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日比野カフカ

ひびのかふか

日比野カフカとは、漫画作品『怪獣8号』の主人公である。本項目では、彼の変身する「怪獣8号」に関しても記載する。

概要

怪獣8号』の主人公。名前の元ネタはフランツ・カフカと思われる。

幼少の頃に幼馴染亜白ミナとした約束により日本防衛隊に入る夢を見ていた。

しかしミナは防衛隊のエースとしてスーパースターの様な活躍をするまでになるが、カフカは防衛隊の試験に受かることすらできず、そのまま32歳の年齢制限を超えたために夢破れる。

本編開始時における現在では、討伐隊が倒した怪獣の死体を処理する怪獣専門清掃業者モンスタースイーパーの社員として働いていた。

人物

困っている人を見かけたら放っておけないお人好しで、善良な人物。

入ったばかりで生意気な態度を取った新人アルバイトの市川レノに対しても、初仕事で精神的にダメージを受けているレノにエナジーゼリーを渡して体力を回復するように促したり、二人して同時に怪獣に襲われた際には、自分が命の危機に陥っている状況でもレノを逃がすために体を張るなど、根っからの英雄気質。

怪獣清掃業者としては非常に優秀で、文句を言いつつもきつい作業をこなす精神性と、解体業者としての経験から培った知識は本物で、その優秀さはもしも防衛隊員に「なれていれば良い隊員になれていた」と、清掃業者の社長が一目置くほど。

防衛隊に入隊後も解体業の経験から怪獣の生態を現地で見抜き増殖を未然に防ぐなど、解体業を経験した独自の強みを持っている。

肉体的にも通常の三〇代としては決して劣っている方ではないが、肉体の衰えは隠しきれず、やや中年太り気味。それでも腹回りに若干肉が付くに留めている。

怪獣だからなのかそれとも生まれついてなのか、防衛隊スーツ適正が異常なまでに低くなんとか1%出せる程度。

突然の覚醒

ある日、市川ともども余獣に襲われた際に二人してケガで入院するが、その際に謎の超小型怪獣寄生され人間の意識を持ったまま怪獣になってしまう。

防衛隊に入隊するどころか、むしろ自身が討伐対象となったことで一度は夢への復帰に絶望するも、年齢制限が33歳未満とギリギリまで引き上げられたことに加え、怪獣形態で助けた子供の言葉によって怪獣となった身でも怪獣災害から人々を救うことができるということに気づき、再度防衛隊を目指す気概を取り戻す。

初変身時に一般人に目撃され、さらに初めての未討伐怪獣となったことにより「怪獣8号」のコードネームが付けられた。

「怪獣8号」としての能力

一言で言えば、超強力な肉体強化がメインの能力となる。

怪獣の強さを表す指標であるフォルティチュードでは9.8と歴史上でも稀に見るほどの強力な数値を叩きだしており、怪獣としての強さは最強クラス。ただし絶対的な最強ではなく、怪獣状態で命の危機に瀕することもある。

  • 怪獣への変身

怪獣形態時には、頭部は額から2本のツノと牙を生やしたドクロのようになり、体は黒い筋肉で隆々と覆われ、ところどころに鎖骨や脊椎が露出した、身長2メートルほどの人型となる。

力が非常に強く、本気で振った拳は自身よりはるかに大きな怪獣を粉微塵にするほか、アスファルトにヒビを入れるほどの跳躍力、銃弾をも見切る怪獣9号でも反応できないほどのスピード、更には本獣クラスの放つエネルギー弾を受けても無傷で耐えるタフネス四肢を切断されても即座に再生するほどの生命力を兼ね備えている。

ただし、人間の姿でこの性質は発揮されない。そのため、人間の姿を維持したままスーパーパワーを発揮するには、部分的な変身に抑える必要がある。また流石に肉体の復元は消耗が激しい他、戦闘自体がこのスペック頼みになっていることもある人物から指摘されている。

四ノ宮功長官との決闘の際には(カフカに戦闘意思が無かったためか)「超小型怪獣」の方の人格にカフカが一時的に飲み込まれ、体格が2倍ほどに巨大化している(一種の暴走形態ともとれる)。

  • 肉体変形(仮称)

怪獣への変身だけでなく、怪獣への変身をした後も肉体そのものを変形させることができる。

現在のところパンチを放つ際に足から支柱が生える、肘が割れてブースターが露出する、皮膚を硬化させ防御する、傷口に牙を生やして追撃を食い止めるなど非常に拡張性が高い変形が確認されている。

また、再生能力で肉体可動範囲を無理やり超えて行う常識ではありえない動きや、肉体と核を分離させて核状態から即時再生や巨大化など悪役の使うような戦法もできる。

ちなみに空腹(?)になると触手だらけの姿になり口からゼノモーフのようにもう一つの口が出て勝手に周囲の生物を捕食してしまうほか、一見外性器はないのに乳首から小便(?)が出るなど、人型の見かけによらず奇妙な構造をしている。流石にこの描写は一回こっきりだが、その後も(心の中の失禁)等と言ってデフォルメ調に描かれていたりする。

カフカはこの怪獣形態と人間形態を自由に切り替えられるが、基本が怪獣で人間に擬態している状況であり、当初は気を抜くとたまに怪獣に戻ってしまいそのたびに市川から諫められていた。

レントゲンで撮影された彼の心臓は核の擬態であり、前述の核から即時再生などを考えるともはや核が彼の本体であり、脳すらも重要ではないという事実が浮かび上がってくる。

そして3度目の9号との戦いの後、肉体の一部(現状は右手の甲)が怪獣態のまま戻らない自体が発生。前例が無いため断言こそされなかったものの、このまま変身を続けると将来的に人間に戻れなくなる事態が有りうると宣告された。

怪獣9号との2度目の戦闘の際に使用。9号が発射した衝撃波を、怒鳴り声の一喝だけで搔き消した。

関連タグ

仮面ライダークウガ:怪獣時に付けられたコードネームである怪獣8号や、敵と同じく力を使いながら戦う最強クラスの戦士など共通点が多い。一部、アイディアの元ネタと思われる。

フランツ・カフカ:記事内でも言われている通り名前の元ネタ。著作の『変身』から着想を得たと思われる。

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