概要
ゼロが建国宣言をした合衆国日本と合衆国中華を中心に建国された新興の連合国家。
建国
基本はE.U.や中華連邦と同じ連合国家。世界制覇を推し進める神聖ブリタニア帝国を阻止するという各国の共通認識で成り立っている。ブリタニアによる世界支配そのものを阻止したい意向はE.U.と中華連邦も共通し、双方を相手取る国力が無い上にE.U.攻略を担当していたユーロ・ブリタニアの弱体化もあってブリタニアはE.U.には引き続き戦争によって、中華連邦には第一皇子オデュッセウスと国家の象徴天子との政略結婚による融和路線=同盟を結んで世界制覇を成そうとしていた。
が、中華連邦を牛耳る大宦官は爵位を得て国を売り渡そうとしていたために黎星刻率いるクーデター派と黒の騎士団が婚姻を阻止すると共にこれを討伐。ブリタニアも急遽E.U.の残存勢力に加えて中華連邦とも戦争をせざるを得なくなる。
ゼロもこの動きを察知し、ブリタニアよりも早く超合集国を建国するべく日本以外にも植民エリアとなった亡命政権、更にイタリア、ポーランドを初めとしたE.U.加盟国も既にE.U.には勝機が無いとみて脱退、超合集国への加盟を表明する。尚、建国時点での加盟国はE.U.と中華連邦に加盟していた国の参加もあって47ヶ国にも上る。
この加盟は合集国憲章の批准と最高評議会の議決によって認められ、その投票権はその国の総人口によって比例するという形でE.U.のような完全平等による停滞を防止する意味合いも含まれるが、基本的な政治体制は専制国家のブリタニアに対して巨大な民主主義国家となっている。
国力
中華連邦がほぼまるごと加盟している上にE.U.加盟国も参加したために国力はブリタニアとほぼ拮抗する。これによってドイツやイギリス、ごく一部のアフリカ諸国を残してE.U.は完全に死に体となり、ブリタニア、E.U.、中華連邦の三つ巴の構図は消滅。ブリタニアと超合集国の二極化への変わっていく。
黒の騎士団による安全保障
素人集団に過ぎなかった黒の騎士団にE.U.と中華連邦の正規軍が加わったところで、連携が取れるはずもない。ゼロや各国の軍幹部達もその弱点は承知しており、まともに戦っても勝つことは困難であった。そのため、超合集国加盟国は憲章第17条によって固有の軍事力を永久に放棄、それと引き換えにどの国にも属さない戦闘集団という形を取った黒の騎士団に資金と人員を提供する契約で安全保障を獲得する。
これはE.U.と中華連邦でも存在した各国の軍同士の連携不足の解消を図ると共に、これまでブリタニアから見れば反体制派のテロリストであった黒の騎士団が正式な軍隊としての国際的な地位確立にも役立つことになる。ただし、これによって黒の騎士団が正規軍とまでは行かずとも傭兵公社やPMCに様変わりする=超合集国の後ろ盾が欠かせなくなるのだが、めまぐるしく情勢が変化していたことも相まって中核…特に日本からの参加者はそこへ理解が追いついていなかった。
尚、黒の騎士団への戦闘要請は最高評議会の議決によってのみ行使されることとなり、ブリタニアの世界制覇を阻止するという大前提目的ではこれで充分なのだが、以降の運用はまだ定まっていないという急ごしらえの国家故の弱点は孕んでいた。
建国と敗戦
中華連邦のクーデターの後、ゼロが各国代表をまとめ上げる形で建国……ブリタニア打倒の最大の一歩である日本解放を以て、立ち位置を決めかねている諸外国の加盟と各エリアの決起によるブリタニア優勢を覆そうとする。
