概要
『燃えろ!!ロボコン』の主人公。
抽選で当たった栗原家に居候するお手伝いロボット。人間と仲良くするのが使命。
エネルギー源は電気エネルギーで、コンセントから給電可能(これが原因で栗原家の電気代が逼迫したばかりか、無理に給電すると街一体を停電させてしまう)。
失敗した時には両手で頭を押さえて「ウララ〜」というのが癖。
「ロボレナリン・全開!」の言葉と共にフルパワーを発揮する。さらに本気を出した時の掛け声は「根性! 根性!ロボ根性!」
先代同様、ゴキブリが苦手で遭遇すると大暴れで周囲を破壊してしまう。
デザインは概ね先代ロボコンを踏襲しているが、胴体の下部分にヘッドライトが追加されるなど自動車らしいフォルムになっており、ロボコンカーへの変形がより現実的なものになった。
各話での活躍(?)
■1話
空から落下し、栗原家の屋根をぶち抜いて初登場。
「まずは裸の付き合いを」と言って家族と一緒に入浴しようと風呂掃除をするも、ゴキブリを見てパニックを起こし蛇口を破壊。
栗原一家は車(トヨタ・マークⅡ)を出し温泉へ向かうと、自身もロボコンカーに変形し追いかける。
だが、栗原一家を乗せた車は「通行禁止 落石注意」の看板に差し掛かったところでブレーキが利かなくなり暴走、いよいよ崖から落ちそうになったところで腕を伸ばして車を引き上げた。
■2話
冒頭、充電するために通話中のママさんを尻目に電話線を抜き、給電プラグを空いたコンセントに接続する。
隣町のおばさんに茶碗を届けるのをジュンのはじめてのおつかいに決め、2人で出かける。
しかしママさんはロボビンに配達を頼んでおり、勝手に持ち出して怒られる。
途中で寄り道し、ジュンとはぐれてしまう(ジュンの方もロボコンを追いかけているうちに道を忘れてしまった)。
そのうちににわか雨が降り、さらに寄り道したことで口喧嘩になりすねるも、寒そうなジュンのために肉まんを買って来る。
2人は仲直りし再出発するが、偶然ロボビンと出くわし荷物を取り合ううちにロボボスも現れ彼も「二度と配達できないようグシャグシャにしてやる」と荷物を破壊しようとする。
ロボコンは荷物を守るべくロボボスと戦闘、見事ロボボスを投げ飛ばし無事おばさんの家に茶碗を届けた。
これで100点だと浮かれるロボコンだったが、結果は0点。
理由はあの直後投げ飛ばされたロボボスが天井をぶち抜いておばさんの部屋に落下したことで件の茶碗が割れたためであった。
その晩、先の2件で機嫌を損ねたママさんに「ジュンと一緒に夕飯の支度、手伝いなさい!」と怒鳴られるが、エネルギーが切れかかってるからと再び給電。
しかし、急速充電したために栗原家はおろか、近隣の家まで停電してしまい、家族から大目玉を食らう。
■3話
冒頭、モモコが早起きしてチョコを作っているところに寝ぼけて計量カップを踏んで転び、その弾みで鍋の中のチョコレートがかかって火傷し飛び上がる。
直後、栗原家を訪れたロボピーから特大チョコとキスを迫られ逃げ惑う。
その後、電器店『アキバトップ』店長の川崎太郎と大宮次郎と会い、彼らの店を手伝うことに。
しかし、自分が100点取った時のことを妄想して浮かれてしまい、商品を次々倒し止めに入った川崎と大宮も弾き飛ばしてしまう。
その倒した商品に紛れていた『開発No.59 ゴキブリさんいらっしゃい』から這い出したゴキブリを見てパニックを起こし、ロボケロとぶつかる。
その後アキバトップのワゴン車に乗せられ、着いた先はアキバトップ秘密研究所。
手術着に着替えた川崎と大宮はロボコンの解体手術を行うも、頑丈なボディにはいかなる工具も通らなかった。
彼らの真意は「間抜けで役に立たないから解体して部品だけでも役立ててやろう」というものだった。
業を煮やした川崎は『開発No.009 切れるんです』(見た目はランドセルにチェーンソーが接続されたもの)を起動し、今度こそロボコンを解体しようとする。
そこへ追跡していたオサムとジュンが駆け付け、ロボコンを手術台から降ろそうとするも大宮に羽交い絞めにされるが、ロボピーが先程の特大チョコを投げて登場。
実はそれは導火線付きの花火チョコであり、既に切れるんですの火花に引火し爆発寸前だった。
オサムとジュンが自分を助けようとしているのを見て、ロボ根性で鎖を切り、ロボコンカーに変形して2人を乗せて脱出。
結果は自分を助けるために駆け付けた栗原兄弟とロボピーに迷惑をかけたとして0点。
その晩、ママさんとモモコが朝のチョコを用いたケーキを家族に振舞った。
ロボコン用に用意したという、着火すると蝋燭から花火が出る「花火チョコ」を見て嫌がるロボコン、オサム、ジュンであった…。
■4話
パパさんが大切にしていた戦闘機のプラモデルが壊れ、絶版でもう売ってないと語るパパさんを尻目にそのプラモデルを直す。
その後、ネックが曲がったギターも直す…が、オサムとジュンと3人で出かけた時にはまた壊れた。
街で故障中の自販機を叩いて直そうとするが、叩きすぎて缶が乱射してしまい、通りかかったおばあさんの盾になる。
少し進んで自転車の外れたチェーンを元に戻そうとするが、力が強すぎて本体を曲げてしまい、さらにチェーンも切れてしまった。
その後、先程のおばあさんの家を訪れ、今は壊れて動かないステレオを目にする。
おばあさん曰く「ステレオに使われている部品がないから電気屋も修理できない」とのこと。
ここでロボデジを呼ぶが、彼によればその部品とは真空管であり、型の合う真空管を探すことに。
途中で鉢合わせしたロボボスが粗大ゴミから古いポータブルテレビを持ってきたという話を聞き、オサムと2人で粗大ゴミの山をあさり、家電を一台一台調べる(傍観していたロボデジは「無駄なことを」と呆れていた)。
しかし、オサムがゴミ山からテレビを引き抜いたことでその上に積まれていた冷蔵庫や洗濯機が崩れ2人は家電の下敷きに。
