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風の伝説ザナドゥの編集履歴

2022-08-23 23:09:24 バージョン

風の伝説ザナドゥ

かぜのでんせつざなどぅ

1994年、PCエンジン用として日本ファルコムが発表したARPGシリーズ。同社の「ドラゴンスレイヤーシリーズ」の第8作であり、また同社としては初めての家庭用ゲーム機本格参入作品。

概要

1994年、PCエンジン SUPER CD-ROM²用タイトルとして発表。日本ファルコムが自ら家庭用ゲーム機向けにパブリッシュした最初の作品である。同社のドラゴンスレイヤーシリーズの第8作であり、シリーズ最終作でもある。


ドラゴンスレイヤーシリーズには同じく「ザナドゥ」というタイトルのゲームが存在するが(ドラゴンスレイヤー2に相当)、本作はオマージュしている部分はあるが基本的に独立したタイトルとなっており、直接の関連作という訳ではない。


SUPER CD-ROM²の大容量と高性能を活かし、当時としては珍しかったアニメーションムービーでのイベント描写、随所で展開されるボイス付きイベント、またCD音源を活かした高品質なBGMなど、当時の作品としては飛び抜けて豪華な内容であった。オープニングムービーで流れるテーマソング「風の伝説」は清涼感と疾走感あふれる名曲として人気が高い。

また、この当時のファルコムは自社作品のメディアミックス展開を積極的に行っており、当作品もラジオドラマ「風の伝説ザナドゥⅡ ヒロイン達の誕生日」や、他のファルコムキャラと共演するラジオドラマ「TARAKOぱっぱらパラダイス」が発表されている。


一方で、過去作品を現代の技術でリメイク移植することを好む日本ファルコムには珍しく、2019年6月時点において直接のリメイク作は存在せず、キャラクターの他作登場は『VM JAPAN パワーアップキット ~富嶽幻遊記~』のみでその後はまったくない。主人公のアリオスに至っては「軌跡シリーズ」に名前を取られる始末で、幻の名作と化している。


また当時、PCエンジンFAN誌上で、近藤敏信氏によるコミック版「風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer」の連載もされていたが、単行本化はされておらず、こちらも幻のコミックとなっている。



ゲームシステム

フィールド探索パートとボス戦闘パートに大別される。


フィールド探索パートでは、平面で描写されたフィールドを、主人公アリオスを操作して探索を行う。

戦闘シーンへの移行は存在せず、敵への攻撃は直接の体当たりで行う。この時、攻撃相手に対して1/2キャラずらした状態で体当たりすると一方的に攻撃ができる(初期イースシリーズのシステムに類似しているとすれば理解しやすかろう)。


ボス戦闘パートではフィールド描写はサイドビュー形式となり、アリオスを操作してステージを踏破しボスとの戦闘を行う。鈴アイテムを取得することで仲間が駆けつけ、支援攻撃を行ってくれる。


なお、本作においてはレベルシステムは存在せず、アリオスのステータスは装備の交換と、それを使い込むことによる熟練度の上昇によって強化される。だがその章で最高ランクの武器を装備しないとボスにダメージを与えられないため、武器の熟練度をMAXにしてもそれがその章で安い武器だと無意味だったりする。



ストーリー

アイネアス叙事詩に語られる英雄王アイネアス。蛇竜ダルダンディスとの壮絶な戦いを制し、クレーネジュエルによって世界に魔法の力の恩恵をもたらした英雄王の子孫、アリオス・アレクトルは、王都の百騎長となる程の戦果を挙げていたが、それ故に部下である無敵将軍ダイモスと共に辺境への左遷を余儀なくされていた。

西の辺境マクリアで、満足な武具さえ持たぬ雑兵達を束ね、魔軍の将軍カコースの本陣へ攻め入ったアリオスとダイモスであったが、敵軍の罠にかかり挟撃を受けて絶体絶命の状況に陥る。

事態を打開するため敵軍に単身斬り込むダイモス。彼を引き留めんと声を上げるアリオスを、何者かは突如連れ去ってしまう…



主な登場人物

風の伝説ザナドゥ アリオス・アレクトル (2019,12,06)

