概要
解説
天を仰ぎながら長く鳴き声を上げる独特の鳴き方のことを指す。
イヌ科の動物でも、特に狼とその近似種である犬に強く見られる習性で、遠方にいる仲間とのコミュニケーションや群れの連携における何かしら合図、仲間とはぐれたときの救難信号など、とにかく自分より遠い相手に何かしらの意図を伝えるためにおこなう。
人間に飼われている犬の場合、孤独感やストレスの発散ためにおこなうことがあり、特に特別な躾け方はないものの、飼い主が犬とコミュニケーションやスキンシップを図ることで回数を軽減できる。
救急車や消防車のサイレンに使用される甲高い長音は、遠吠えの周波数とよく似ているため、犬がこれを聞くと本能的に遠吠えをすることがある。
また遠吠えは連鎖反応する度合いが高く、近隣で犬を飼う家庭が多いと、一頭のが遠吠えを始めると瞬く間に連鎖して周囲の犬も遠吠えを始めることが確認されている。これは野性の狼でも確認されており、遠吠えの連鎖は狼として生きていたころの名残であることが推察できる。
鳴き方の違い
犬は地声に近い高さだが、狼の場合はより広範囲に声を届かせるために非常に甲高い声で遠吠えをする。
【犬】
【狼】
関連イラスト
そのイメージからか、月を伴ったものが多い。