フハハハハハ‼ 今ならば、カカかつての私よりもこの体の使い方が分かるルル!
概要
InfiniteDendrogramにおいてユーゴー・レセップスを主人公とする蒼白詩篇にて登場した逸話級UBM。
その成り立ちから解説するにあたり、原型となったマジンギア【インペリアル・グローリー】と、最大の要因であるティアンカーティス・エルドーナについても解説する。
インペリアル・グローリー
ドライフ皇国が〈叡智の三角〉に依頼して完成した最高傑作のマジンギア………というか採算度外視どころではない男のロマン満載、趣味全開で開発したスーパーロボット。
パイロットとして最高峰の技能を誇るカーティスが搭乗し、魔力伝導素材として最上級のレジェンダリアのイレギュラー【アムニール】の枝や、MPを自動生成する半永久機関に相当する先々期文明の遺物「地竜型動力炉」等素材も規格外。
外見は黄金の装甲に竜頭で、グローリアを意識している。
皇国の内乱時にカーティスに持ち出され、その後彼が得た複数の特典武具で強化。更にティアンの技術者の手で調整された事で全体的にスペックが向上している。
主武装はランス。その他内臓武器は音声により起動する仕組みになっているが、レベルが高いパイロット程音声よりも手動操作の方が速いので、実質男のロマンが枷にしかなっていない。また音声は第三者のものでも作動し、途中で停止させる事もできない。
特典武具
【凝視三眼 ドラグサイト】
逸話級UBM【視竜王 ドラグサイト】討伐特典。
光学観測、複合エネルギー観測、化学物質観測の3モードを持つセンサーアイ。
【針衝暴死 ドラグスティンガー】
伝説級のUBM【針竜王 ドラグスティンガー】討伐特典。
主武装のランス。穂先の直径をコントロール可能だが耐久性は直径を変えても変わらない物理法則とズレたランス。サイズ調整で生身の状態でも使える。
カーティスの天才的な技量ならば、戦闘中の敵機の僅か0.2ミリの装甲の隙間を正確に穿つ事が可能。
武装
- ミサイル・ダーツ
左前腕部装甲の小型ミサイル発射口からミサイルを亜音速で射出。
- ペイント・ナパーム
テールバランサーから液体火薬を撒き散らし発火させる。
- ドラゴニック・バーン
地竜型動力炉の生み出す全魔力を熱量に変換、頭部から敵に向けて至近距離で浴びせる。
この武装のみ任意のタイミングで発動を終了できる。
カーティス・エルドーナ
通り名 | 竜王殺し |
---|---|
メインジョブ | 【超操縦士】(操縦士系統高位操縦士派生超級職) |
サブジョブ | 【操縦士】(操縦士系統下級職)、【高位操縦士】(操縦士系統派生上級職) |
役職 | 元ドライフ皇国軍少将、現ドライフ正統政府代表、ドライフ皇国エルドーナ侯爵家の次男 |
皇国どころか純粋な操縦技術なら作中でも最上位の最強パイロット。元は第一皇子派閥に属しており、何体もの地竜を狩って皇国を守護してきた人物。特典武具を幾つも所有していた事からもその実力は超級に匹敵する事が窺える。
しかし皇国代表を決める皇王継承の会議で第一・第二皇子が護衛ごと現在の皇王であるラインハルトに謀殺され、その妹であるクラウディアに恋していた事もあり、『ラインハルトの打倒とクラウディアの解放』を掲げて残存兵力を纏めた「ドライフ正統政府」を組織。
カルディナで盗賊紛いの行為をして兵力を蓄えた後、皇国に進軍する計画を練っていた。
マスターを軽んじ、味方であっても必要なら簡単に切り捨てるが、そもそもラインハルトとクラウディアが同一人物の一人二役である事実を知らず、彼の回想のタイトルも「道化」である時点で報われない事が初めから決まっていた。
【超操縦士】(オーヴァー・ドライバー)
操縦士系統の超級職。
- 操縦
機体の全性能を3倍化し思い通りに動かせる。