CV:山口勝平

シリーズの主人公。英雄王アイネアスの子孫にあたる。一族の里を出て、身分を隠して王都に出て、百騎長に出世する。アリオスの出世を妬んだ者たちによって辺境のクロノスのモンスター討伐に行かされて、罠にかかり窮地に陥ったところを、ヌースに助けられた。そのことがきっかけで邪竜ダルダンディスとの戦いに巻き込まれていく。聖剣ドラゴンスレイヤーの魂となったソフィアの助力を受けて、ダルダンディスとの死闘の末、クレーネ・ジュエルを破壊して、イシュタリアを魔法の呪縛から解放した。

風の伝説ザナドゥⅡ」では行方不明になったリュコスを探して、新大陸アシュナールへ渡り、破壊神ルーゴンとの戦いに巻き込まれていく。破壊神ルーゴンを戦い倒すことで、神々の時代を終わらせた。

作中やドラマでは、アリオスを巡ってヒロインたちの恋愛模様も描かれたが、「CDドラマTARAKOぱっぱらパラダイス」でアリオスはダイモスを選ぶという衝撃的な展開を見せていた。

コミック版でも王都軍の百騎長を務めている。気さくで素直な性格。ジードを兄として慕うなど、始終対立していたゲーム版と違って、兄弟の絆も強く描かれていた。



CV:江原正士

無敵将軍の二つ名を持つ、アリオスの忠臣。アリオスと共にクロノスのモンスター討伐に赴き、そこでアリオスを助けるために囮となりモンスターに捕まってしまう。アリオスとリュコスによって助けられた後は、アリオスに従い、ダルダンディスとの戦いに身を投じる。

Ⅱでは、アリオスと共にモンスターの残党と戦っていたが、アリオスに共に新大陸アシュナールに渡る。妹メリナがヌースに仕えていると知り、ヌースと言い合うなど、シスコンな一面も見せていた。ドラマCD「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ ヒロイン達の誕生日」ではダイモスのドラマ「衝撃の告白ダイモスの誕生日」が収録されているが、自分にプレゼントを届けに来たプロスタに自分の好きな相手がアリオスだと言うなど、かなり暴走している。ドラマの続編でもある「CDドラマTARAKOぱっぱらパラダイス」では愛をたぎらせ暴走した結果、アリオスの愛を最後に勝ち取るなど、公式でBL展開を見せるという衝撃的なことをしていた強烈なキャラ。

コミック版でもアリオスの部下だが、やや頼りない性格の青年。だがやるときはやるキャラで、劣勢のアリオスを助けるためにクレーネ・ジュエルを破壊した。



一時間で緑髪【風ザナ】

CV:矢尾一樹

弱い者や貧しい者を救う義賊。変装が得意。「全ての女性達の恋人」を自称していたが、Ⅱで恋人(メルティナ)ができたため、「全世界の女性の憧れの的」に変更している。風来坊で一見軽い雰囲気だが、マクリア国王がアリオスが死んでいればよかったとアリオスを責めたときは、身分差をものともせずに怒りをぶつけるなど、義侠心あふれる性格。

Ⅱではアシュナールへ渡り、ルーゴン復活の鍵となる『7つの魂』の一つをもらったことで、マーカストに襲撃されて船が難破。ラザンの港町に流れ着いたところをメルティナに助けられた。やがてメルティナと恋仲になり、エンディングでは結婚して子供をもうけていた。

コミック版では登場しない。



  • ヌース

CV:塩沢兼人

アリオスを助けた紫の髪の男。正体はダイモスの旧知である軍師。毒舌家。ちなみに音痴。Ⅱではイシュタリアの宰相を務めている。自分の身の回りをするメリナを巡ってダイモスと火花を散らす場面も見せていた。ちなみにメリナのことはまんざらでもないことがドラマCD「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ ヒロイン達の誕生日」で描かれている。

コミック版では登場しない。



CV:勝生真沙子

パルティア神殿の守護騎士。古風な言葉遣いをする厳格な性格の美女。神官騎士として、ソフィアの護衛を務める。ソフィアとは心で交信できる能力を持つ。Ⅰではソフィアの護衛としてアリオスの仲間に加わる。

