強カな能力を持つ宝物。
繋がりのある複数の聖遺物が集まると強力な効果が発動できる…
―――ロード画面のTipsより
概要
『原神』に登場するアイテムの一つ。キャラクターに装備して強化するいわゆるアクセサリーのような存在であり、キャラの特性やプレイヤーの運用方針によってそれぞれ適した効果を持つ聖遺物は異なってくる。
『PASH!』2021年5月号によると、「聖遺物は正確には装備している訳ではなく、旅に行く前に祈りを捧げてその加護を受けている」との事。
装備メニューの聖遺物の欄でキャラが祈りのポーズを取っているのはこの為。
非常に強力な効果を得られるだけでなく、それぞれの聖遺物に緻密なストーリーが込められており、本編の登場人物の過去やテイワットの歴史を垣間見る事ができる。ただしその性質上ネタバレに繋がりやすく、閲覧の際は注意が必要。
性能
主な形は全部で5種類ある。
冠、花、杯、時計、羽恨となっている。
―――ロード画面のTipsより
大別して「生の花」「死の羽」「時の砂」「空の杯」「理の冠」の5つの部位に分かれており、部位によって付与されるステータスは異なる。これらの部位は一般に「花」「羽」「時計」「杯」「冠」とそれぞれ略されて呼ばれる。以下はこの略称で記述する。
レアリティ
☆1から☆5までの5等級が存在。レアリティによって強化可能なレベル・数値の上限及び付与されるサブ効果の個数が決まっている。星の数が多いほど強力な効果を得る事ができ、☆5の場合は最大限にキャラを強化できるがキャラによっては☆4でも十分に性能を発揮する事もできる。
例えば自身の会心率を基準に味方に会心率を配れるロサリアは(サポーターとして育成する場合)☆4の「狂戦士」と非常に相性が良い。
レアリティ | Lv上限 | 初期サブ効果数 | 最大サブ効果数 |
---|---|---|---|
☆1 | 4 | 0 | 1 |
☆2 | 4 | 0~1 | 1 |
☆3 | 12 | 1~2 | 4 |
☆4 | 16 | 2~3 | 4 |
☆5 | 20 | 3~4 | 4 |
効果・ステータス
聖遺物の効果には、その聖遺物のメインステータスとなる「メイン効果」とサブのステータスである「サブ効果」の2種類がある。
付与されるステータスの内、HP、防御力、攻撃力の数値は「%」と「実数」の2種類に分けられる。「実数」は値がそのままキャラのステータスに直接加算されるのに対し、「%」はキャラの「基礎ステータス」に乗算されて加算される。この為、基礎ステータスが低いままだといくら多く%値を盛っても思ったより性能が出ないケースがしばしばあるので注意。
なお、元素チャージ効率、会心率/会心ダメージ、物理/元素ダメージバフは%、元素熟知は実数で表示されるが基礎ステータスは参照しないので別となる。
- メイン効果
メイン効果は数値が大きいのであまり厳選(後述)しなくともある程度キャラを強化できる。花と羽はそれぞれHP実数値と攻撃力実数値で固定されている。
聖遺物1つにつきステータス1個のみ下記の表からランダムで選ばれる。育成レベルが1上がるごとにステータスが強化される。
花 | HP(実数) |
---|---|
羽 | 攻撃力(実数) |
時計 | 元素チャージ効率/攻撃力(%)/防御力(%)/HP(%)/元素熟知 |
杯 | 物理ダメージバフ/各種元素ダメージバフ/攻撃力(%)/防御力(%)/HP(%)/元素熟知 |
冠 | 会心率/会心ダメージ/与える治癒効果/攻撃力(%)/防御力(%)/HP(%)/元素熟知 |
- サブ効果
