概要
話す、歌う言葉で、巧く収まるように合う、同じ音の形式の組み合わせ。
日本
一応あまりないが、持統天皇の御製「いなと言へど強ふる志斐のが強語 このころ聞かずて朕恋ひにけり」は、最初の方が、Iなといへど SIふるSI斐のがSIひがたりと頭がそろっている。これを頭韻という。
国本武春の『クマのプー太郎』(アニメ)の主題歌『たいたいづくし』や「うなりやベベン」(NHK!Eテレ!!『にほんごであそぼ』で御存命中は本人が出てたけど、死後は人形が歌っている)名義での「ベベンのたいづくし」は、脚韻あるいは尾韻と呼ばれる形式で、一部が語尾を「たい」で揃えている。
欧米
音楽、例えばディズニーのアニメ作品に登場する歌詞は(『フィニアスとファーブ』とかでも)脚韻を踏んでいる。
ノストラダムスの『詩篇百』(諸世紀って書きたいけどこれはなー)収録の四行詩は、有名なやつ
L'an mil neuf cens nonante neuf sept MOIS,
Du ciel Viendra un grand Roi D'EFFRAYEUR,
Resusciter le grand Roi d'angolMOIS,
Avant apres, Mars regner per bon HEUR.
と、奇数行と偶数行の尾部をそろえたababという形式である。
『マザーグース』では、aab ccb という形式も見られる。
なお、これの翻訳時、ライム(韻)部分は紹介されるに留まるが、和田誠は挿絵の担当後、韻を中心に翻訳した『オフ・オフ・マザーグース』を発表している。