Ⅱではソフィアの命令でアリオスに聖剣ドラゴンスレイヤーを届けるためにアシュナールに赴いた。

コミック版では、ソフィアと姉妹のように育ったソフィアの姉貴分で、魔法と格闘技をたしなむ女戦士。ソフィアを実の妹のように思っていて、ソフィアの宿命を知ったときは「自分が代わりになる」と言うほど大切にしている。ダイモスと惹かれあい、最後は相思相愛になった。



CV:佐久間レイ

パルティア神殿の聖女。女神イシュタルの信仰する者の頂点として皆を導いている指導者。女神イシュタルの加護を受けているため、世界でただ一人、特別な修行なしに魔法が使える。特に回復魔法でソフィアの右に出るものはいない。正体は聖剣ドラゴンスレイヤーの魂であり管理者。ソフィアが魂となってドラゴンスレイヤーに宿ることで、ドラゴンスレイヤーは覚醒して真の力を発揮する…はずなのだが、Ⅱではドラゴンスレイヤーはソフィアの存在なしに破壊神ルーゴンの力に反応して単体で覚醒する。また回復魔法の専売特許をメルティナに奪われるなど、世界観の路線変更(選ばれた血筋の者ではなく、誰もが世界を救えるという「白き魔女」で見られた世界観の影響)のあおりを食らった不憫なキャラ。

Ⅱでは、破壊神ルーゴン復活の影響を受けて病に倒れてしまう。ついには起き上がれなくなるほど重症になるが、メディアにドラゴンスレイヤーを託してアリオスの力になるように、メディアをアシュナールに送るなど、遠くからアリオスの戦いを支援した。

気高く聡明な性格だが、自分たちを心配させたアリオスを突き飛ばしたピュラーに激昂して言い返したり、ダイモスに連れ去られたアリオスの居場所を知るクルルにすごい剣幕で教えるように迫るなど、誇り高さゆえの気性の激しさも持ち合わせている。「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ ヒロイン達の誕生日」ではアリオスより3歳も年上だと知ってショックを受けて悩む可愛らしい一面も見せていた。

コミック版では聖剣ドラゴンスレイヤーが安置されている神殿にいたところをエナスに拾われて孫娘として育てられたという設定。アリオスと出会い、心を通わせる。正体は女神イシュタルの使い(天使)で前世は千年前でアイネアスとも面識があった。聖剣の魂としての自分の記憶を思い出し、宿命に従い、ドラゴンスレイヤーを覚醒させて消滅した(コミック版では人間として復活はしない)。



CV:山本百合子

おちゃめで元気な少女。大賢者エナスに師事し、クレーネジュエルの力を使わずに魔法を使うことができる魔法使い。エナスの命令でアリオスのお目付け役として仲間に加わる。喜怒哀楽が激しく純粋なピュラーはアリオス一行のムードメーカーになる。アルゴスとは仲良し友達。アリオスと行動を共にするうちにアリオスに恋心を抱くようになり、神女ヘルガにアリオスへの恋心を指摘されて動揺する場面も見せていた。

Ⅱではアリオスを追ってアシュナールへ赴くが、モンスターに捕まっていたところをアリオスに助けられた後、仲間に加わる。最終戦直前までアリオスのそばにいて支え続けた。

コミック版では登場しない。



CV:梁田清之

雪深い奥山の村に住むモンスター「イエティ」の勇者。クレーネ・ジュエルの光を浴びて苦しんでいたところを、アリオスやピュラーに助けられ、その後、仲間に加わって一緒に旅をするようになる。ピュラーとは仲良し友達。ちなみに声は男性声優だが、女性(雌)である。Ⅰのみの登場。

コミック版では登場しない。



  • エナス

CV:槐柳二

ギムノスに住む賢者。ピュラーを引き取り魔法使いとして育てた。聖剣ドラゴンスレイヤーについて知る数少ない人物。コミック版では、ソフィアの育ての親。ワークスと共にダルダンディスの復活を予見して、聖剣ドラゴンスレイヤーと予言の勇者を探していた。キャランローゼに人質にとられたソフィアを助けようとして返り討ちにあい死亡。エナスがソフィアに託したエンブレムによって、ソフィアは前世の記憶を取り戻し、己の宿命を悟ることになった。

