新宿のアヴェンジャー
しんじゅくのあゔぇんじゃー
相互理解など不可能。
此処に居るのは、憎悪を撒き散らす獣なり
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアヴェンジャーのサーヴァント。レアリティは☆4。
メインシナリオでは、1.5部「悪性隔絶魔境新宿」に登場。当初はライダーのクラスで登場し、途中からアヴェンジャーにクラスチェンジ。
ストーリーの進行状況に関係なくストーリー召喚に最初から含まれている恒常実装サーヴァントの一人であり、運が良ければゲーム序盤に出会える。
カードイラスト・バトルアイコンともに獣主体、コマンドカード選択時も犬のような鳴き声で応える故か、一部ユーザーからの愛称は「わんわん」「(新宿の)ワンコ」。騎乗している首なし兵の方は「上の人」などと呼ばれている。
人物
新宿を統べる「幻影魔人同盟」の一角。
巨大な狼に跨った首無し騎士の姿をしており、新宿のアーチャー、新宿のアサシンよりもその真名を判別するのは困難を極める。
なお、狼と首無し騎士は元々縁も所縁もない無関係な存在だが、それがどういうわけかコンビを組んで一つのサーヴァントとして活動している(二人とも出典はあるのだが少し特殊すぎて単独ではサーヴァントになれないため)。
新宿の主要幹線道路を縄張りとし、そこに足を踏み込んだ者には問答無用で牙を剥く。
どちらも言語を解さず、対話による戦闘の回避は不可能。
その俊足、実に時速200kmに達すると目される。
物言わぬ魔性ながら高度な知性を有し、捕食のためでなく殺戮のために人間を襲う。
ゆえに魔境と化した新宿において、大型道路への進入禁止は一種の不文律と化している。
遠吠えが遠くから聞こえたなら、躊躇うことなく逃げ失せろ。
だがもしも、近くで聞こえてしまったなら───お前に明日は訪れない。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | A+ | B+ | A+ | E | D | B+ |
保有スキル
堕天の魔(A+) | 自身のスター集中度をアップ(1ターン)&自身の防御力をアップ(1ターン) |
---|---|
怪力(B) | 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。 |
郷愁の白狼(EX) | 「怪力(B)」が変化したスキル。 |
死を纏う者(A) | 敵単体の即死耐性をダウン(1ターン)&敵単体の攻撃力をダウン(1ターン)&敵単体の強化状態を解除 |
復讐者(A) | 復讐者として、人の恨みと怨念を一身に集める在り方がマジカルフェイスとなったもの。刻限からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情は直ちにアヴェンジャーの力へと変化する。 |
忘却補正(B) | 人は多くを忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。忘却の彼方より襲い来るアヴェンジャーの攻撃はクリティカルヒットを強化させる。 |
自己回復(魔力)(B) | 復讐が果たされるまでその魔力は延々と湧き続ける。微量ながらもNPが毎ターン回復する。 |
遥かなる者への斬罪(フリーレン・シャルフリヒター)
- ランク:C
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~5
- 最大捕捉:1人
首無し騎士が両腕を多数の鎌状のシェイプシフターのような形状にして、それを伸ばして敵に突き立てて逃げられないようにし、最後に狼が口に咥えた鎌刀で文字通り首を刈る。
多数の鎌による拘束は一切の回避を許さず、防御は出来ないことはないが首刈りによる即死を回避できるか否かは運しだいである。
ゲーム内でのカードの種別はQuickで、効果は【自身に必中状態を付与(1ターン)&敵単体に超強力な攻撃&敵単体を中確率で即死(オーバーチャージで確率アップ)】。
強化後は【自身のクリティカル威力をアップ(3ターン)】が追加される。
ゲーム上での性能
大雑把に言ってしまえば巌窟王とジャンヌ・オルタとゴルゴーンを足して3で割ったような感じ。
カードバランスは《Quick:2/Arts:2/Buster:1》とアーチャー型で、どの攻撃も2回~3回HITするためNP回収効率やスター生産効率は高めで、宝具も含めて本質的にはアサシンに近い。
スター集中度はクラスの関係上低いが、「堕天の魔(A+)」によって瞬間的に集中度を引き上げることも可能なため、スターとカードが揃ったときにスターをかき集めて敵に痛打を叩き込み、それ以外ではスターを生産しつつNPを貯めていくといったスタイルになる。
宝具には即死効果(オーバーチャージで確率強化可能)が含まれており、アヴェンジャーの単体攻撃故に素の威力も高い。加えて必中を自身に付与する効果もあるため大よその敵にはダメージを通すことができる。