サブ効果は数値そのものはメイン効果よりも控え目だが、聖遺物を強化する事によって更なる効果を得る事ができる。運が良ければメイン効果に迫る数値まで伸びる事も。メイン効果と同じサブ効果が付く事はない(例:花にHP実数値は付かないがHP%は付く)。
なお、メイン効果とは違って部位によって付与されるステータスが固定されているという事はない。下記のステータスから最大4つがランダムに選ばれ、育成レベルが4上がるごとにランダムにサブ効果が追加されたり数値が強化されたりする。
HP(実数/%)/攻撃力(実数/%)/防御力(実数/%)/元素熟知/元素チャージ効率/会心率/会心ダメージ |
なお、海外の有志による統計などにより大まかなステータスの出現率が判明し始めている。ただしこれは公式情報ではないので正確な値は不明。また今後の調整によって変動する可能性もある。数字はあくまでも参考である事に注意。
セット効果
同種の聖遺物を2個もしくは4個装備すると発動可能な特殊効果。種類さえ合っていれば良いのでレアリティがバラバラでも発動可能。
2セット効果は単純なステータス強化が多いが、4セット効果は一定の条件下で発動できるバフ・デバフがほとんど。簡単なトリガーで強力な効果を得られるので積極的に活用していこう。
しかし、キャラによっては4セット効果が合わなかったり、用途や場面が限られていたり、もしくは2セット+2セットの効果の方がより良くパフォーマンスを発揮できる場合もある為、キャラの特性やビルドに合わせて柔軟に聖遺物編成を変えていく必要がある。
☆3/4聖遺物「○祭りの人」シリーズ(○には火、氷、水、雷のいずれかが入る)は例外的に部位が冠しか存在せず、1個装備するだけでセット効果を発動できる仕様となっている。
セット一覧は下の表を参照。
育成
本質は意志と記憶の具現結晶。
そのため、聖遺物を強化するためには、他の聖遺物に秘められている思いを消費する必要がある…
―――ロード画面のTipsより
聖遺物の育成には他の聖遺物を消費する。その為、不要になった聖遺物、もしくは後述の厳選に失敗した聖遺物は育成に使用するのがいいだろう。
一応、塵歌壺のマルから「祈聖のオイル/エキス」という聖遺物の育成素材を購入する事ができるが、コストが高い上に購入できる数に限りがある(毎週月曜日にリセットされる)為、なるべく多くの聖遺物を用意しておきたい。
また育成にはとにかく大量のモラが必要となる為(このゲームの育成コンテンツ全般に言える事だが)、ある程度の金銭的余裕も持っておく必要がある。
厳選
しばしば行われる聖遺物(特に☆5)の育成方法。
聖遺物秘境などでひたすら聖遺物を入手し続け(この行為を「掘る」とも言う)、自分が望むセット効果やメイン効果、そして更にサブ効果がしっかりと揃っているか、そしてそれがキャラに合っているか、より良いパフォーマンスを発揮できるかどうかを育成しながら選別・吟味する事を指す。
…というのだが、実際の所メッチャ難しい。その難易度は「真のエンドコンテンツ」だの「真のガチャ」だのと言われる有様。
特にサブ効果の厳選が難しく、目当てのメイン・サブ・セットが全て揃った聖遺物の排出ですらかなり確率が低い上に、望ましい物が出ていざ育成となっても防御やHPばかり伸びるわ実数値が伸びるわと狙っていないステータスばかり強化されるのがしばしば。
加えて天然樹脂の関係上一日に入手できる聖遺物には限りがある為、上記の難易度の高さと合わさって厳選には莫大な時間と根気、そして効率よく周回する事が求められる。これ以上はキツイと感じた場合は途中で妥協するのもアリ。
基本的にこのゲームは攻撃力・会心率・会心ダメージを強化した方がダメージが伸びやすく、こうした事からこれらのステータスは育成の優先度が高く、なおかつ厳選においてよく求められる傾向にあるが、反対に防御力やHP、そして実数値といったステータスは性能向上には繋がりにくいので避けられがち。
