理を終えて地球へと突入するため、あまり役に立ったように見えないこと
- そもそも特攻までの流れが早すぎて、オリファーが決断に至るまでの流れを視聴者が理解しきれなかったこと
- 「2体いるV2を一体壊して、主役の専用機にしたい」と言うメタ事情が透けてみえること
あたりだと思われる。
一応、特攻を受けたアドラステアは強引に浮上するべくリシテア級を踏み台にしているため、少なくともこれはオリファーの戦果であり、全くの無駄死にと言う訳ではない。とはいえ、人材と兵器の代えが効きにくい民兵組織であるリガ・ミリティアにおいて
- シュラク隊が次々と死んでいる状況での、貴重な現場指揮官
- 最新兵器の、変えが効かない中核部分
を犠牲にして上げた戦果が「巡洋艦一隻と僅かな時間」では、無駄死にではなくとも、到底見合う戦果とは言い難いだろう。