ブリトマート(Fate)
ぶりとまーと
プロフィール
真名 | ブリトマート(正確には二代目) |
---|---|
クラス | ランサー |
性別 | 女性 |
身長 | 300cm(鎧あり)/ 162cm(鎧なし) |
体重 | 300kg(鎧あり)/ ??kg(鎧なし) |
出典 | 『妖精の女王』など、Fate/Grand Order |
地域 | イギリス |
属性 | 秩序・善・地 |
好きなもの |
|
嫌いなもの |
|
ILLUST | 松竜 |
CV | 若林直美 |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するランサークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
イベント『カルデア妖精騎士杯』の事前告知にて存在と実装が発表され、『ネロ祭』系で新規サーヴァントが追加されるのは初となる。
厳つく巨大な黒鎧を纏った少女騎士で、今回は修業および騎士として活躍する場を求めカルデアにやってきた。
真名
妖精女王グロリアーナに仕える妖精騎士、『ブリトマート』。
エドマンド・スペンサーの叙事詩「妖精の女王」の主人公で、鎧で正体を隠した女騎士とされる。
冒険の旅に出た彼女は、王になる前の若き騎士アーサーと決闘を経て友誼を結び、力を合わせて暴君グラントートーを打ち倒す。
そうした幾多の戦いや冒険の得て、運命の相手アーティガルとも結ばれるのだった。
なお、叙事詩『妖精の女王』で語られる女騎士ブリトマートは最後まで人間だが、型月世界における彼女は冒険の後、主のグロリアーナによって召し上げられ本当の妖精に昇華した、という背景を有している。
そして、彼女は運命の愛し子たちを産み落とした。
うち一人はアウレリウス・コナヌス。『ブリタニア列王史』における後のブリテン王。
うち一人は名を同じくするブリトマート。今回登場したのはこの二代目である娘であり、妖精となった母と人間の父から生まれたハーフな、見習いにして生まれついての妖精騎士。
そのため正確には原典に語られるブリトマート本人では無く、本来なら幻霊程度の霊基数値しかないはずだが、母親から伝承を譲り受けているのかサーヴァントとして成立している。
出典にも『FGO』の名称が明記されている事から、公式でも「ブリトマートの伝承から派生させたオリジナルキャラ」という認識の下で取り扱っている事がわかる。
なお、ここで言う「妖精騎士」は、汎人類史におけるグロリアーナの領域で設立された役職であり、本人も混同しているが、異聞帯の「妖精騎士」とはよく似つつも非なるモノである。
人物
一人称は「私(わたし)」。誇り高くまっすぐで、裏表のない女騎士。
霊基第一段階では絆レベルを上げてもそっけない態度だが、実は重く密閉された鎧のせいで息苦しいためで、テンションが上がりつい素のペースで喋ると、すぐに息切れを起こしてしまう。
召喚時の台詞では機械染みた排気音が聞こえるが、これも痩せ我慢のせいで肩で息をしているだけだったりする。
そして鎧を脱いだ第二段階以降は、よく笑いよく泣く、感受性が強い『快活な乙女』といった性格を露にする。
母曰く「若い頃の自分にそっくり」な様で、冒険と戦いに明け暮れていた女騎士ブリトマートの精神性そのものらしい。
強きに立ち向かい、弱きに優しく、何処かで誰かの愛が失われようとしているのなら、颯爽と駆け付けて助け出す。生まれ育った環境もあり、オベロンやハベトロットとは別ベクトルで妖精種離れした真面目さや責任感を芯に秘めている。
親しみを込めて気軽に名前で呼んで欲しい、と伝える際も最初は恥じらう等可愛らしいが、嫌いな物への返答から分かる様に脳筋っぽいところがある。
また、珍しくマスターに好きな物(食べ物)を聞いてくる他、別のサーヴァントとの会話ではナチュラルに地雷を踏む様な発言をする事もある。
能力
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | C | A+ | C | B | B+ | B |
保有スキル
対魔力(B+) | ランサーのクラス特性。魔術に対する抵抗力。Bランクなら、魔術発動における詠唱が三節までのものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても傷つけるのは難しい。 |
---|---|
貞淑の美徳(A) | 母である初代ブリトマートから受け継いだ美徳。愛や貞淑、貞節にまつわる冒険に際して、妖精騎士ブリトマートは常時のボーナス値を得て華やかに活躍する。 |
妖精騎士(妖精郷)(C) | 妖精女王グロリアーナ麾下の妖精騎士としての在り方を示すスキル。本来は、低ランクの受肉精霊スキルの効果を有し、自然のマナを汲み上げて己が魔力へと一定量変換する。 |
魔力放出(風)(B) | 魔力放出スキルの亜種で、ブリトマートの魔力放出は翠風の形態を取る。スキル使用時には一時的に妖精の翅が背に出現するが、本作では基本的に使用されない。 |
宝具
妖精騎士・魔風吶喊(ペネトレイト・ブレイダッド)
- ランク:B
- 種別:対人/対軍宝具
- レンジ:1〜70
- 最大補足:1人/150人
「全て貫き、砕くまで。」
「槍よ、風よ。今こそ羽ばたき、貫きましょう!『妖精騎士・魔風吶喊(ペネトレイト・ブレイダッド)』!!消し飛びませーーーい!!」
