レー・ワンダ「ケフレン様!私の遺伝子を使って下さい!この体、いかようにも使い、どうか、生命改造実験、究極の技を発揮してください!ケフレン様!」
登場話数:第47話「ワンダ!死の絶叫」
概要
幹部の一人であるレー・ワンダの遺伝子に、デウス遺伝子液をかけ合わせて生み出された個体で、一角獣のような頭部と細身の黒い身体が特徴。また、他のデウス獣戦士と同様に大帝ラー・デウスとの共通項も備えており、ワンダルの場合は首元などから伸びる触手がこれに該当する。
鋭い一本角を活かした突進攻撃を得意とするが、それに加えてワンダと協力し、彼との間に4色の光波によるバリアを発生・展開することにより、妖獣士ワンダーラの持つ「タイムストップ」の能力を、それまでの3秒から永続的なものとする働きを持つ。
作中での動向
サー・カウラーによる遺伝子シンセサイザーの音色にデウスが苦しみ続ける中、その弾みで開示された彼のカルテからその最終的な目的と、「大博士」の存在意義を知ったリー・ケフレンは、デウスからの再度の叱責を被る羽目になるが、ここで先の戦いで散ったネフェルに続き、ワンダも自らの遺伝子を生命改造実験に提供すると申し出た。
かくして、再度の名誉挽回を期して生み出されたワンダルは、ワンダーラとともにフラッシュマンの前に立ち塞がり、前述の能力を駆使してレッドフラッシュをバリアの中に閉じ込めると、時間が停止し身動きの取れなくなったレッドを2人がかりで痛めつけるのだが・・・時同じくして時村博士の次女のかおりが父の残したタイムマシンを起動させた影響で、突如バリアが消失しフラッシュマンの逃走を許してしまうという、全く予想外のアクシデントに見舞われてしまう。
とはいえ、反フラッシュ現象に悩まされ行動もままならないフラッシュマンを捕捉することなど造作のないことであり、再度彼らを追い詰めたワンダルとワンダーラは、バリアの中に5人全員を閉じ込めることに成功。
これで今度こそワンダ達の優位は揺るがぬものとなったかに見えたが、正に止めを刺そうとしたその瞬間、カウラー達の元から脱出に成功した時村博士が、自らタイムマシンを再起動させたことでまたしてもバリアが消失。さらにその影響により、ワンダも妖獣変化の能力を喪失してしまった結果、永続的なタイムストップという優位性を失ったワンダはレッドとの一騎打ちの末に散り、残ったワンダルもまたローリングバルカンの前に敗れ去った。
再生・巨大化した後も突進でタイタンボーイを追い詰めはしたものの、グレートタイタン相手には敵わずタイタンノバによって瞬く間に撃破された。
備考
デザインは出渕裕が担当。モチーフは馬の骨で、同じくウマ科の要素の持ち主であるワンダとも共通項を有する形となっている。
終始デザインの意図が造形サイドに伝わらないことの多かったネフェル系に対し、ワンダ系のデザインについてはどれも上手く行っていると後年のインタビューにて評しており、ワンダルについても色が黒だからというのもあると前置きしつつ、造形が(デザイン画稿のイメージ通り)細身に見えるとも語っている。