しかし鍾離、胡桃、ニィロウ、ノエル、荒瀧一斗といった防御力やHPを参照するキャラ、ベネット、行秋など元素爆発メインで戦うサブアタッカー・サポーター、楓原万葉やナヒーダなど元素熟知が重視されるキャラには、攻撃力・会心率・会心ダメージ以外のステータスが重要となってくるので必ずしもこれらにこだわる必要はない(ただしアタッカービルドを組む際は依然として会心率・会心ダメージが求められる)。
結局、目的やキャラの特性によって柔軟に編成を変えていくのが最善手だろう。
なお、初心者向けのアドバイスになるが、☆5を厳選する場合は基本的に冒険ランク45以上で行う事が推奨される。
というのも、聖遺物秘境は難易度が全部で3~6段階あるのだが(秘境によって変動する)、☆5が確定でドロップする最高難易度が冒険ランク45で開放されるからである(一応☆5自体はランク40で開放される一つ下の難易度でも手に入るがドロップ率が低いので効率が悪い)。
ランク45以前の段階ではキャラLv・天賦・武器に育成リソースを割いた方が良く、こちらは聖遺物と違って確実にキャラを強化できる。聖遺物については☆4などを繋ぎとして用いるのが良いだろう。☆4は難易度1~3段階から(低確率だが)獲得する事ができる為、☆5と比べて入手は比較的容易。
スコアリング
一部プレイヤーの間では「スコア」と呼ばれる、サブ効果から聖遺物の質を数値化する概念が存在する。主に用いられる計算式は以下の通り。
攻撃力% + 会心率×2 + 会心ダメージ |
主に厳選の指標として用いられ、数値が高いほど高品質な物と見なされる。しかしこれはあくまでも目安にすぎず、スコアが低い方がダメージが伸びやすい場合や、そもそも性能向上に攻撃力などがあまり必要とされないキャラクターもいる為、スコアの数値だけで判断しないように注意しよう。
入手手段
基本的に全ての聖遺物は秘境挑戦かボス討伐で入手する事になる。☆5聖遺物は全てここからでしか手に入らず、特に「剣闘士のフィナーレ」「大地を流浪する楽団」はボス討伐もしくは後述の「聖遺物廻聖」しか入手手段がない(この仕様のせいか厳選の難易度は他よりも高い)。
一方、☆1と☆2の聖遺物はフィールド上からでも容易に入手でき、☆3と☆4の聖遺物も宝箱などから入手できる。先述の「○祭りの人」シリーズは☆3/4でありながらボス討伐でしか入手できなくなっている。
この他、NPCとの会話や購入などで稀に手に入る事がある。ほとんどは低レアな物ばかりだが、本来☆3/4の聖遺物が☆2で手に入ったりなど別の意味でレアだったりする場合も。
なお、☆3/4の「狂戦士」「教官」「亡命者」はいわゆる「精鋭エネミー」から入手する事も可能。遺跡守衛、ヒルチャール暴徒/王者、アビスの魔術師、デットエージェント、雷/氷蛍術師、ミラーメイデンなどであるが、一部旅人の間ではこれらの精鋭エネミーをひたすら狩りまくって聖遺物やドロップアイテム、モラを入手する「精鋭狩り」という行為が行われている。
ただしこの3種類は通常の秘境ではドロップせず、宝箱・ボス討伐・精鋭エネミー討伐でのみ入手可能。厳選する際は注意。
また、☆5聖遺物限定であるが合成台の「聖遺物廻聖」機能によって選択した聖遺物に変換する事ができる(要はリサイクル)。Ver3.2時点ではVer1.2までに実装された聖遺物のみが対象。
最大39個消費して13個まで変換する事ができる為、厳選の対象外などで余った☆5聖遺物はここで変換してしまおう。