どうにか抜け出せた2人は、古いラジオから真空管を発見。それをおばあさんに届けステレオに接続すると、早速スイッチを入れる(真空管はスイッチONから効果を発揮するまで数秒かかるが、世代的にそのことを知らないオサムとロボコンはロボデジからこのことを聞かされるまでテンパっていた)。
結果は叩いた自販機が吐き出した缶でロボビンがつまずき、更に自転車と板塀を壊したことにより0点。
帰宅後、パパさんがジュンたちの祖父が大切にしていた古いラジオを直してほしいと頼み、手刀で叩いたら火花を吹き出したためパパさんに激怒される。
■5話
冒頭、カレー用の皿を手を滑らせて割ってしまい、ママさんに怒られる。
ジュンを連れてオサムをパソコンショップまで迎えに行くと部活帰りのモモコも合流し、途中カレーの匂いにつられてロボモグの屋台を訪れる。「今食べちゃうと晩御飯が食べられなくなる」というロボコンを尻目に姉弟はロボモグのカレーライスを食べてしまう。
帰宅後、パパさんと姉弟はカレーを食べようとしないのでママさんは機嫌を悪くし翌朝家出。
家出したママさんに代わり家事をしようとするロボコンだったが、洗濯物には穴があき、風呂の蛇口は破壊、掃除機をかけているとゴキブリパニックで家中の壁を壊す。
その後同棲を迫るロボピーからロボコンカーに変形し逃げ出し、帰宅後おなかをすかせた姉弟のため通りかかったロボモグに声をかけるが彼の作る料理はみんなカレー味だったので不評。
母親の不在を寂しがる姉弟を連れてママさんを探しに行く(ちなみにすれ違いに帰宅したパパさんは、部屋の惨状を見て絶望していた)。
ロボコンカーに変形して商店街を一心不乱に走っていると、洋品店から袋を下げて退店するママさんに出くわす。
洗濯で家族の服に穴をあけたことを謝るが、ママさんは家族のために新しい服を買っていたのだった。
その夜、ママさんも無事帰宅し、家族皆でカニ鍋を食べるのであった。
結果は案の定0点。ママさんが言った「ロボコンに頑張られると心配」というのをロボコン自身は「自分が頑張ったから帰って来た」と勘違いしていた。
そして夜、パパさんがまた料理を作るも、その料理とはまたまたカレーであった(しかもロボコンの顔が米と海苔で描かれたプチトマト入り)。
■6話
冒頭、モモコが『21世紀美少女コンテスト』に合格したことを家族とともにバンザイして祝うが、直後「それって何のこと?」と尋ねてズッコケられる。
翌日、栗原家を訪問した同コンテストの主催者・高社武幸と若竹成紀から一週間以内に300万円の工面を頼まれ、栗原家自身の家計問題などもあって資金繰りが付かない中「オイラが働いて払う」と名乗り出る。
そして、宅配便、工事現場、厨房、新聞配達などのアルバイトを掛け持ちして働く。
眠気と疲労に襲われる中、ロボデジからは「自分の能力を考えたらどうなんだ」、宅配便の客からは「荷物がグチャグチャ」(東京から北海道や沖縄まで自分の足で走って届けたためか)、レストランの店長からは「寝ぼけてビールを何本も割った」、新聞の購読者からは「配達先がメチャクチャ」と説教を食らい、階段を踏み外して転倒。
直後に通りかかったモモコが起こし、「また明日から頑張る」と言うがそれに対し「もういいよ。一週間で300万円なんてどう考えても無理だし」と慰める。
彼女と2人家路につく途中、モモコが飛ばした紙飛行機を拾う。そこには「合格だあ うれしー」と書いてあり、「オイラが無理しないようにわざと『もういい』なんて言ったんだ…」と呟くと、絶対モモコをアイドルにしようと決意するのであった。
翌日、高社と若竹の事務所を探していると、当の2人に出くわし、まだ金の工面が終わっていないことを告げると、高社は「良いアルバイトがある」とロボコンを高台に連れて行く。果たしてその良いアルバイトとは「この場所から市街地まで穴を掘る」というものだった。
喜んで手で穴を掘るロボコンだったが、根性を出し過ぎてたくさん掘ってしまったのと腹ハッチにいれていた地図を焦がしてしまい、2人にもう一度聞いて来ようと一旦引き返す。が、その2人は「アイドルになれる」という甘言で過去に何百万と言う大金を騙し取っている詐欺師であり、銀行に抜ける近道をロボコンに掘らせ、まんまと金を盗むつもりであることを車中で話しており、小耳に挟んだ当のロボコンは激怒してフロントガラスに迫った。
自身をボンネットから振り落とそうとする高社と若竹に対し、駆け付けたモモコとロボピーが見守る中「モコちゃんは本気でアイドルになりたかったんだ!そんなモコちゃんを騙してたなんて絶対に許さない!!」といつも以上に激しい怒りをぶつけ、ロボ根性で車を転覆させた。
高社と若竹を逮捕したロボピーは95点を貰い、ロボコンは「今日は絶対0点」と落ち込むが、結果は20点。街の人たちに迷惑をかけ詐欺師に協力してしまったのは許し難いが、それでもモモコのために頑張ったことが評価されたのだ。
夕方の公園でブランコを漕いでいると、モモコは「(今度のコンテストがなかったとしても)あたしならモデルでもスッチーでも何でもアリアリ」と宣言。困惑するロボコンであった…。
■7話
冒頭、充電&昼寝中にママさんに叩き起こされ、割れた花瓶を見せられる。
ママさんは幼稚園帰りのジュンを叱るが、そのジュンは「(割ったのは)僕じゃない」と言って家出してしまい、ロボコンカーに変形して彼を探す。すると川原で犬と戯れているジュンを発見。
「何でこの仔犬と遊んでることをママさんに言わなかったの?」と尋ねると、ジュンは「ママが犬嫌いだから。それに、犬のために家の冷蔵庫から黙って食べ物を持って行った」ことから言うに言えなかったことを明かした。
更にこの犬は迷い犬であり、飼い主が見つかるまで自分が面倒見ると言うジュンに感心すると、2人で飼い主を探すことを決める。
そしてロボデジに頼んで迷い犬のチラシを作成してもらい、それをロボデジやロビーナの協力のもと通行人に配って行った。
夕方、ロビーナが連れてきた迷い犬ことハナの飼い主である江崎夫婦がジュンに感謝し、喜んで帰ろうとするがジュンは「まだママは僕が花瓶割ったと思ってる」と帰らない宣言する。
