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編集内容:準軍事組織について

概要

中国人民解放軍簡体字中国語中国人民解放军、英語:People's Liberation Army)は、中華人民共和国中央軍事委員会の指揮下にある3つの軍事組織「中華人民共和国武装力量」のうちの一つ(他の2つは中国人民武装警察部隊中国民兵)。

中華人民共和国の唯一の正規軍であり、「国軍」であると同時に中国共産党の「党の軍隊」である(後述)。兵員は基本的に志願兵で、志願者である兵士には各種の特権が付与される。中国は選抜徴兵制が敷かれているが、志願兵のみで充足している。

軍の立場

中国に存在する唯一の正規軍なのだが、「中国軍」という呼称は本来的には間違った呼称であった。というのは、中国人民解放軍は国家では無く中国共産党の配下にある部隊(1918年1月から1946年2月まで存在したソ連赤軍と同じ)だったからである。この視点で見れば暴動の鎮圧も当然の任務である事は明らかで、つまり党を守る事が中国人民解放軍の任務なのである。

もっとも、人民解放軍は鄧小平の軍事改革によって中華人民共和国中央軍事委員会の配下に組み込まれ、以降は「国家の軍隊」となっている。ただし、中華人民共和国中央軍事委員会は中国共産党中央軍事委員会と構成員は同一なので、中国共産党の指導下にあることは変わらない。

歴史

1927年8月1日の南昌起義を建軍記念日とし、軍の徽章には紅星に「八一」・軍旗は紅地に黄色で星と「八一」の字があしらわれている。その後は各地にあった紅軍をまとめ、第二次国共合作において中国国民革命軍第八路軍及び国民革命軍新編第四軍となった後、1947年10月に中国人民解放軍となった。

機構

軍種特徴
中国人民解放軍陸軍党と国家の歴史だけでは無く、内戦において重要な役割を果たしてきた。
中国人民解放軍海軍主に沿岸防衛活動を担当する。
中国人民解放軍空軍5200機以上の軍用機を有する。
中国人民解放軍ロケット軍2015年12月までは第2砲兵隊という名称であった。
中国人民解放軍戦略支援部隊宇宙・サイバー空間などでの防衛任務を担う。

この他に準軍事組織として中国人民武装警察部隊中国海警局を含む)、中国民兵(海上民兵を含む)があり、人民解放軍・武警・民兵の3つをまとめて武装力量と呼称している。

軍の近代化

兵力の大削減と並行して、陸海空ともカタログスペック上は西側ロシアと遜色無い国産兵器を揃え、最新兵器の増備を続けている。

陸軍

99式戦車を1000両以上、96式戦車を2000両以上配備している。旧式の59式戦車69式戦車79式戦車も2019年時点でまだかなりの両数が存在するが、96式と99式の配備と並行して削減が進められている。

海軍

1998年3月にウクライナから空母の「ヴァリャーグ」を取得し、「遼寧」として就役させた。潜水艦は原子力潜水艦と非大気依存推進攻撃潜水艦の両方を並行して配備しており、他のどの国よりも多くの艦を建造している。台湾の武力併合が可能となる実力を目指して揚陸艦の増備を急いでおり、従来の沿岸海軍から脱却して太平洋への進出をにらんだ増強を進めている。

空軍

Su-27のコピー型であるJ-11シリーズは300機以上保有しており、これは日本韓国の新鋭機であるF-15保有機数を凌駕している。空軍が用いる兵器(戦闘機など)の取り引きにおいては完成した機体を購入する時代は終わり、エンジンレーダーなどのような装備単位で買う段階になったと言われており、その象徴がJ-10である。これは独自開発した機体であり、西側のコードネームであるヴィゴラス・ドラゴン、ハイ・ロー・ミックスに用いる低価格機で、F-16に当たる機体である。

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