回避を使う敵は多い反面、必中では対処できない無敵を使う敵とは対面の機会自体は少ないので十分融通の利く性能である。第3スキル「死を纏う者(A)」は強化解除効果も内包するため、実は宝具にタイミングを合わせられれば無敵だろうとガッツだろうと、大防御バフだろうと全てなかったことにして火力で屠ることも可能である。
即死効果については、サーヴァントが相手の場合などはスキルを発動させても基本的に星晶石ガチャで星5サーヴァントが出る確率(1%)よりも低いので、即死を狙う場合はどちらかと言えば大将首を意識するよりはサーヴァント以外の厄介な群体の一角を落としたい場面が大きな機となるだろう。
のちに「幕間の物語」が実装され、宝具性能が強化された。強化内容は宝具威力の強化に加え、クリティカル威力アップ(3T)も付随しており、宝具込みのBraveチェインを狙って確実に殺しにかかることも、スターがオーバーフローしているなら継続ターン中に痛撃を差し込むことも可能となり、「堕天の魔」をより有効活用できるようになった。
素のNP回収効率も良好で、更に「自己回復(魔力)(B)」の恩恵で宝具連続開放やオーバーチャージも割と無理なく狙えるため、概念礼装で更に補強を加えてしまえば容易に首を刈りまくれる。素で硬い首も多いが…
レアリティは☆4なので強化に必要な素材もまだ極端に重いわけではない。明確な弱点は復讐者クラス共通の欠点である「打たれ弱さ」と「弱体耐性の脆さ」くらいとなるだろう。☆4の平均を大きく下回るHP、味方の弱体全般の耐性を下げてしまう独特のクラススキルがネックであることに気をつけたい。
もう一つ、スキルは効果時間が短く、ピンポイントでの運用しかできないという欠点があるが、これに関しては決め手でない局面での(無駄な)効果を省いた代わりに、ここぞという時は瞬間的に強力な効果を得られるものと解釈することもできる。
これは第1スキル「堕天の魔(A+)」ではメリットとしても働いている。防御スキルとしてはターン数が大変心もとないが、スター集中スキルとしては自分のカードが揃っていない局面までずるずると効果を持ち越すことがないので、ターン数の短さが味方の邪魔となるのを防ぐ美点ともなっているのである。
総じて瞬発力に命を懸けたような鋭いスキル構成と言える。
要所要所を抑えることで高ランクに恥じない性能に纏まっているので、しっかり育ててやればばっちり戦果を挙げてくれる。
特に高難易度かつルーラーの絡むクエストの場合、バフで強化を盛って身を固める手合いの多いルーラーだけに、「死を纏う者」で根こそぎバフをひっぺ替えしたうえで宝具で首を狙いにいける点は非常に優秀。
ブレイクスキル等で回避を上書きされようと、宝具の必中で無視して斬滅せしめる。
何より召喚難易度は他のアヴェンジャーより低いので、最終再臨までに時間はかかる(ストーリーのみだと1部7章)が、縁さえ繋がれば貴重な対ルーラー戦力として活躍してくれる。
彼の登場する「悪性隔絶魔境新宿」のCMで使われた魔術礼装「ロイヤルブランド」との相性が地味に良く、攻撃性能を引き上げられるうえに宝具や「堕天の魔(A+)」のチャージが終わっていない段階でも必中やスター集中を付与して穴を埋めることができる。
他にも「ブリリアントサマー」との相性も悪くはなく、攻撃性能の強化、必中では突破できない無敵を突破する無敵貫通の付与、打たれ弱さを補う回復と、NPの補給はできないものの彼の攻撃性能を補強しつつ手の届きにくい所を埋めることができる。
イベントにて
夏のイベントシナリオ「デスジェイル・サマーエスケイプ」に登場して……いない。
それらしいものは出てきているのだが、それはメイヴ監獄長が製造した無敵の治安維持システム――DOG(どっちが・お前ら・ご主人様?)ポリスである。
首無しの頭部が巨大なパトランプで塞がっていること、魔狼が警察帽を被っていること。この珍妙な2点にさえ目をつぶれば、あたかも■■■■■■■本人のようにも見える。
しかしどれだけ似ていても、それは似ているだけの装置であり、本人と面識のあるアルトリア・オルタもまた、別物であると断言していた。メタ的な話をすれば、イベントボーナスの対象にもなっていないため、本当の本当に別物なのである。
このDOGポリスは、メイヴが出てきた時点で役目を終え消滅。レースに集ったサーヴァント達とは、ストーリー上で決着をつけるには至らなかった。
後にイベント配布サーヴァントの宝具Lvを上げるための交換アイテムを取得できる高難易度クエストのボスの一騎として登場。
HPは約31万→約25万→約17万でブレイク要2回。ブレイクするたびに即死付与率を上げる特殊スキル「デッドパトロール」を使用する。
新宿のときと違い回避こそ張ってこないが、チャージが溜まるとこちらのサーヴァント1体に「死を纏う者」で強化解除をかけてから宝具を撃つためそのたびに確実に一人ずつ狩られていくことになる。
チャージ減少、スキル封印、行動そのものを阻害する策は有効のため、クラス相性が有利でスタンもかけられるBBや、吸血や魅了で妨害しつつ機を見て強力な男性特効宝具を放てるエウリュアレなどで早期決着をつけよう。