空が暗くなった頃、パパさん、ママさん、モモコ、オサムが帰って来ないジュンを心配する中1人で帰宅。虫眼鏡を片手に花瓶を壊した犯人を探し始めた。
家族全員がジュンを疑う中、ロボコンはジュンが江崎家に上がり、すき焼きを食べていることを告げる。
そうして怪しい所を調べて行くうちに壁の丸い凹みを見つけ、その部分を引き抜こうとしてママさんにフライパンで頭を殴られ気絶。と、そこに帰宅していたジュンが立っており、「ママなんか大嫌いだ!」とだけ言って2階へ上がる。
翌日、壁を凹ませた犯人について尋ねると、ロボデジは「500馬力以上のパワーを持つロボットがやった」と分析、ロボコンはそれを聞いて「ロボボスがやった」と思い込むが、そのロボボスは「工事現場で働いていた」と無実であることを明かし、彼からボスットハンマーを食らう。
そこへジュンが昨日、江崎のおじいさんとおばあさんが栗原家の前でロボビンを見かけたことを話し、今度はロボビンに疑いを向け、ロボコンカーに変形して彼を追いかけるが、ここで「花瓶を壊したのはロボコン、君だ」と逆に自分が真犯人であると突き止められる。
ロボビンとロボデジ曰く、真相は充電を兼ねて昼寝していた時に視界に入ったゴキブリを見てパニックを起こしたロボコンが誤って花瓶を割ってしまい気絶、壁の凹みもその時に出来た…というものだった。
これでジュンへの疑いは晴れたものの、今度はロボコンが家族に叱られ、採点もこの騒ぎの元凶であるとして0点(ちなみにロボデジもロボビンとロボボスに濡れ衣を着せたことで0点を食らった)。
その後、ジュンに木に縛り付けられ、特訓としてゴキブリのおもちゃを見せつけられ根っこごと逃げ出す。
■8話
オサムが昨日、パソコンショップの帰り道にラジコンを走らせていた少年3人組に出くわし、リンチされたことを聞き、「オイラが話付けてくる」と彼を助けることに。(この時ママさんが「オサムに何かあったらロボコンが代わりに殴られてきて」と発言した)
翌日、ロボコンカーに変形してオサムを乗せて走っていると、件の少年とラジコンカーに出会う。
リーダー格の少年・光からは「随分贅沢なロボット」と言われ、「そんなオモチャと一緒にするな」と返す。
こうして光のラジコンカーとレースになり、最初のうちはラジコンカーを追い抜いていたものの、折り返し地点で曲がれずそのまま塀に突っ込み、ラジコンカーも跳ね飛ばしてしまった(そしてそれはロボボスが働いている工事現場に落ちた)。
このことでオサムと光は再度喧嘩になるが、そこへロボモグが屋台を引いて通りかかり、「人間はお腹が空くと怒りっぽくなる」と一旦腹ごしらえさせる。
しかし、ロボモグが出したのは激辛インドカレー風味の寿司(シャリがドライカレー)だったため4人は辛さで悶絶、光たちも怒って帰ってしまった。
「ロボコンが自分たちをいじめている」という光たちの嘘を鵜呑みにし、栗原家に殴り込みパパさんとママさんにもそのことを吹聴するロボボスに対し必死に否定。
とうとうロボット同士の喧嘩になりパパさんとママさんに追い出され、ロボボスから決闘を申し込まれる。
この話はたちまちロボット達の噂となり、ロボデジは「あいつらのコンピュータは知性も教養もお呼びでないようだね」、ロボケロは「家で楽しくカラオケ合戦でもやってればいいのに」、ロボピーは「どっちが私を取るかで揉めてるに違いない」(ロビーナは「絶対違うと思う」と呆れていた)とコメントした。
一週間の特訓を終えロボボスと決闘になるも、そこへオサムと光が駆け付け(光がモモコに一目惚れしてしまったのとラジコンカーを忘れて行ったのをパパさんが修理したことがきっかけでオサムと和解していた)「決闘をやめろ」と言われる。
なかなか拳を鎮めない両者の前に出た光が鉄骨に足を挟まれ、更にロボコンが打ち返したロボボスのボスットパンチがブルドーザーを動かしてしまい、足の抜けない光に迫る。
ロボコンもロボボスもついに決闘をやめ、ロボコンはロボ根性でブルドーザーを食い止め、ロボボスは鉄骨を持ち上げて光を救出。
和解したロボボスと握手を交わした。共々「ロボット同士の喧嘩で子供たちを危ない目に合わせるのはもっての外」であるとして0点を食らったが、2人の間には友情が芽生えていた。
光は一目惚れしたモモコに花束を渡そうとするがあっさりフラれてしまう(しかしその直後、懲りずに別の女子に声をかけるのであった)。
■9話
冒頭、「テレビ局が御多良市に来ている」というオサムの情報を聞き、ロボットがいる家族が珍しいという一家につられて自分もお風呂に入って身体を磨こうとする。
かくして栗原一家共々正装してテレビ局関係者のところへ訪れるも、天気予報の中継に来ただけと知りげんなり。
気象予報士の京野空(演:菊池美緒)の前にロボゲタが割って入り、どちらが天気予報を言い当てられるかで勝負となったが、ことごとく外すロボゲタを放っておけず京野に「どうしたら天気予報が当たるようになるかロボゲタに教えて」と頼み込む。
翌日、ロボゲタを連れて山奥まで歩くと、落とし穴に落ちて「気象予報士の里」に到着。
出迎えた京野曰く「日本の気象予報士の95%はここの出身者」だそうで、どう見ても忍者にしか見えない修行に勤しむ若者が「ヘクト~パスカル」「あーした天気になーれ」と叫びながら走ったり下駄を飛ばしたりしていた。
そして長老(演:石井愃一)と対面するも、「この里に足を踏み入れたからにはお前も気象予報士になってもらう」と言われロボゲタ共々なし崩し的に修行を受ける羽目に。
まず「天気の知識が必要」であるとして気象に関する本を読まされるが、本が苦手であるため本が逆さまであることにも気づかず居眠りしてしまう。するといびきで大きな地震が起き門下生が混乱。
次に「台風の中でも体張って伝える気象予報士は足腰を鍛えることも重要」としてタイヤを引いて走らされるが、熟練者の京野にロボゲタ共々抜かれてしまう。
