概要
複数の国家の同意により中立を保証された国。戦時には交戦国からの侵攻や攻撃を受けない代わりに、交戦国のいずれにも便宜を与えてはならないとされる。
永世中立国は他国と軍事同盟を結ぶことが禁止される代わりに、自衛のための軍備を義務付けられる。永世中立国の代名詞的なスイスに至っては近代までは最強クラスの陸軍国であり、徴兵制・世帯ごとの重火器義務があるなど国民皆兵を地で行く国であった。スウェーデンも同様に長年にわたり非同盟重武装中立を貫いている国として知られるが、永世中立を宣言したことはない。
なお「永世」が永遠の意味では無い為、周辺国の事情によってはベルギーのように中立を放棄することもある。
主な永世中立国
オーストリアがNATOに加盟していないのは永世中立国であるためであるが、軍事同盟ではないEUには加盟している。
永世中立国
永世中立国(自称)
- カンボジア(憲法であらゆる軍事的同盟および軍事協定に加盟しないと規定)
- コスタリカ(常備軍を持っておらず武装中立を担保する能力がない上、米州相互援助条約に加盟し米国の庇護下にあるため事実上は中立国ではない)
- モルドバ
- ラオス
- リヒテンシュタイン
永世中立国だった国