「大突貫、行きます。」
「此処に勝利と栄光を。ブリトマートの名に賭けて!『妖精騎士・魔風吶喊(ペネトレイト・ブレイダッド)』!!喰らいませーーーい!!」
古きブリトン王の魔槍を、母から譲り受けたモノ。
必ず相手を馬から突き落とす、という強力な呪詛じみた魔術が仕掛けられている。
ブリトマート自身(鎧未着用時)の身長そのものに匹敵する程の巨大武器。
真名解放の際には、魔槍としての真の姿が顕れる。魔槍を携えたブリトマートは、妖精の翅を一時的に出現させ、魔風を纏った猛烈な攻撃を見舞うのである。
ゲーム上での性能
重厚な鎧を纏う(再臨すると脱ぐけど防護効果は据え置き)からか、ステータスはATKよりHPに寄り気味。
理由は不明だが人型属性は付いておらず、幕末の人斬りなどから特攻を喰らう事がない(第二、第三段階については情報不足のため不明。ちなみに他の妖精特性持ちは全員人型である)。
まず目を引くのが宝具に備わったライダークラスと騎乗スキルへの二重特攻。
これによりライダークラスのサーヴァントに対しては生半なアサシン顔負けの損害を与える事ができる。
特にライダー特攻はオーバーチャージで威力が上がるため、味方や礼装の補助次第ではLv1のままでもとてつもない高火力が期待できる。また、発動時に無敵貫通バフが入るが、宝具自体には防御無視効果がなくバフ自体も強化無効or成功率ダウンのデバフで相殺されることがあるため注意。騎乗特攻もあくまでバフであるため同様。
スキルも全て自分にのみしか効果が及ばないものの効果が持続するものばかりで、クイック攻撃やバスター攻撃、クリティカル攻撃の威力を高め、クリティカルを発生させるに必要なスターを生み出したり宝具を使うに必要なNPを早急に稼げる。加えて相手の攻撃を無敵状態で凌ぎ、デバフや状態異常を弱体無効状態で防ぐ事が出来ると、器用万能を地で行く品揃えとなっている。
ただしいずれのスキルも、上記の効果のうち幾つかが合わさった物なので、各々の使い時の見極めが必要となる。
関連人物
原典
『FGO』での伝承において、何も知らずに決闘を申し込んで襲いかかり、その後和解して盟友となった騎士(原典でも似たような経緯だが、実際に戦ったのはアーサーではなく、アーサーに同行していた騎士ガイアン)。
当代は面識こそないが、見ていると自然と涙が出てきてしまう模様。
原典『妖精の女王』にて先代ブリトマートが会いに行ったことがあり、幽閉塔に迷い込んだ当代にもカルデアを紹介した。
先代ブリトマートの夫アーティガルを育てた存在、当代ブリトマートにとっては義理の祖母っぽい関係。
原典『妖精の女王』では彼をモデルにした「赤い十字の騎士(レッドクロスナイト)」が登場する、先代ブリトマートとも一時期、共に旅をした。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
半妖精である自分を受け入れる彼/彼女のことは気に入っている。
「妖精騎士を率いた妖精女王」と聞いて傘下入りを希望するも、それらの意味を失った異聞サーヴァントの彼女にはすげなく断られてしまう。
マイルームで反応している。
『妖精の女王」はアーサー王物語、キリスト教、ギリシャ神話をベースに作られている他、『狂えるオルランド』の影響もかなり強く受けている。
特にブリトマートはブラダマンテをモチーフにしたと思われるほどにエピソードもよく似ている(恋人探しの旅、必ず落馬させる槍、恋人のピンチを助けるヒロイン等々)。
上述するアーサー王とモルガンの子であり、兜(鎧)の宝具で素性を隠していた少女騎士という共通点がある。性格は正反対だが……
実は真名とは別人であるサーヴァント仲間。
この内ヘファイスティオンとは本物の血縁者であることが共通している。
余談
小火騒ぎ?
ブリトマートという日本ではマイナーな英霊の実装に際し、実装前に軽く調べたマスターたちからは「男装の麗人!?男前美少女ktkr!!」と期待されるも、いざ実装されると第二霊基ですぐドレス姿に変化してしまった上に、性格は同クラスのブラダマンテに通じる正統派スポ魂系女子となっていた。
これについてTwitterではちょっとした小火騒ぎとなり、第一霊基の鎧姿にロマンを感じていたマスターたちも加わって「ちゃうねん」とお気持ちを表すツイートが続出した。
補足として、原典でのブリトマートは「本当は絶世の美女なのだが、女性であるのを隠すために男装として全身に鎧を纏っている」ので、現代の感覚とはズレがあるかもしれないが「男装の麗人」というのは間違っていない。
経緯としては乳母から「女性の身で旅に出るといろいろ邪魔が入るだろうから男装をした方がいい」と提案され、城にあった鎧を身につけ男装した、という流れ(ついでに乳母も鎧を身に纏って彼女の旅に同行している)。
実際、原典でも作中人物は基本的に鎧を着たブリトマートを男性だと思い込んでおり、女性だと疑う者はおらず、「兜が取れた瞬間に女性だと判明する」というシーンが何度か出てくる。
『FGO』でのブリトマートも二代目というオリジナル設定ではあるが、外見デザイン的にはそこそこ原典に忠実である。
元々(原典)がブラダマンテをモデルにしたと言われているキャラなので、本作で両者の性格が似ているのは意図的なものかもしれない。
その他
実装発表後にラジオでも作ろうと話題にでた鰤とトマトの料理を実際に作り、Twitterにアップしている人がいる。