エナス役の槐氏は他にも作中にてプロローグでアリオスに伝承を語る老人役や老人に化けたダルダンディス役も兼ねている。


  • ワークス

コミック版のみ登場。メディアの父であり、ソフィアの師匠。伝説の勇者(アリオス)を探している。

名前の由来は連載時の雑誌の発行元である「メディアワークス」からと思われる。


CV:中尾隆聖

10章のステージボス。モンスターを率いてパルティア神殿に侵入した謎の男。正体はアリオスの実兄。本名はジード・アイネアデス。アステル王朝復興を訴え、一族を追放された。邪竜ダルダンディスに仕えているが、ドラゴンスレイヤーを手中に収め、ダルダンディスにとって代わろうと企む。

ボス戦時にはイベントでも猛威を奮った金縛りの魔法とアリオス、ダイモスとは異なる独自の剣技を操る第一形態と鎧を纏った巨大なメカのような姿の第二形態との連戦となる。

アリオスと戦い敗れることで、自分の考えが間違っていたと悟り、アリオスに看取られて亡くなった。

最終章ステージにて彼が用いた突きの衝撃波の剣技のみボタン溜め長押しでアリオスも使用可能となる。

コミック版でもアリオスの実兄という設定は変わりないが、アリオスに稽古をつけてやったりと、一匹狼な性格だが根は優しい青年。父との約束で影からアリオスを守っていたり、聖剣を先に手にしてアリオスの代わりにダルダンディスと戦うなど、アリオスへの親密さが描かれて兄弟の絆が強くなっている。Ⅰのみの登場。



CV:高山みなみ

パルティア神殿の神官。パルティア神殿の扉を開けることができる『扉の司』の務めを果たしている。プロスタがモンスターの襲撃で重傷を負い、パルティア神殿の扉を開くことができない状態になり、パルティア神殿に残されているソフィアの救出を第一に考える大神官ゼノビアによって毒殺されそうになったが(プロスタが死ぬか、結婚して還俗しないかぎり、扉の司の力は他の神官に引き継ぐことができないため)、マザー・フィリアの機転でダイモスと仮の結婚をして還俗することで命を救われた。Ⅱではプロローグに登場。神官に復帰したが、今でもダイモスの妻でいるつもりだと話していた。だが「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ ヒロイン達の誕生日」でダイモスの好きな人がアリオスと知りショックを受けたと思われる。

パルティア神殿編における重要キャラだったが、コミック版では登場しない。



  • リアラ

織物商人の女性。正体はジードの部下で蜘蛛のモンスター。だがジードへの愛は本物で、彼女が死に際に見せたジードへの一途な想いには精霊たちも賛嘆していた。

コミック版では登場しない。



  • ダルダンディス

CV:小林修

最終章のステージボス。異世界から飛来した邪竜。千年前に勇者アイネアスに倒されたが、現代に復活して再びクレーネの魔力を手に入れ王都を掌握しイシュタリア全土を恐怖で支配する事を企む。アリオスと対峙した際には彼をアイネアスの子孫と知った上で「お前こそアイネアス自身」、「ワシとお前とは決して合い交わらぬ風同士」、「今度こそこのダルダンディスが勝利する!」と未だにアイネアスとの決着に対する強い執着を露にしていた。驚異的なスピードから多彩な攻撃を放つ人型の第一形態と空中を舞台に圧倒的な火力を誇る巨大な竜型の第二形態との連戦となる。Ⅰのみの登場。



  • クレーネ(クレーネ・ジュエル)

CV:小林優子

Ⅰの実質的なラスボス。ダルダンディスが携えていた魔法の宝石で彼の力の源。美しい女性の姿を投影して優しい口調で語りかけてくるがその本性は傲慢かつ短気。千年前の戦いの後、アイネアスを新たな主とし人間に魔法の恩恵を与える事でアステル王朝建立と文明発展に助力してきたがその裏では自らが与える魔法の力で人間を依存、堕落させ実質的に人間を支配してきた。欲望を持つ主を求め続けイシュタリアの歴史の中で争いを誘発してアステル王朝すら滅ぼした。それでも飽き足らずダルダンディスが復活すると再び彼に仕え人間に対して恩恵として与えてきた魔力を一転して破壊や殺戮の為に向けるようになる。ダルダンディスが再度倒されると、千年前同様にアリオスを主になるよう前述の美しい女性の姿と優しい口調で誘うが拒まれ、逆上してアリオスたちに襲いかかる。

