概要
日本の首都であり、約1300万人の人口と16万人の職員を抱え、GDP(国内総生産)はメキシコや韓国を上回る規模(2009年)で、予算もノルウェーやインドネシアの国家予算に匹敵する規模を持つ東京都。首相と違い、直接都民に選ばれ、絶大な権力を持つ都知事はさながら「東京国大統領」と言っても過言ではない。多くの政治家にとって都知事は大変魅力的なのである。軍事力を持ってないじゃないかと言われるかもしれないが日本国だって持ってない(名目上)。
首相と同等の影響力があることから、2016年まではマスコミは他の知事選より優先して扱う傾向にあった。候補者の数も多く、過去17回行われた選挙で10人以上の候補者が出馬したのは11回で、この数からも知事選がいかに魅力的かが分かる。2020年7月の都知事選では過去最多の22人が立候補した。泡沫候補の扱いがひどいとしてBPOに訴えた結果、2020年の都知事選はマスコミは一切扱っていない。(小池百合子知事の情報操作によるとも言われている)
2012年の石原慎太郎の辞任後は後任達の短期間での不祥事による辞職が相次いだために、立て続けに都知事選が行われることになり、与野党双方に候補者擁立を巡るゴタゴタが頻発するという事態になっている。また、都知事選には多額の経費がかかるため、近年のこうした状況を「50億円ガチャ」などと皮肉られたりもする。
過去話題になった候補者
- 東国原英夫:元・宮崎県知事、元・衆議院議員
- マック赤坂:政治団体代表
- 黒川紀章:建築家(故人)
- ドクター中松:発明家
- 外山恒一:今どき政治犯、ファシスト
- 渡邉美樹:ワタミ創業者、現・参議院議員
- 後藤輝樹
- スーパークレイジー君
後だしジャンケンの法則
都知事選挙において、告示日間際に立候補を表明した候補者は当選するというジンクスがある。実際、青島氏は告示13日前に、石原氏は15日前に、猪瀬氏は8日前に、舛添氏は9日前に立候補を表明し、それぞれ当選している。これは、直前に立候補すれば有権者の印象に残りやすいうえ、対立候補からのネガティブキャンペーンを受けるリスクが低いからである。
なお、2016年7月の都知事選では後だしジャンケンの法則は成立していない。告示日の少し手前で立候補表明を行った候補者がいた中、6月中に立候補を先に表明した小池氏が当選を果たしている。