概要
電磁波を分類する際に、波長が長いものから電波、赤外線、可視光線、紫外線、X線、ガンマ線と分類する。赤外線は波長が長いほうから順番に遠中近と分けられている。
勘違いされやすいが「赤の外」なので無色透明であり赤くはない。所謂「赤外線ヒーター」等が赤く発光しているのは、赤外線と同時に赤い光(可視光線)も発しているからである。
近赤外線は携帯電話やリモコンなどの通信として使用されており、赤外線カメラにもこれが使われている。なお、赤外線は目視できないが一部のデジタルカメラには写る。
遠赤外線はこの宇宙に存在するほとんどの物体、液体窒素や氷からすら放射されており、周囲に放射熱を伝えている。
物体の温度が高いほど赤外線は強くなり、波長の中心は短くなっていく。暖房のなかには赤外線の放射熱で暖めるものもある。
マムシなどの一部の蛇は赤外線を感じる器官を持ち、獲物の体温を感知できる。ミサイル等の誘導に赤外線が使われることもある。