その夜、「気象予報士は常に自然の動きに敏感であらねばならない」として門下生と一緒に木の幹で寝ることを強いられる。
木から降りて下山しようとしたロボゲタの頭上に落ち、寝言で彼を励ますのであった。
翌朝、相変わらず厳しい修行でへたり込み、ついロビーナが自分を励ますところを妄想するとそのロビーナ…のお面を付けたロボケロが現れ歌わされるが、長老に見つかり雷を落とされる。
しかし、電気エネルギーで稼働するロボコンにとっては充電になり元気を取り戻し、諦めかけるロボゲタを励ます。
そうして、掟に従いロボケロも加えて3人で修行を再開。ようやく気象予報士の腕が上達したところでいよいよ卒業試験を残すのみとなった。
ここで長老から自分の思い通りに天気を操ることこそが気象予報士の極意であると告げられ、彼を手本としてロボゲタ、ロボケロと3人で精神統一して雲や風を任意で召喚、だが調子に乗って異常気象を起こし里を崩壊させてしまい共々0点よりさらに酷い-100点を食らい、天気を操る能力も消失してしまった。
気象予報士の里は崩壊してなくなってしまったものの、長老と京野は後日栗原家を訪れロボコン達の素質に感心し再び彼らを修行に連れて行こうとしたため、嫌がるロボコンとロボゲタであった。
■10話
ジュンの小学校の入学式を翌日に控えた日の朝、パパさんの思い出話を聞き大人のパパさんとママさんがランドセルを背負って入学式に行くところを想像し引いたような顔をする(直後にパパさんから「僕達も昔は子供だった」とツッコまれた)。その話の中でいじめっ子の話題になり、ジュンが「小学校には不良の子も入って来る」と思い怖がり家出してしまい、公園にいた彼を励ます。
「元々乱暴な子なんているわけない」と話すロボコンの後頭部にロボボスのボスットパンチが当たり、「殴りたいから殴る」とコテンパンに殴られる。
更にロボピーからデートに誘われたり、ロボモグから給食は嫌いな物でも残せないと言われ、ロボデジに至っては数学を持ち出した講義でますますジュンが不安になり、ついに彼はランドセルを窓から投げ捨ててしまう。
ロボコンは嫌がるジュンを引き連れランドセルが乗ったトラックを追うことに決め、その途中で各々仕事に励むロボボスやロボピーを見て、ガンツ先生に「怖がったり不安がっていたりしたら何も始まらない」と励まされたのを思い出す。
そうして件のトラックを探すが、ロボビンから「朝日町で見かけた」という情報を入手。
ようやく件のトラックを発見すると、ロボコンカーに変形して追跡。
追っているうちに鉄骨の下敷きになり、通りかかったロボボスに助けられ、更にエネルギーが切れかかりロボモグの屋台で充電してもらい、ガンツ先生が言った「9人の友達」という言葉を思い出し再出発。
案の定トラックを見失ったがそこへロボデジが通りかかり、トラックの現在位置を分析。
ようやくトラックを発見するが、ランドセルが振動で跳んで線路に落ち、しかも電車が迫っていた。
線路に降りランドセルを取ると間一髪のところで電車を避け、無事回収した。
見事ジュンを小学校に行く気にさせたことが評価され99点を獲得。本人(本ロボ?)は100点でないことを不満がるが、皆の協力あってこその結果であるとガンツ先生に諭される。
翌日、パパさんは昨日話したいじめっ子と仲良くなったことをジュンに話し、安心して入学式の看板がかけられた小学校の門をくぐるジュンを見守った。
「入学おめでとうジュン。良い友達出来るからね、必ず。いっぱい、いっぱい」
■11話
冒頭、耳から蒸気を噴き出し、「オイラ、今日こそロボレナリン300%のロボ根性で良いことをして、ガンツ先生から100点もらうぞー!!」と大声で宣言し、団地の住民から「うるさい!」と物を投げつけられる。
怖くなって立体駐車場のスロープ下まで逃げ延び深呼吸し、100点獲得するところを妄想するが、いつの間にかそこにいたロボピーに捕まってまた逃げ出した。
どうにかロボピーから逃げきれたものの、前にはジュンが立っており、モモコとオサムが喧嘩したことを知る。
そして公園で2人が喧嘩しているところに割って入り、両者の目から出た火花を消そうとホースやじょうろを持ち出すが突き飛ばされ気絶。
仲直りの方法を考えるが、そのうちに居眠りしてしまいジュンから「寝るな!」とツッコまれる。
そこへ通りかかったロボビンに、プレゼントを贈って仲直りさせることを提案する。
「プレゼントされて嬉しいもの」の問いにジュンは「モモコ宛には芋虫、オサム宛にはクモが届きますます2人が怒る」という光景を想像して笑みを浮かべ、「ジュンがもらって嬉しいものを贈ってどうするのさ!」とツッコむ。
続いてロボケロの提案で「カエルの合唱」を流し、それにつられてモモコとオサムが歌い出すと、喧嘩していた姉弟を仲直りさせたと感心…したところでオサムの肩にゴキブリを見てパニックを起こし(オサム自身もパニックしていた)ブロックの遊具を投げつけ暴れ回る。
更にロボケロもゴキブリにマイクを向けデュエットさせる始末で、また姉弟喧嘩に。
ここで喧嘩の原因を探るが、2人は元々自宅で喧嘩したところから始まり、パパさんに追い出されて公園に来たことを思い出し、オサムとジュンの部屋まで戻って突き止めることに。
そのうちにまた喧嘩を始めた2人の間に入るが、モモコは機嫌を損ねて自分の部屋に戻ってしまう。
ロボコンは喧嘩の原因がモモコの部屋とオサム、ジュンの部屋の間の壁にあると思い込んでその壁を壊す。
壁を壊してバンザイするロボコンに姉弟は愕然とし、パパさんには叱られ追い出された。
公園で落ち込んで泣き出す彼の前に栗原姉弟が駆け付け、喧嘩の原因が割れた地球儀であったことを思い出したと話す。
あの日ロボコンは二段ベッドの上(いつもオサムが寝る場所)で昼寝しており、「頭がスッキリしない」と地球儀で頭を叩き再び寝に入った。…その時だった。地球儀が真っ二つに割れたのは…。
