ストーリー
ある日、ドラえもんはのび太からドラ焼きと引き換えに大量の宿題を押し付けられる。しかし宿題の量は多く、とても自分一人では終わりそうもない。
そこでドラえもんはある方法を思いつく。
それは「タイムマシン」で連れてきた未来の自分に宿題を手伝わせるということ。
早速2時間後、4時間後、6時間後、8時間後の自分を呼んできて宿題を終わらせるも、後の時間になるほどイライラしていてなかなか協力してくれない。
それでも強引に説得し、5人がかりで宿題は終わらせることができたので、安心してドラえもんは眠りにつくのだが……
しかしその2時間後、彼のもとを訪れる者がいた。
「なんだきみは。」
「2時間前の世界からきたよ。」
「えっ、宿題?もう、やっちゃったはずだぞ。」
「こっちの時間では、これからやるんだ。」
そう、2時間前に「2時間後の自分に宿題を手伝わせた」ということは、今これから、自分が宿題を手伝わさせられるということ。なんとか2時間前の世界の宿題を終わらせるものの、4時間後、6時間後、8時間後も過去の自分が宿題を手伝わせるために過去の自分が迎えにくる。
睡眠不足とストレスはどんどん重なっていき、とうとう怒りで我を忘れてしまう(詳しくは下の「やろう、ぶっころしてやる。」にて)。
翌朝、事の顛末を知って自分の行いを反省したのび太は、お詫びとしてドラえもんにドラ焼きを差し出すのだが、また何かやらされると思ったのか大好物のドラ焼きを怖がってしまうというオチで終わっている。
余談
終盤でブチ切れたドラえもんがのび太を追いかけ回すシーンでは、のび太が「ついにくるった。」と言っているが、現在の単行本では「ついにおこった。」に変更されている。
※ただし、大全集にはこの話だけ「ついにくるった」に差し戻してくれている(この話だけだが)。
また、大山版アニメに於いては冒頭のみだがしずか、スネ夫、ジャイアンが登場しており、のび太が何故あのような作戦に出たかがより鮮明に描かれている。
更に終盤でブチ切れたドラえもんが追いかけ回したのが何故かのび太ではなく8時間前の自分自身に変更されている。
一方、水田版アニメでは始まり方や終盤にかけての展開が非常に原作に沿った内容となっている。また、2度映像化されている。
やろう、ぶっころしてやる。
「やろう、ぶっころしてやる。」
「きゃあ、じぶんごろし。」
「やめろよ。じぶんどうしのあらそいは、みにくいものだ。」
「ねむいと、気があらくなるんだな。」
「はやく、宿題やってねようね。」
※上から順に8時間後、現在、6時間後、2時間後、4時間後のドラえもんのセリフ。
このシーンのパロディイラストも投稿されている。
SF短編
「昨日のオレは今日の敵」内容からして「ドラえもんだらけ」のリメイク作品
中堅漫画家がたった一人しかいないアシスタントとケンカ。
一人で漫画作業に掛かるもののついつい仕事をさぼりがち遂には締め切り間近!?
絶望的な状況で一人部屋を駆け回る中偶然過去へタイムスリップ?!
過去の自分を説得して未来へ帰ると漫画家はサボってしまう。
そこへ過去の自分が文句を言いにやってきた…
しまいには未来の自分も入れて三人になって漫画作業をする事となった。シュールなエンド。
関連タグ
ドラえもん(キャラクター) やろう、ぶっころしてやる タイムマシン(ドラえもん) タイムトラベル ※主人公です
ぼくを止めるのび太:こちらは「ドラえもんだらけ」ののび太バージョン。
自分会議:同作者が描いたSF漫画作品。
D4C・・・方法は違うが、同一人物が複数の時に使用される
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー・・・第35話がこのエピソードのパロディ的な内容だった