- マンマシン・インターフェイス
奥義。
機体のSTRとAGIを3倍化。思考のままに機体が動かせる操縦の極致。
操縦桿すら必要なくなり、自分の身体を動かす要領で一切タイムラグなしに機体が思考に追従する人機一体の境地。1日1回しか発動できない。
- マシン・ソウル
最終奥義にして骸竜機誕生の元凶。
パイロットが死に瀕した時、機体にただ一つの目的とパイロットの遺志を焼き付け、パイロットが死んでも目的を達成するためのスキル。
代償としてパイロットは死亡し、代わりに機体性能は格段に向上。
マンマシン・インターフェイス使用時以上に機体を上手く動かせるが、あくまで一つの目的達成の為だけの存在と化す為、遺志ももはや元のパイロット本人ではなく、優れた操縦技術も殆ど意味を成さないも同然。
「目的を達成する」「機体が完全に破壊される」「機体のエネルギーが尽きる」の三つの条件で停止する。
解説
カルディナ、〈IF〉、無所属と三名もの超級にドライフ正統政府、更にイレギュラーUBMまで潜む蠱毒の壺と化した【エルトラーム号】で、カーティスの妄執が宿ったインペリアル・グローリーがUBM認定されて誕生。
マシンソウルの「機体のエネルギーが尽きる」も動力炉の関係で実質無いも同然。
乱入したラスカルと紅縞瑪瑙(サード二クス)との戦闘で損傷して完全な状態でなかったとは言え、そのままではユーゴーでも倒せない可能性が高かった。
しかし音声認識がパイロットの肉声以外でも作動する仕様を思い出し、決死の作戦を決行したユーゴーによって最終的に討伐。動くカーティスの棺は完全に沈黙し、ユーゴーは初の特典武具を入手する事となった。
特典武具
【機竜心核 インペリアル・グローリー】
ユーゴーが獲得した動力炉の伝説級特典武具。
詳細は項目参照。
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この先ネタバレ
【MGMA-S グラディウス】
カルディナが開発した量産型【インペリアル・グローリー】。
開発者は元〈叡智の三角〉所属のマスター「カリュート」。型番の【MA-S】は【マイナー・アルカナ-ソード】、つまり小アルカナの意。
ある理由からカルディナ議長「ラ・プラス」の未来予知の精度が低下する都市『ウインター・オーブ』に対し、無人の機械や死体等を操り修復能力まで有する危険なUBM【フーサンシェン】を珠から解放し、その危険性を盾に市長やその娘を含めて都市を滅ぼす悪辣な策が仕掛けられる。
そしてダメ押しとして物量による殲滅の為に投下されたのがこの量産機。
【フーサンシェン】の能力で動かすのを前提に、動力炉は搭載しておらず、機体性能はむしろオリジナルより上がってるのが十機投入される事になる。
カリュートはかつて〈叡智の三角〉で【インペリアル・グローリー】の開発に携わったメンバーであった。
そんな彼は「性能面で他を凌駕する最高傑作を作り上げる」事をロマンとしたが、完成したのは趣味や他のロマンといった不純物が混ざった代物だった。
面白半分で最高傑作を汚されたと感じる程、かつてのメンバーにドス黒い感情を抱いたカリュートは脱退し、自分にとって最高のパトロンとなるカルディナについた。
その結果、自分が作った量産機がカルディナの超兵器のデータ取りの為、罪も無い人々を殺し尽くす為に投入される事を知りながら。
あくまで自分の理想を優先するカリュートだが、それを聞いたユーゴーにあえてアドバイスを送り、例え敵になっても自分とフランクリンの合作となる新マジンギアで何をするのも自由と背中を押す。
奇しくもカリュートが作り上げたかつての最高傑作と新たな傑作が同じ地で戦う事になるのであった。
その結果ラスカルが『竜王級マジンギア十体とエンカウントする』という貧乏くじを引く事になったが………