果たして姉弟は仲直りしたが、ロボコン自身は姉弟にこっぴどく叩かれるのであった。
叩かれながら「今度こそ100点間違いなし」と笑うも、仲直りさせたことへの評価こそすれ喧嘩の原因であるとして0点を食らい卒倒。
その夜、栗原一家が寿司を食べている上で一人寂しく壁の穴と向き合っていると満月が出ており、それを見て心機一転するのであった…。
■12話
冒頭、「ガンツ先生が入院して今度の採点は取りやめ」というロボビン発の噂話を聞き100点が取れないと嘆くが、畳みかけるように更に「栗原家の重要な情報も握っている」ことを知らされ驚愕。
「パパさんが浮気している」という疑惑を鵜呑みにして彼を引っ叩くママさんを止めようとする(真相はモモコがパパさんと腕を組んで歩いていただけだった)。
今回もまた0点か…と落ち込む一方でガンツ先生が休みと知り喜ぶが翌日、その入院していたはずのガンツ先生が現れ採点になり他のロボット共々ショックを受ける(先生が病院に行っていたことは本当だが、これは知人のお見舞いだった)。
結局一番乗りで採点され夫婦喧嘩の原因であるとして0点。そしてこの日は全員が採点が休みだと思い込み100点を取る努力を怠ったことが共通点となり0点を食らい、噂の発信源であるロボビンに至っては「一週間噂話禁止」と厳重注意された。
そしてロビーナと話しているうちにロボビンのお喋りを見張ることにするが、早速ロボボスに噂話を吹き込もうとするロボビンを発見し両者間に割って入る。そこへオサムとジュンが通り、彼らと話しているうちにロボビンを見失う。ようやく公園でロボビンを見つけると、「まさかお喋りしてないだろうね?」と(その直前、伝声管に噂話を吹き込みトランクに集音していた)彼に詰め寄る。
ロボコンはロボビンのトランクに誰か隠れていると思い込んで開けようとするが、揉み合いになっているうちに噂話の一部が流れてしまいますます怪しむ。そこで手旗信号を通じて噂話を教えさせると、「ロビーナちゃんとロボケロは恋人同士」(両者がカラオケ店で抱き合っているところをロボビンが窓から見ていた)と伝わってしまい落胆。ロボケロに通信するが、そのロボケロはロビーナ共々ロープに縛られ人質にされていたためロビーナが助けを求めていた。危機を察しロボコンカーに変形するとロボビンと2人で現場まで駆け付け、ロボ根性で「本日休業」と書かれたシャッターを突き破り強盗に立ち向かう。そうして自分の頭をバットで殴る強盗の一人をジャイアントスイングで投げ飛ばすと、ロボビンが人質の2人を引き上げて救出した隙にもう一人の強盗も懲らしめた。ロボコン、ロビーナ、ロボケロ、ロボビンはテレビ局の取材を受けるが、誰が映るかで揉み合いになっているうちにロボビンのトランクが開き、閉じ込めていた噂話が全部流れてしまった。放送を見て激怒したロボボスとロボピーに詰め寄られるロボビン共々ボスットパンチとロボピーバズーカを食らいどこかへ飛んで行ってしまい、嘘の情報をばらまき皆に迷惑をかけたとして50点を獲得し落ち込む。ここでロビーナがロボコンのおかげで助かったとお礼を言い、ロボコンもキスしようとするが寝ぼけてロボケロとキスしてしまいお互いに気持ち悪がる。見ていられないと言わんばかりにその場を去るロボット生徒たちであった。
■13話
オサムのクラスメイトの平石司が同級生の逸見沙樹に思いを伝えられないでいるという話を聞き、ロビーナに司を紹介するがカップルを成就させたのを見た感激のあまり振った手がラブラブアローに当たり落としてしまう。ロビーナが拾うと「無事」とのことで、オサムが司にも使ってと頼むが「2人が相思相愛でなければダメ」と聞き彼にそのことを尋ねると「テストで沙樹が自分より高得点を取ったことがショックで、プレゼントをもらってもお返ししていない」と語り、オサム、ロビーナと3人で司と沙樹の告白を見守る。
「あの2人、お互いに嫌いなんじゃないの?」と尋ねると、ロビーナはラブラブアローを出すが射ることが出来ず、ロボコンはあの時落として壊れたんだと落ち込み、司と沙樹は険悪な状態に。
ガンツ先生にラブラブアローを見せたところ修理に最低でも一週間かかるとのことで、「3日ぐらいにまからないの、ガンツ先生!」と詰め寄ると「そんないい加減なものではない!」と叱られる。
その晩、ママさんから沙樹の家が3日後に引っ越すという話を聞き、それまでに2人が仲直りできる雰囲気を作ろうとオサムやロビーナと作戦を立てる。
まずロビーナと2人で不良学生の格好で歩いている沙樹の前に現れ「金を出しな」と迫るが、逆にロビーナ共々合気道技で投げられてしまう(ちなみに沙樹は現在初段とのこと。ドッキリで自分が出ようとした司はそのことをすっかり忘れていた)。
その後現れたロボケロが流した曲(『がんばれ!!ロボコン』)も「変な歌」と沙樹に止められ逃げられてしまい、彼と共に「いい歌だったのに~」と泣き出す。ここで司が沙樹はカレーが好きだったことを思い出し、続いてロビーナと2人でロボモグのカレー屋で呼び込みをすることに(なぜか名古屋弁で)。しかし司と沙樹はカレーの食べ方でまた喧嘩してしまいこれも失敗。
さて、引っ越しの日。沙樹が空になった部屋に佇んでいる頃、ロボコンは引っ越し業者の制服を着て、トラックに積んだ荷物を逆走して部屋に戻そうとした。ロビーナが司が川に投げ捨てたプレゼント箱を追いかけている頃、正規の業者が止めるのも構わず逆走を続け、テーブルを逆走している時に業者が運んでいた布団にぶつかり彼らに怒られるが、その彼らをテーブルに座らせた上で回した。
司と沙樹はロビーナが拾ったプレゼント箱の中身のオルゴール(音色はSMAPの『夜空ノムコウ』)に駆け寄りついに仲直りした。さっきまで業者に逆走を止められていたロボコンもロビーナと共にそれを見守る。こうして100点とハートマークを与えられたロビーナに「オイラも一緒に100点取るから」と笑顔でアピールするが、ラブラブアローの故障と前述の作戦でロビーナの足を引っ張り、並びに引っ越し業者への迷惑で0点。しかしロビーナは「100点はロボコンのおかげ」と彼にキスし、目をハートマークにして「もう100点なんかいらない」とはしゃぐのだった。