※作中最後の戦いだがアリオスたちはどれだけダメージを受けてもゲームオーバーになる事はないイベント戦である。

最期はアリオスたち全員の総攻撃を受けて生じたヒビから魔力の暴発を起こし粉々に砕かれ消滅した。その正体についてはピュラーやメディアからは「魔法を極めた邪悪な魔法使いの成れの果て」ではないかと推測されている。Ⅰのみの登場。


  • カコース

CV:辻村真人

第2章のステージボス。大型の狼男型のモンスターで背丈ほどある大剣を操る。辺境のモンスターの総大将でアリオスにとって序盤の宿敵。かなりの策略家で討伐に向かったアリオスの部隊を伏兵による挟み撃ちで全滅に追いやっている。アリオスとの再戦に敗れた際にはダルダンディスの復活を匂わす断末魔を残し絶命する。

後に王都の偵察から戻ったリュコスから王都を占拠するダルダンディス配下のモンスター軍団と比較され「あいつらに比べたらカコースなんかザコ」とこき下ろされているが実際にゲーム中で戦う際はその巨体が仇となり割と簡単に倒せてしまう為、その評価に納得してしまうユーザーも多かった。

コミック版では全く異なる容姿でダルダンディス配下の魔将軍の1人として登場。ジードに挑み彼に傷を負わせるがその後一瞬で倒されてしまう。


  • ギャランローゼ

第5章のステージボス。コミック版では『キャランローゼ』となっていて(ダルダンディスからは『ローゼ』と呼ばれていた)ダルダンディス配下の魔将軍の1人。ソフィアの育ての親であるエナスを殺すが、ソフィアの精神魔法によって葬られるなど、出番はゲームよりも多かった。



  • ランディス

CV:梁田清之

Ⅱに登場。ラザンの港町に流れ着いたアリオスを助けた謎の騎士。その後も度々アリオスの前に現れ、やがて仲間に加わる。正体はゴートランド騎士団の一つ『黒騎士団』の隊長。破壊神ルーゴン復活の鍵となる『7つの魂』を見つけて処分するために探索の旅をしていた。寡黙でつかみどころのない性格だが、花言葉に詳しいなど、ロマンチストな一面も持つ。ドラマCDではかなり暴走しているキャラの一人。



  • メルティナ

CV:椎名へきる

Ⅱに登場。新大陸アシュナールの酒場の娘。真面目で礼儀正しい性格。リュコスと恋仲になり、リュコスとの仲は両親も公認である。自分を助けようとして重傷を負ったリュコスを助けたい一心でアリオスたちと女神イシュタルの水晶宮に赴く。メルティナの真摯な祈りはイシュタルを降臨させ、加護を受けたメルティナは一般人でありながら、聖女ソフィアしか使えないイシュタルの力を扱えるようになった。リュコス曰く、メディアとためをはるくらいのナイスバディとのことから、リュコスとはすでに肉体関係にあると思われる。



  • メリナ

CV:横山智佐

Ⅱに登場。ダイモスの妹。勝気でしっかり者。ヌースを慕い、身の回りの世話をしている。



  • グラウル

Ⅱに登場。メルティナの父親。リュコスのことをすっかり気に入ってメルティナの婿にしたいと思っている。そのためリュコスのことを『息子』と呼ぶ。



  • アマリエ

Ⅱに登場。メルティナの母親。夫やメルティナ同様、リュコスをすっかり気に入っている。



エクトラの街の富豪の娘。街でアリオスと何度もぶつかったことで、アリオスに一目惚れして、アリオスに自分の部屋の鍵を渡して夜這いに誘うなど、大胆なお嬢様。すでにリュコスと肉体関係にあるメルティナのことを考えると、アシュナールの女性は恋愛に積極的なのがうかがえる。夜のシーンではシェリルがアリオスにキスをして画面が真っ暗になって終了したが、あれだけで終わったかはどうかは謎。ちなみにクリア後追加されるプレミアムモードでも登場している。



