概要
「風の伝説ザナドゥ」の続編で完結作。前作の戦いから3年後のストーリーで、新大陸アシュナールが冒険の舞台になっている。前作で名前だけ出てきた女神イシュタルの謎が明かされる。
「風の伝説ザナドゥ」の続編なのだが、前作と違う試みが随所に見られている。
「風の伝説ザナドゥ」では、各章の終わりに横スクロールアクション面とボス戦闘があったが、今作では横スクロールのアクション面がなくなり、いきなりボス戦闘になる。ボス戦闘では格闘技さながらのコマンド入力による攻撃技を駆使して戦うことができるようになった。
また前作の売りでもあった「お使い要素」がなくなり、スムーズに進めるようになった。それによって前作よりも早くクリアできるため、肩透かしを食らったユーザーも多かった。
ちなみに原作者でもある木屋善夫氏は、本作の制作に関わらずにファルコムを退社している。その影響もあるかは不明だが、「風の伝説ザナドゥⅡ」は「白き魔女」で見られた『特定の血筋の者を英雄にするのをやめて、誰もが英雄になれる』という世界観の影響を強く受けている。
「風の伝説ザナドゥ」では、どんなに頑張っても選ばれた者以外の人間はパルティア神殿やかげろうの町に入れなかったりするなど、選ばれた者とそうでない者の隔たりが強く描かれていた。
しかし、「風の伝説ザナドゥⅡ」では、聖女ソフィアでしか扱えない女神イシュタルの力を、名もなき一般人であるメルティナが使えるようになるなど、普通の人間も覚悟と思いを認められて報われるという世界観に変わっていた。
設定や世界観の路線変更で賛否両論は見られるが、PCエンジン黄昏期を代表する名作ゲームとして高く評価されている。
Ⅱの発売前に、Ⅱのプレストーリーを描いたドラマ「CDドラマ風の伝説ザナドゥⅡ」が「ファルコムスペシャルボックス95」に収録されたのをきっかけに、ドラマCD「風の伝説ザナドゥⅡヒロインたちの誕生日」、その続きが描かれている「TARAKOぱっぱらパラダイス」も発売されたが、「TARAKOぱっぱらパラダイス」で風ザナキャラたちはいろんな意味で衝撃の結末を迎えた。
関連タグ
falcom ARPG ドラゴンスレイヤーシリーズ 風の伝説ザナドゥ
外部リンク
『PROJECT EGG』によるDL版購入ページ
PC-8801版の風の伝説ザナドゥ、風の伝説ザナドゥⅡ収録の『ドラゴンスレイヤークロニクル』紹介ページ
以下外部サイト
風の翼~風の伝説ザナドゥファンサイト※個人サイト