■14話
冒頭、栗原家で流れ星がこちらに迫って来る…かと思いきや方向転換して遠くへ飛んで行ったのを姉弟と見届ける。
ママさんがUFOではないかと言うそれを翌日落ちた場所まで行って見てみると、それはTERRA0130と書かれた機械だった(以下『テラ』。オサムは記名だけで地球のものと断定し、興味をなくして帰ってしまった)。ジュンが持ち帰ろうとするとテラはアンテナを伸ばして威嚇、緑色の電波を放つとそれがロボコンに浴びせられた。
果たしてロボコンは全身から蒸気を噴き出し気絶、帰宅した時には太眉で凛々しい目つき、一人称も「オイラ」から「私」になり、全体的に真面目な性格になっていた。そしてパパさんがゴールデンウィークの予算も顧みず買いだめしたプラモデルを「こんなのを作るのに連休を丸々使うなんてナンセンスです」とその全てを開封、見事全部完成させた。続いて家中をテキパキと掃除し、苦手だったゴキブリもパニックなく洗剤をかけて追い出した。
しかし、ジュンがテラと会話しているうちに元の「オイラ」に戻ってしまい、急な疲労を訴える。
すかさずテラが電波を放ち、「私」になってテラをベビーカーに乗せて散歩に出た。通りかかったロボゲタから、テラが宇宙から落ちてきた通信衛星であると告げられる。
少し歩くとロボモグが屋台を開いており、客がカレーが不味いことを訴えると厨房に上がってスパイスのブレンドを始め、それらをほどよく調合したカレーを改めて客に振舞い、ロボモグに「季節に合わせてブレンドを変えて微妙な味を出すのがシェフの心得」というアドバイスを与えた。
その後、ロボピーが追っていた空き巣を取り押さえ、彼女の手の甲にキス。ロボボスが持ち上げようとしているクレーン車も押して元あった位置に戻し、ロボデジが頭を悩ます設計図も彼のキーボードを無断で開き、理想の設計図を弾き出した。直後、「オイラ」状態で散歩中にロボボスに先程の件を感謝されるが、また疲労を訴えてその場にへたり込み、更に通りかかったロビーナからテラの電波がロボットにとって危険なものであることを告げられる。というのもこの電波が当たると短時間でロボレナリンを全開するようになり、ロボコンのパーツが既にあちこちショートしていたのだった(テラ自身はジュンがこのことを尋ねても画面に「?」、つまり「わからない」と答えた)。ロボゲタとロボデジも通りかかり、テラが行方不明になったために気象衛星仲間がパニックを起こしていること、自分たちロボットも電波の影響で壊れてしまうことを聞き、破壊しようとするロボボスの提案を止める。
そこで皆でテラを宇宙に帰そうということになり、ロボボスと2人で協力してパチンコになり、ロボレナリン全開で腕から火花を出しながらテラを打ち上げると気絶した。
その後ガンツ先生に「ドジで間抜けでもいいから自分らしく努力する」と宣言、自分の命を削って人間のために役立とうとした気持ちは尊いが、自分の命も大切なものであると諭されこの分を減点として99点を獲得。
その夜、栗原家で窓からテラの「ありがとう」サインをジュンと2人で見届ける。
■15話
冒頭、全員が100点を獲得する中自分だけ0点で自暴自棄になり、ロボット学校を荒らす…という夢から覚めるとパパさん、ママさん、モモコ、ジュンが立っており、彼らが指さす方を見ると部屋が滅茶苦茶になっていた。どうやら先の夢を見ながら現実でも暴れていたようで、家族に追い出され表に出る。
落ち込んで街を歩いていると朝から宅配の依頼が来たロボビンが通りかかり、自分も元気を取り戻したとは言え何をすべきか迷うロボコンはオサムに会い、穴を掘るのを手伝わされる。オサムは「昨日、親友の大久保ユウヤと遊ぶ約束を忘れて彼を雨の中2時間も待たせてしまい、それが元で風邪ひいて寝込んでしまった。そこでどうにか誤魔化そうとしてつい無茶な嘘を言ってしまい、ユウヤもそれを鵜呑みにしてきたので穴だけは掘らないとと思った」と語り、ロボコンも自分が100点取った時のことを想像し快く引き受ける。
と、そこへロボビンが慌ただしく駆け込んで来て、荷物をなくしたことを伝えるとこれも引き受けるが、一瞬オサムの穴掘りを放り出す無責任な自分を想像し断る。すると今度はロビーナが通りかかり、「友達が困っているのに冷たいのね」と言われ落胆。ロボビンがなくした荷物とは、パン屋から預かったあんパン3個だった。「たかがあんパンくらいで」と楽観視するロボコンとオサムに対し、ロボビンはひたすらあんパンを探しに出た。その直後エネルギー切れを起こし、どこか充電できる場所を探して街をふらついていると、ロボビンがあんパンを受け取った「パンのアカネヤ」の前で倒れ、同店の老主人に拾われ充電してもらう。老主人は今日この店を畳む予定であり、最後の記念にとあんパン3個を遠方に住む息子一家に送ったことを話す。
しばらくしてまた歩き出すと、(チンピラに暴行を受け)弱りながらもあんパンを探すロボビンを発見。「どうせすぐ見つかるさ」と高を括ってその場を去り、オサムのところに戻って再び穴掘りを手伝う。そのうちに焦げ臭い匂いが漂い、その先にはオーバーヒートであちこちから火花を出して歩くロボビンの姿があった。ロボコンは「僕とユウヤの友情はどうなってもいいの?」と聞くオサムに対し「オイラの友達」と豪語するロボビンを放っておけず、その上で「あんパン見つけたら戻って来る」と2人に約束しあんパン探しに出る。
途中「雨でも雪でもないものが降る」というロボゲタの予報に、空を見ると紙袋が木の枝に引っかかっていた。木をゆすって紙袋を落とし、中を見るとあんパン3個が入っており、それをロボビンに手渡し彼に感謝される。「もう行ける」と取り繕うロボビンだったが、まだ万全ではなく歩くたびに火花が出る。「お前に迷惑かけたくない」と言うロボビンに対し「迷惑なんかかけたっていいよ!友達なんだから、嘘つかれるよりずっといいよ!!」と返し、あんパンの配達を引き受ける。