  • マーカスト

CV:堀秀行

Ⅱに登場。緑衣の竜騎士という異名を持つ騎士。アンセルムという飛竜を従える。メルティナを人質にして、アリオスからルーゴン復活のために必要な宝石とドラゴンスレイヤーを奪った。正体はゴートランド騎士団の一つ『竜騎士団』の隊長で、ランディスの友人だった。アーグにそそのかされて仲間を裏切ったが、アーグの真の目的を知り、己の行為を後悔する。罪悪感を感じながらも、敵としての立場を貫き、アリオスと戦い倒される道を選んだ。



  • アーグ

CV:糸博

Ⅱに登場。暗黒の島の支配者。破壊神ルーゴンの復活を企む。強大な力を持つ魔導師で、ランディスを一瞬で消滅させる魔力の持ち主。



CV:篠原恵美

イシュタリアで信仰されている女神。かつて先駆者と呼ばれる者が世界に遺した神の一人で破壊神ルーゴンとは対極の存在。千年前の邪竜ダルダンディスとの戦いでは、聖剣ドラゴンスレイヤーとその管理者(パルティアの聖女)を創りだした。Ⅰでは名前のみの登場。Ⅱでは破壊神ルーゴンとの戦いの前に姿を現して、アリオスに力を与えた。対極の存在である破壊神ルーゴンがアリオスに倒されて消滅したことで、同じく消滅した。ルールや決まり事を多数作り、それによって危うくプロスタが殺されかけたこともあるなど、厄介なタイプの神様。Ⅰでは、自分の代行者であるソフィアの安否がかかっている状態でも、救いの手を差し伸べずに高みの見物を決め込んでいたにも関わらず(ジードに追われたソフィアを助けたのはアイネアスの魂だった)、Ⅱでメルティナにあっさり自分の加護を授けるなど、かなり自分勝手な女神様。



  • ルーゴン

Ⅱのラスボス。かつて先駆者が遺した破壊神。女神イシュタルとは対極の存在だが両者は命を共有しており片方の死は互いの死を意味する一蓮托生の存在でもある。かつてアシュナール大陸にてイシュタルと対峙し(その戦いの影響でアシュナールの自然環境は本来の状態からかけ離れた滅茶苦茶なものとなっている。)魂を7つの宝石に分けて封印されていたがアーグによって宝石が揃えられ復活を遂げてしまう。

イシュタルとは異なり人間との意思疎通は不可能である模様。

人型の第一形態、二本の角を生やした巨大な顔の姿の第二形態、角を破壊した事で顔の形から本来の破壊神の姿に変形を遂げた最終形態の三形態の連戦となる。

(最終ステージ自体はルーゴン戦前に三連戦のボス戦があるため合計六連戦となる。)


  • 先駆者

Ⅱの取扱説明書のみに登場。世界を創造した存在。世界を去るときに女神イシュタルと破壊神ルーゴンを遺した。



  • レイミア

ファルコムスペシャルボックス95収録の「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ」に登場。邪竜ダルダンティスがその肉体の一部から作り出したといわれるモンスターで、狂気の魔女と呼ばれている。



  • クルル

CV:TARAKO

「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ ヒロイン達の誕生日」と「CDドラマTARAKOぱっぱらパラダイス」のみ登場。女神イシュタルから生まれた精霊。誕生日にイシュタルの祝福を人々に与えるのが使命。




余談

  • Ⅰはお使い要素が多いことから、『広大なパシリゲーム』『マゾゲーム』と言われていた。
  • 1作目では選ばれた血筋の者とそうでない者の違い(選民)が随所で見られていたが、2作目では「白き魔女」の作風の影響を受け、特定の血筋の者が英雄になれる設定ではなく、どんな者でも英雄になれるという世界観に路線変更した。それはソフィアだけに使えたイシュタルの力が、一般人であるメルティナが使えるようになったということに象徴されている。
  • ドラマCDではダイモスの愛の暴走等、公式でBL展開を見せていた。

関連タグ

falcom ARPG ドラゴンスレイヤーシリーズ 風の伝説ザナドゥⅡ

風の伝説ザナドゥ The Rebirth of Dragon Slayer

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