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概要編集

スワヒリ語で「気にするな」「落ち込むな」「くよくよするな」「悩みのない」「心配ない」などの励ましの意味合いの強い言葉である。正確には、「ハクナ」は「ない」、「マタタ」は「問題」という意味である為、直訳すると「問題ない」という意味の言葉である。


本項では、『ライオンキング』シリーズにおけるこの言葉の使われ方について解説する。


ライオンキング編集

ライオンキング

本シリーズで最も使われる歌であり、『ライオン・キングのティモンとプンバァ』、『ライオン・キング3:ハクナ・マタタ』、『ライオン・ガード』等でも使われ、それぞれ異なる編曲がされている。


1994年度アカデミー歌曲賞にノミネートされた。


ティモンプンバァがモットーとしている、「悩まずに生きる」という考えのことである。この両者が主役を務めるスピンオフ『ティモンとプンバァ』では感嘆詞的な使い方をされることもあり、半万能的な言葉である。


『ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』で判明したが、実はティモンに「ハクナ・マタタ」を教えたのはラフィキであり、ラフィキが作中における発祥である。


また、ティモンとプンバァにシンバが加わり、シンバも両者からの影響を受けて「ハクナ・マタタ」をモットーにした気楽な暮らしをしていたこともある(この三名は「ハクナ・マタタトリオ」と呼ばれている)。

  • 一方で、『ライオンガード』ではティモン、プンバァ、バンガの3名は「新ハクナ・マタタトリオ」と呼ばれており、更にシンバも加えた新旧ハクナ・マタタトリオを合わせて「ハクナ・マタタ組」とも呼ばれている。

シーン編集

ミュージカルシーンでは、シンバ、ティモン、プンバァが歌い、3名の会話も入る。


ティモンとプンバァがシンバに、「ハクナ・マタタ」とは何かを教える歌であり、彼らにとって重要な歌である(超実写版では、テーマソングと言っていた)。


この歌の中で、シンバは子供から大人へと成長していく(青年期のシンバも2秒間だけ出演するが、細かい部分は3で描かれる)。


また、プンバァの過去も短く触れられているが、未公開シーンではティモンの過去を歌った、ティモンバージョンと呼ばれるものも制作されていた。この設定が、後の『ティモンとプンバァ』や『3』に繋がる。


ティモンバージョンの頃は、会話シーンを挟んだ後半部分はなく、別の歌が入っていた。また、ティモンバージョンと言っても、ティモンが自らの過去をうたったのちシンバが疑心暗鬼になり、プンバァが自らの過去を語るような発言をしたところで未公開シーンが終わっていることを考えると、現在の1番に値するところが本来は2番であったと思われる。


そのため、当初は1番でティモンの過去を、2番でプンバァの過去を掘り下げる予定だったが、尺の都合上でティモンの過去を掘り下げるのを取りやめたところ、尺が余ったためシンバの成長を描く箇所を追加したと考えられる。


ライオンガード編集

ライオン・ガード』では、この歌がきっかけとなって、シンバとバンガが意気投合し、兄弟として互いを認識した。


ミュージカル版編集

劇団四季によるミュージカル版では「心配ないさ」と訳されており、これを大西ライオンが誇張してネタにした「しーんぱーいないさー」が有名であるが、「心配ないさ」というの表現は、劇団四季版の挿入歌『ハクナ・マタタ』の歌詞として出てくるのみであり、映画版を含むディズニー版の本シリーズでは一切使われていない。なお、本家を謙遜している人の中には不快に思う人もいるのでそういう人の前で大西ライオンの話題はよした方がいいだろう。


実写版編集

俺たちの合言葉

超実写版では、フサホロホロチョウ、ショウガラゴ、オオミミギツネ、コシキハネジネズミなどミーアキャット、イボイノシシ同様の食虫動物やアンテロープなどの草食動物を中心に様々な動物がジャングルに生息しており、彼らとのやりとりも含まれている。


また、こちらでは編曲されており、例えばアニメ版では「オナラ」と言いかけた途端、「「おいプンバァ、やめろ、子供の前だぞ!」」と止めていたが、2019年版では明確にプンバァが放屁を止めないことに対しツッコんだ際にはっきりと言っており、ティモンは「いや…なんかもう…止め飽きた…」とツッコミを重ねる形で曲が進行する。


これは先述の手で口を止めるしぐさがミーアキャットには難しかった…というのもあるかもしれないが、Disney+での音声解説では監督が

  • 「きっと今ならおならもタブーじゃないって分かってくれるって思った」
  • 「子どもたちもネットとかで調べてるしね」

と、それ以上にごもっともな変更理由があったことを明かしている。


その他編集

『ハクナ・マタタ』の原曲に該当する『心のままに(Warthog rhapsody)』という曲が存在しており、原題は『イボイノシシの狂詩曲(イボイノシシ・ラプソディ)』。


『心のままに』は有志によって日本語詞がXで考案された際のタイトルであり、「やるべきことをやってあとは気楽に生きよう」「泣きたいときは泣いてしまおう」、つまり「心のままに生きよう」という思想を歌い上げており、シンバに昆虫食を教えながら「多様性の尊重」についても触れ、「生きていればそれだけで楽しい」という考えがテーマとなっている。


余談編集

  • 舞台界隈には「ハクナ・マタタ」をもじった「フクダ・マタカ(訳:心配しかない)」という言葉が存在している。また、二日酔いを意味する「ハクナ・マダダ」という定型ネタも存在している。
  • こっちのけんとの『はいよろこんで』では、歌詞中に「ハクナ・マタタ」という単語が登場する。
    • こっちのけんとはディズニーソングを主に歌う男女4声グループ「ケミカルテット」に所属しており、アマチュアアカペラ全国大会の「A cappella Spirits」で2017年2018年と2年連続優勝している。
  • 1982年にケニアでリリースされ、タンザニアでも人気になった『Jambo Bwana』でも「ハクナ・マタタ」という単語が繰り返し使われており、『ライオン・キング』以前のこの言葉の知名度の向上に貢献した。

関連動画編集


関連タグ編集

スワヒリ語 ライオンキング シンバズ・プライド ライオンガード

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