そしてロボコンカー(99㎏)に変形しロボビン(155㎏)を乗せ、自身から煙が出ているのも構わずロボ根性で配達先を目指す。かくしてあんパンは無事届けられ、改めてロボビンにお礼を言われ穴を掘るオサムのもとへ戻ると、オサムは「ロボコンを見て正直に話すことに決めた」と言い去って行った。「あんまりオイラが(戻るのが)遅いんで、怒ってやけになっちゃった」と落ち込むロボコンだったが、友であるロボビンを思う優しさがオサムに真実を話す決心をさせたとガンツ先生に評価されまさかの100点を獲得(ちなみにこのままオサムの穴掘りを手伝う=嘘をつく手伝いをしていれば、0点どころか―1000点を与えるつもりだったそう)。ハートマークを授与された。
その後、(オサムの嘘を見抜いていた)ユウヤに正直に話し和解したオサムが帰宅すると、ハートマークを見せびらかすロボコンから逃げ惑う家族の姿が。そのうちにソファにつまずきタンスを倒してしまう。「学校じゃ100点だったかもしれないけど、我が家ではロボコン0点ーーーーっ!!!!」と叫ばれ困惑するのであった…。
■16話
冒頭、公園でジュンとサッカーして遊んでいる時に象牙の板が飛んで来て、ジュンがそれを拾いコケたロボコンの尻を叩く。次の瞬間ジュンは寒気に襲われ、彼のおでこを触ると高熱だったので急いで帰宅。
医者に診てもらっているジュンを心配していると、テレビで「閻魔堂から閻魔大王の笏が盗まれる」というニュースが伝えられる。その「笏」の写真が出ると、それは先程ジュンが拾った象牙の板と似ており、犯人逮捕後も未だ紛失したままだという。以上のニュースを見て、ジュンが風邪をひいたのは閻魔大王の祟り(当初「祟り」の意味を知らず、モモコから「神様や仏様からの罰」と聞いて初めて知った)だと確信し、モモコやオサムが「今時祟りなんて」と呆れる中玄関ドアを突き破って笏を探しに出る。
そして閻魔堂の本堂に入り閻魔像と対面、「祟りをやめろ」と怒鳴り殴りかかるがゴキブリが3匹発生。パニックを起こし祟りだと騒ぎ、壁にぶつかって気絶した。
しかし夢の中で地獄に落ち、閻魔大王から「ジュンの熱を下げたければ、明日の朝までにわしの笏を持って来い。さもなくばジュンは地獄に落ちる」と言われ、目が覚めると昼間の公園で笏を探し始める。すると笏を持ったロボピーが現れ、抱き着こうとするのを避けると(この時笏を投げ捨てている)逃げ出し、そのうちにロビーナから「ジュンが会いたがっている」との通信が入り帰宅。
ジュンはあの笏でロボコンをぶったことを謝り、ロボコンは改めて笏探しに出る。
そのうちに日が暮れ、しかもロボゲタの天気が珍しく当たり雷雨が降って来た。いよいよエネルギーが切れかかり、日の出まであと5時間の23時48分頃、歩道橋でロボデジと鉢合わせする。彼はロボボスに「象牙の板で」殴られた弾みで思考が壊れており会話すらままならなかったが、その発言で笏はロボボスが持っていると踏み工事会社を訪れ案の定笏を持ったまま就寝中のロボボスを発見。
ようやく笏を手に入れたところでロボボスが目を覚まし、突き飛ばされたのをきっかけに乱闘状態になり寮がメチャクチャに。ここでついにエネルギーが尽きるが、そこにロボピーがホイッスルを吹いて駆けつけた。即座に意識を取り戻したロボコンはいつものようにロボピーに追いかけてもらおうと腕を伸ばして助けを求めると、驚いて壁を突き破って逃げ出した。追いかけるのを利用して閻魔堂までたどり着こうとしていたのだ。途中で見失い倒れるが程なくしてロボピーが追いつき、また怖がって逃げ出す。
そして日の出まで間もなくというところでようやく閻魔堂に到着。自分のエネルギーが僅かな中ロボ根性で石段を登り、見事本堂に入り笏を閻魔像の右手に戻すと今度こそ0%になりその場に倒れる。
その頃栗原家ではジュンの熱も下がり全快。その後ジュンが風邪をひいただけで祟りだと大騒ぎし辺りを壊し人に迷惑をかけたことでその分が減点され50点を獲得。ジュンの風邪が治ったのも「先生の注射が効いた」と言うパパさんを始め、ガンツ先生も「祟りは迷信」だと話すが、それでもジュンは「閻魔様の夢を見た」と話し、「祟りなんて迷信の嘘に決まってるんだよ!」と軽くあしらい、本堂に向けてお尻ペンペンするが、直後石段を踏み外して転び「お尻ペンペンの祟りだーっ!!」と悲鳴を上げるのであった。
■17話
冒頭、姉弟とババ抜きで遊んでいるところにパパさんが帰宅、「社内野球大会」が明後日に迫っていることを知らされる。
翌朝、パパさんとジュンはロボコンを野球の練習に誘うが、何を血迷ったかピンポンラケットを持って来たのであれだけ得意だと聞かされていたパパさんは落ち込む。ともあれ、ジュンが投げた球を見事に打ち返し、ソファで寝込んでいたパパさんも安堵。
さて試合当日、パパさんがケーリーズ監督(普段は経理部長。演:エド山口)にロボコンを紹介。
「ロボット学校のマグワイヤ」を自称するロボコンは金色のマントに黒のマスクをして現れるが、エーギョーズ監督(普段は営業部長。演:市川勉)もロボボスを助っ人として連れてきており睨み合いになる。
かくして、ケーリーズ側スタンドのロビーナからの声援で闘志を燃やし、バット束を素振り…しているうちにバットが吹っ飛んでケーリーズ選手達に当たり怪我。主審に至っては気絶してしまった。
そこで、ガンツ先生が生徒の不始末を詫びる責任として主審を、ロボデジがレフトを務めることになり、どうにか試合開始。
ロボコンも自分のポジションに就こうとするがわからず、社員に尋ねたらライトと言われ外野を守ることを最初は不満がるも、ファインプレイを狙えるとわかりやる気を起こす。
