概要
第5期のパック「FORCE OF THE BREAKER」で登場したモンスター。
召喚条件は「自分の墓地の光属性・天使族モンスター3体と闇属性・悪魔族1体をゲームから除外した場合のみ」。計4体ものモンスターを除外する必要があり、蘇生や帰還も不可能なため召喚条件はかなり厳しい。悪魔族の方は終末の騎士など墓地へ送る手段は豊富だが、天使族は墓地へ送る手段が少ない。
同じ光属性であるライトロードや、堕天使アスモディウス及び高等儀式術などで一気に墓地へ送りたい。
効果はフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体をゲームから除外するという除去効果。
除外なのでスターダスト・ドラゴンなどに妨害されず、さらに墓地利用も封じるため、強力な除去と言える。そのターン攻撃する事ができないものの、この効果があれば元は取れているだろう。
また、現在禁止カードである突然変異を使用すれば、相手モンスターを除外した上でサイバー・ツイン・ドラゴンなどのフィニッシャーにバトンタッチする事ができる。
以上のように強力なカードであり、他の天魔神と共に一時期環境を席巻した「カオス」の後継として活躍する・・・
はずだった。
カオス・ソーサラー「ただいまー」
このカードの登場からおよそ2年後、カオスモンスターの1体であるカオス・ソーサラーが制限カードに復帰する。カオス・ソーサラーの効果は以下の通りである。
効果モンスター
星6/闇属性/魔法使い族/攻2300/守2000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性と闇属性のモンスターを1体ずつゲームから除外した場合に特殊召喚できる。
1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択してゲームから除外できる。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
まさにエンライズそのまま、と言うよりエンライズの上位互換と言える効果である。
種族の指定がない上に除外するのは1体ずつであり、このカードより格段に出しやすい。そして効果はエンライズと全く同じ・・・明らかにあちらの方が上である。
さらにあちらは1度正規の方法で特殊召喚に成功すれば、蘇生や帰還も可能である。
おまけにレベルの関係上、あちらはシンクロ召喚にも利用できるが、こちらはレベル8なためシンクロには使い辛い。ほとんどの面であちらに劣ってしまっているのである。
しかしオネストに対応しているなど、こちらが勝っている点も一応存在していた。
そう、勝っている点も存在していたのだ・・・
開闢「やっと出てこれたよ、久々の出番だ」
2011年9月、カオス・ソルジャー -開闢の使者-がまさかの制限復帰を果たす。
あちらもカオス・ソーサラーと同じ召喚条件な上、効果は裏側表示モンスターにも対応と完全に上位互換であり、2回攻撃効果も持っている。加えて、カオス・ソーサラー同様に正規の方法で特殊召喚していれば蘇生・帰還が可能、戦士族なので戦士の生還によるサルベージに対応、さらに光属性なのでオネストを使用可能・・・と、エンライズの数少ない利点を完璧にカバーしており、このカードの完全な上位互換と言える。
そしてその開闢の使者すらデッキに入らない現環境でエンライズを使用するデュエリストは非常に少なく、ネタにされやすい六武衆-ヤリザやスクラップ・コングと同程度か、それ以上の不遇っぷりである・・・。
エンライズ「どうしてこうなった」
効果テキスト
効果モンスター
星8/光属性/天使族/攻2400/守1500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の光属性・天使族モンスター3体と闇属性・悪魔族モンスター1体をゲームから除外した
場合のみ特殊召喚する事ができる。
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体をゲームから除外する事ができる。
この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃する事ができない。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。