が、日本奪還作戦でゼロの死亡とシュナイゼルとの休戦協定で情勢が停滞してしまって間もなく、ブリタニア皇帝に新たに即位したルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが超合集国への参加を希望する。ナンバーズの解放など表面上の善行を行っていたこともあって、最高評議会は多少好意的であったものの、加盟を議論する最高評議会で黒の騎士団と最高評議会議長主導によるシャッターによる視界の遮断と内政干渉という外交マナーからの逸脱を『連合加盟を希望した国家の代表者への無礼』という名目で代表達を拉致されてしまう。
これには黒の騎士団中核メンバーしか知り得ない事情があったとはいえ、非加盟国の参加の是非について権限を持ち得ない黒の騎士団の介入がブリタニア側に内政干渉と外交マナー違反を主導した日本への再占領という正当性を与える形で墓穴を掘ってしまい、急遽選出された代表代行と黒の騎士団でルルーシュ即位に異を唱えるブリタニアの反対派との同盟を決定する。
が、『皇帝即位を巡るブリタニアの内戦』と『各国代表の救出』という認識の齟齬などからルルーシュとシュナイゼルの双方に手玉に取られる形で超合集国は敗戦、ルルーシュが最高評議会議長にして黒の騎士団CEOに就任する形で乗っ取られ、既にブリタニアに抵抗する力を失っていたE.U.も軍門に降らざるを得ず、世界を支配する三大勢力の構図は超合集国の建国を経てブリタニアが超合集国において最大の発言力を持つという形で決着する。
敗戦後
敗戦後は旧体制派の幹部達をルルーシュが処刑しようとしたところで、死んだと思われていたゼロがルルーシュを討伐。世界を解放して、超合集国は改めてブリタニアと和平を結ぶ。その後、第100代皇帝に即位したナナリー・ヴィ・ブリタニアがブリタニアの帝政を解体し、国号をブリタニア公国に改めたブリタニアも改めて加盟することとなる。
キセキの明日
戦後、年号を皇歴から光和に改めた世界は超合集国へ再編されたかつての三大勢力が主導する形となり、同時にブリタニアの侵攻で荒廃した世界の復興が進められる。また、同時に幾つかの非加盟国にも安全保障や復興などの便宜を図る形で加盟を推進。世界制覇後もE.U.、ブリタニア本国の双方とも距離を置いていたユーロ・ブリタニアとの和平にも成功し、後年には『キセキの明日』と呼ばれる戦争もテロも発生しなかった平和な一年を謳歌することとなる。
キセキの終焉
が、ブリタニアの各国への侵攻が大きな呼び水となって国を支えてきた軍事国家ジルクスタン王国では各国の戦争の激減によって、経済を支える術を失って滅亡の危機に瀕してしまう。超合集国の支援も拒み続けるその国は、ある計画を進めることとなる。
加盟国
合衆国日本--超合集国及び黒の騎士団の母体。ブラック・リベリオンの敗北で頓挫した後、再度建国が宣言される。
神聖ブリタニア帝国--世界を支配する三大勢力の一つで、新大陸を中心とする巨大国家。超合集国建国の最大の要因で当初の敵対国。ルルーシュの死後、ブリタニア公国として再度正式に加盟する。
ユーロピア共和国連合--通称E.U.。三大勢力の一つで、革命によってブリタニアのルーツである王侯貴族を追放して建国されたヨーロッパの民主国家。ユーロ・ブリタニア及び本国の侵攻で壊滅状態になった連合を残存する加盟国が脱退する形で参加、敗戦後に死に体となっていた残存国家も加盟する。
中華連邦--三大勢力の一つで、世界最大の人口を誇るアジアの連合国家。大宦官をクーデターで討伐した後に中華連邦がまるごと超合集国へと再編され、当初の超合集国の国力獲得を大きく後押しする。
ユーロ・ブリタニア--厳密には皇族に反感を持つブリタニア貴族の派閥で、E.U.方面攻撃軍。ユーロ・ブリタニア内部の覇権争いが元でE.U.との戦争の主導権を本国に奪われた後に一部の貴族が本国に敵対。終戦後も本国へ帰属することなく、距離を保っていたが『四大騎士団』の一つ『聖ラファエル騎士団』のアンドレア・ファルネーゼを代表に講和が成立する。