早速最初の打球をロボデジが取ろうとした時、自分が取ろうと割り込んでぶつかってしまい、初ヒットを許してしまう。そしてロボデジとボールを取り合っているうちに1点入り、次の打球もミットを構えた背後でヒット、その次の打球もエラー、さらに次も…そうこうしているうちにエーギョーズが1回表で5点先取。1回裏、ケーリーズの1番打者として登板すると、ピッチャーのロボボスが投げた剛速球に圧倒され三振。その後もやっと打てた…かと思いきやバットの方を飛ばしてしまい退場、次の攻撃回でも三振でパパさんやオサムから呆れられる(この間、スタンドではロボモグがホームランボールを胸の電子レンジでキャッチし、カレー掛けにして出したり、ロボゲタが傘の上でボールを回したりしていた)。こうしてロボデジが順調に活躍する一方、ロボコンは相変わらず三振とエラーの連続で、ピッチャーとして登板しても四球を連発したため、8回表だけでもエーギョーズが10点獲得する羽目に(ここまで19対16、3点差でエーギョーズが勝っており点数だけならそこまで悪くはない)。
8回裏、パパさんが経理部長にひたすら頭を下げているのを見て同情し落ち込んでいるとにわか雨が降りゲーム中断。そこへロビーナが傘を差し出し、「まだ結果は出てないじゃない」と励まされる。ようやく雨が止み試合再開すると、ロボボスの変化球に圧倒され2ストライクになるが、「絶対に打つ」という声援とロボコンコールを受けついにロボレナリン全開、ミートポイントをとらえて打つとエーギョーズの野手がボールを取り合っているうちにケーリーズの走者が次々帰塁、ロボコンもロボボスが止めるのも構わずホームベースまで走る。かくしてボールはミットからこぼれ落ち、無事セーフとなったがその手はホームベースに届いていなかった。ロボボスがボールを探しているうちに匍匐前進でホームベースに触れようとするがアウトが決まり、結局同点で試合終了。
しかし改めてロボコンの活躍に拍手が送られ、負けた方が女装の賭けをしていた経理、営業両部長も和解、ガンツ先生も生徒たちに「今日は皆、実によく頑張った」と激励。
「君の頑張りは100点に値する」と言われたロボコンは喜び、採点台につくがガンツ先生は審判を頑張りすぎて右腕が上がらなくなり、今日の採点は延期となった(しかし、元はと言えばロボコンが主審と選手を怪我させたせいでガンツ先生らを登板させる羽目になったのも事実であり、後日採点が行われたとしても低得点になっていたであろう)。退室する先生に文句を言う生徒たちであった…。
■18話
冒頭、凄い形相で帰宅してきたモモコに詰め寄られる。それというのも昨夜、「数学が得意」と豪語したロボコンに見てもらった宿題が全部間違っていたことでクラスの皆に笑われ大恥かいたのだと言う。
その上「スーパーコンピュータじゃなくてスカタンコンピュータ」「役立たず」「粗大ゴミ」などと馬鹿にされ、追い出されてしまう。するとロボボスやロボデジもそれぞれパワハラを受け出て行ったことを打ち明け、3人で不良になろうと誘う。そしてロボボスが「腕力の次男」、ロボデジが「おつむの三男」、自身が「とにかく長男」を名乗り、それぞれの続柄が書かれた鉢巻、サングラス、葉巻、そして「不良3兄弟」と書かれた襷を身に着けて街を闊歩する。
手始めに団子屋の屋台から団子を盗み逃走、「盗む」という行為自体が目的だったロボボスとロボデジは途中で団子を捨てており、ロボコンも団子を捨てようとするがいつの間にかそこにいたロボピーの唇に触れてしまう。喜んで食べようとするロボピーだがその団子は腐っており、お腹から異音を発する。
店主にこのことを報告すると「腐った団子を売らずに済んだ」と感謝され、面白くない表情の不良3兄弟は今度は民家という民家にピンポンダッシュするが、被害に遭った家の夫人により空き巣を摘発できたことが先程お腹を壊したロボピーの口から語られまた感謝されてしまう。
その頃栗原家では、ママさん、オサム、ジュンが団子の件に対する感謝状と共に進呈された団子をご馳走になっていると、パパさんが空き巣の件に対する感謝状を持って帰宅。
その後、悪いことをしようとしても裏目に出て良いことになってしまうことに不満を感じたロボボスによって強引に長男と次男を交代させられ、工事会社に押し入って鉄骨を盗み、川原に放棄。
続いて大学の黒板に落書きして数式をメチャクチャにし、ロボボスもロボデジも満足する中、ロボコンは不良行為ができないことを嘆いていた。
その頃栗原家では、先程まで拗ねていたモモコがこれまでのロボコンとの付き合いを思い出し、迎えに行こうと家を出るところだった。
さて、不良3兄弟が街を闊歩していると、モモコがバイクに乗った不良に絡まれていた。
「あいつらが代わりに手出ししてくれる」「省エネ」とその場を去ろうとするロボボス、ロボデジに対し、ロボコンは見殺しに出来ないと不良に立ち向かい、うち1人のバイクを倒す。不良は怖気づいて退散、助かったモモコは追い出したことをロボコンに謝るが「不良になったオイラにあの家は似合わない」と帰ろうとしない。モモコは不良をやめるよう3兄弟に説得、彼らで迷惑かけた人たちに謝りに行こうとするが、その頃工事会社の人々は川原にあった鉄骨を発見、「明日ここに運ぶ予定だった」と安堵し、メチャクチャな数式にショックを受け気絶した教員もその内容を見て「完璧に解けてる!ノーベル賞ものだ」と歓喜、いずれも見届けたロボコン、ロボボス、ロボデジは結局自分たちに不良は向いていないと悟り、襷の文字を「善良3兄弟」に直して夕焼けの河川敷を歩く。
ここでロボデジが「今日は4つも良いことをした」ことに気付き、3人で100点間違いなしだと喜ぶが現実はそう甘くはなく、ガンツ先生から「結果が良ければ良いというものではない!泥棒もピンポンダッシュも絶対にやってはいけないことだ!!そもそも不良になるなど言語道断」と大目玉を食らい、採点すら受けられなかった。
結局罰として一週間街のゴミ拾いを手伝わされ、空き缶を拾っている時にバナナの皮を踏んで転び、拾った空き缶を道路にぶちまけてしまうのであった…。