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鉄人タイガーセブンの編集履歴

2022-12-26 23:26:19 バージョン

鉄人タイガーセブン

てつじんたいがーせぶん

ピープロダクションが制作したで放映された特撮ドラマ。陰鬱で救いようのない内容と、それまでの特撮ヒーローの常識を覆すような鬱展開で有名。

鉄人タイガーセブン

マグマ大使スペクトルマンで知られるピープロダクションが制作した特撮ドラマ。

快傑ライオン丸および風雲ライオン丸の後番組であり、獣の顔を持つヒーローが主役であるが、本作は現代を舞台とした怪奇アクションドラマである。

アジトに隠れた悪の組織、幹部、怪人、戦闘員、対抗集団、多用されるバイクアクションも含めて、ピープロ流儀の仮面ライダーといった雰囲気を持つ。


登場人物

本作以前に検討されていた超能力アクション企画「パーフェクターMW」の設定が流用されていて、メインキャラの名前には1~6の数字が入っている。

  • 滝川剛

考古学者の父親に反発する形でバイクレーサーとして活躍していた。父親を追ってサハラ砂漠まで行った時、ムー原人によって重傷を負う。父親の手によって人工心臓SPを与えられて蘇生し、「お守り」として与えられたペンダントによって、タイガーセブンに変身出来る力を授かるのだが…

愛車はスズキGT750(風見志郎が普段乗ってたバイクと同型)。

  • 高井戸博士

滝川博士と共にムー原人の研究をしていたが、この事は世間一般から殆ど理解されず、異端視されている。それでも自転車屋に偽装した基地からムー原人を追跡捜査していた為、ギル大使からも狙われていた。

  • 北川史郎

高井戸博士の助手の一人。高井戸グループの熱血漢で騒々しい体育会系で、父親から勘当されていた剛を快く思っていない、敵より邪魔な味方といったポジション。

  • 林三平

北川の後輩だが、三枚目のムードメーカー。ちょっと弱気な所もあり、ムー原人の標的になってしまう事もあった。

  • 青木ジュン

高井戸グループの紅一点。滝川博士の親友である青木博士の娘で、父の死後は弟と共に滝川家に住んでいた。

  • 青木次郎

ジュンの弟で、少年でありながらもムー原人に対抗する勇気を持つ。(演じた少年は成長後「電脳警察サイバーコップ」で主人公を演じている)

  • 滝川博士

サハラ砂漠でムー原人の遺跡を発見する。封印を解いて中に入った所を、ムー原人に殺害されてしまう。

  • タイガーセブン

剛がペンダントの力で変身する正義の超人。9話からは死別した女性のスカーフを首に付けている。主な技は、右手に装着するファイトグローブで敵を切り裂くタイガーカッター、ファイトグローブを投擲して切り裂くタイガーグローブカッター、額から出す破壊光線タイガーヘッドビーム等。

実は、メインタイトルには「金失人(鉄人)」ではなくて「金矢人タイガーセブン」と、敢えて誤記されている。貧乏ピープロとしては、金を失うのは辛い。


評価

…一見するとしごく真っ当なヒーローものに見えるが、本作の特徴は氷河戦士ガイスラッガー無敵超人ザンボット3魔法少女まどか☆マギカもかくやと言わんばかりの鬱展開の多さヒーロー番組を否定しかねないほどの異常なリアルさである。


箇条書きにするだけでも

  • 第一話で主人公・滝川剛は敵のムー一族によって殺されてしまい、蘇生のため父から人工心臓を与えられるが、その父もムー原人の首領に殺害されてしまう。
  • 剛とその仲間達はムー一族の危険性を社会に訴えるが相手にされない。場合によっては警察に疑われてしまう
  • 剛は自分がタイガーセブンであることを隠しているので仲間から不信の目で見られ孤立してしまう
  • ヒーローが運転するバイクが子供を轢いてしまう

  • 少女と心通わせた怪人が裏切り者として少女と手を取り合うように殺される。二人が殺される姿を見た剛は自分の戦う理由を見失って自暴自棄になり、戦いを投げ出し逃げてしまう。しかも剛が自暴自棄になって失踪している間に、理解者である博士が殺されてしまう。
  • 最終的に復帰してムー一族を倒すも、人工心臓が寿命を迎えて余命数日となってしまっており、最後まで剛の死は回避できず仲間たちに正体を明かし、ヒロインに彼女の愛に応えられないことを詫びた後一礼して皆の前から去っていくところで物語が終わる。ちなみに最終回「今蘇るタイガースパーク」撮影現場は観光名所であった・・・

このように、それまでのヒーロー作品では絶対やらないような設定を盛り込んだ意欲作ではあったが、メイン視聴者の子供達にこんな重い物語が受けようはずもなく半年で終了した。次作の電人ザボーガーではこの点を反省してか一転して爽快な熱血ドラマとしている。


決して成功した作品ではないが、その異様な雰囲気から一部ファンの心を掴んで離さない怪作として語り継がれている。打ち切られたからこそテンションが高いまま最終回まで突っ走れたとも言える。


原因の一因は撮影費低予算によるもの(?)であり低予算をカバーするためストーリーをシリアス路線で徹底したのである。


関連タグ

錦木千束今作が産まれてからおよそ50年後の昭和から平成…を通り越して令和の世に彗星の如く産まれて国内外で話題になった大ヒット作リコリス・リコイルの主人公。今作の主人公の剛と人口心臓をつけていて尚且つ余命がとても短い点で共通している。しかし終始とても辛い不幸な展開の連続の影響が主で性格が(特に終盤にかけてはかなり)暗く今作の最後も(いろいろな意味で)バッドエンドに終わった剛(とその仲間達)とは違って、千束の方はいろいろな困難がありながらも終始活発で自由奔放で明るい性格の持ち主でリコリス自体の最後の方も(こちらの方はいろいろとツッコミ所はあるが)千束自身も自身も組織の仲間達もハッピーエンドだった所が大きな違いが目立つ。

井ノ上たきなリコリス・リコイルの副主人公。リコリスで言う今作の史郎的ポジションだった…。が、今作では結局史郎は剛を許す事は全く無く最後まで和解せずに終わってしまったのに対して、リコリスのたきなの方は展開が進むに連れて千束とだんだん仲良くなり最終盤では一緒に海で楽しく遊ぶ程に仲良しになっているのが大きな違いである。

ただ剛と史郎を演じていた両役者同士の(リアルでの)仲はとても良かったとか。

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