イスラーフィール
8
いすらーふぃーる
イスラム教における偉大なる四天使の一柱。
音楽を司り、「最後の審判」の日を知らせるトランぺッター。
非常に慈悲深く、地獄の亡者の責め苦を見て涙するほど。しかしその涙を止めなければ、世界は洪水の危機に瀕する。
イスラムにおける四大天使の一柱。
その名は「神の火」または「燃え上がるもの」を意味しているといわれている。
イスラム教におけるラファエルの別名ともいわれる。
四枚の翼をもつ天使であり、一対は世界の東西に達し、もう一対は大地と自らの貌を覆っている。その身は天と地の狭間ほど大きい、ユダヤ教・キリスト教のサンダルフォンに匹敵する巨体を誇る。
非常に慈悲深い天使であり、毎日地獄に赴いては責め苦に苛まれる罪人達を憐れんで大粒の涙をこぼすという。この涙は地上に雨となって降り注ぎ恵みを与える一方、アッラーが制止しなければ洪水になってしまうほどの量になってしまう。
また、彼には最後の審判の日にラッパを吹くという大仕事が与えられている。
一度目は世界を破壊し、二度目は人類を復活させアッラーの御前に招集して審判を受けさせる。
この最後の審判を知らせるラッパの音と共に世界は終焉に向かい、全ての死者達の魂は神の許で公平な審判を受けるのである。
死者に魂を吹き込む、所謂「復活の天使」であるイスラフェルは、このラッパを吹くときに自ら炎に包まれ消滅してしまうのである。
「命の炎」を体で体現した天使なのかもしれない。
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