これらの他、エンドコンテンツ「深境螺旋」のクリア報酬である「深秘の聖遺物箱」というアイテムからも入手する事ができる。一等・二等・三等の3等級に分かれており、使用するとそれぞれ☆5、☆4、☆3の聖遺物がランダムで1個入手できる。
ただし入手条件は深境螺旋をクリアする事のみという非常にハードルが高い物で、加えてステージ8-3までは一度クリアしてしまうと報酬は再獲得できず、残る9-1以上のステージはシーズンごとに再獲得可能だがそのサイクルは約半月という仕様の為、入手手段としては極めて効率が悪い。
手に入る聖遺物箱もセットこそは☆5の場合2種指定されているものの、排出は完全ランダムで結果的には通常の秘境と何ら変わらないので、あくまでも「おまけ」として認識しておいた方がいいだろう。
処分方法
一度に所持できる聖遺物の上限は1500個となっている。従って、上限に達した場合それ以上の聖遺物は持てなくなる(計算上300人分を持つ事ができる)。
育成済み・装備済みを除いた☆1~4までの聖遺物であればインベントリから廃棄する事ができる。
廃棄した聖遺物はモラに変換されるが(レアリティに応じて量も増える)、上記にある通りそもそも聖遺物の育成には他の聖遺物を消費する他、状況やビルドに応じて複数のセットを用意しておく必要もあるのでインベントリがパンク寸前で消費先がない、あるいはよほどの金欠でもない限りはお勧めできない。
☆5聖遺物は未育成・未装備・育成済み・装備済み問わず全て廃棄不可だが、上記のように「聖遺物廻聖」で処分でき、また育成に使用して消費する事もできる。
聖遺物のサブステータスの内3つが実数値(%表記がない)の物は使いどころがないので優先的に「廻聖」に投入してしまおう。
インベントリがパンク寸前もしくはパンパンになって聖遺物が手に入らなくなったら、ひとまず育成が完了していない☆5を☆1~4で強化、次いで不要な未育成☆5を纏めて「廻聖」、それでも多いなら不要な☆1~4を廃棄してモラに変換すると良い。
セット一覧
セット効果は全て原文ママで表記。
☆1~3
聖遺物セット | セット効果・ストーリー |
---|---|
冒険者 |
|
幸運 |
|
医者 |
|
☆3/4
聖遺物セット | セット効果・ストーリー |
---|---|
旅人の心 |
|
奇跡 |
|
狂戦士 |
|
教官 |
|
亡命者 |
|
守護の心 |
|
勇士の心 |
|
武人 |
|
博徒 |
|
学者 |
|
火祭りの人 |
|
水祭りの人 |
|
雷祭りの人 |
|
氷祭りの人 |
|
☆4/5
★は聖遺物廻聖に対応している物を示す。
聖遺物セット | セット効果・ストーリー |
---|---|
剣闘士のフィナーレ★ |
|
大地を流浪する楽団★ |
|
雷のような怒り★ |
|
雷を鎮める尊者★ |
|
翠緑の影★ |
|
愛される少女★ |
|
悠久の磐岩★ |
|
逆飛びの流星★ |
|
燃え盛る炎の魔女★ |
|
烈火を渡る賢者★ |
|
血染めの騎士道★ |
|
旧貴族のしつけ★ |
|
氷風を彷徨う勇士★ |
|
沈淪の心★ |
|
千岩牢固 | |
蒼白の炎 |
|
追憶のしめ縄 |
|
絶縁の旗印 |
|
華館夢醒形骸記 | |
海染硨磲 |
|
辰砂往生録 |
|
来歆の余響 |
|
深林の記憶 |
|
金メッキの夢 |
|
砂上の楼閣の史話 |
|
楽園の絶花 |
|
ストーリーに関して
聖遺物育成画面のストーリーボタン、あるいは図鑑から確認できるテキストで、主に本編では回収されない物語が語られている。
ほとんどは歴史上の人物として具体的に誰なのかは書かれないが、一部は名前が明らかにされている。基本的に聖遺物のストーリーは考察となるが、名前などが明記されている場合に限り公式設定となる。
人物が確定している聖遺物