この記事にはWeb版のネタバレが含まれます。閲覧にはご注意ください。
「――――――安全圏(ティル・ナ・ノーグ)は崩れない」
曖昧さ回避
1.イタリア語でSplendida(素晴らしい)という意味。
2.1を由来とする2020年生まれの競走馬。
3.InfiniteDendrogramのキャラクター。当記事では3について解説する。
プロフィール
通り名 | 常緑樹(オールグリーン) |
---|---|
本名 | シルヴェストロ |
年齢 | 不明 |
メインジョブ | 【猛毒王】(毒術師系統超級職) |
エンブリオ | 【楽園遊偽 ティル・ナ・ノーグ】 |
初登場 | 蒼白詩編Ⅲ |
概要
フリーで活動する<超級>の一人。
かつて皇国における内乱で反皇王派に雇われてクラウディアの暗殺を謀ったが、戦後その能力を買われてアルター王国との戦争の為に皇国にスカウトされる。
人物
イタリア人的な顔つきで特別性能は高くなさそうなシャツを着ており、胸元を開き顔に化粧をするなど「これぞ軟派」「これぞビジュアル系」といった装いをしている。
キャラ付けにより特徴的な喋り方をし、一人称は「ミー」。
デンドロをただのゲームとして楽しむ典型的な遊戯派のマスター。
『面白そうだから』という理由でクーデターにも戦争にも、世界に牙を向く存在にすらクエスト感覚で協力する生粋の遊戯派。
その自分の安全を確保した状態でゲームを楽しむパーソナリティーはエンブリオの特性にも如実に反映されている。
リアル
本名はシルヴェストロ。
世界大会で優勝する程卓越したゲーマーであり、優位バグ(グリッチ)、つまりクソコンボを見つけるのが上手いタイプ。その為表彰台でもブーイングを受けるが、禁則事項に抵触しない為本人はどこ吹く風であり、「殿堂入り」という名の「出禁」をくらっている。
あくまでゲームはゲームとして割り切って楽しむ為にやっている。
戦闘能力
光で自動回復するエンブリオと、HPが0でも死なない【死兵】を組み合わせた個人生存型のビルド。
エンブリオによる自動回復はHP・状態異常は勿論、肉体再生に至ってはアバターが完全に消滅しても無から再生できるほど。
これに一定時間死なない《ラスト・コマンド》とのコンボにより、デスペナルティになる前にアバターを無から再生することで死んでも死なない不死身バグコンボと化している。
メインジョブは毒を扱う毒術師系統を選択しており、長時間戦闘で相手を状態異常で削り殺すスタイルを取っている。
また戦闘時には背中から翼の様に樹木が生えたり木製の仮面を装備したりする。
状態異常メインの上、生産職なのでステータスも低いと純粋な戦闘力は超級としては高くないが、その生存性能は圧倒的であり、かつては物理最強のベヘモットですら単独で足止めできたほど。
普段は不死身コンボにかまけて適当だが、敗北の可能性が高くなると必殺スキルを使い広域制圧型のバトルスタイルに切り替えてくる。
ジョブ
メインジョブ | 【猛毒王】(毒術師系統超級職) |
---|---|
サブジョブ | 【毒術師】(錬金師系統派生下級職)、【猛毒術師】(毒術師系統上級職)、【死兵】(死兵系統下級職) |
毒をメインに扱う後衛型のビルド。
【猛毒王(キング・オブ・ヴェノム)】
毒術師系統超級職。
毒物を強化するスキルや病毒系状態異常に対する完全耐性を持つ、毒のエキスパート。
生産職のため、ステータスはMPとDEXがよく伸びる。
元々はアラーネア・イデアことアロ・ウルミルが就いていたジョブだったが、彼が死亡したことで空位となり、就職条件を満たしていたためすぐに取得した。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【楽園遊偽 ティル・ナ・ノーグ】 |
---|---|
TYPE | レギオン・キャッスル |
能力特性 | ゲーム |
到達形態 | Ⅶ |
スプレンディダの持つ超級エンブリオ。
形状は人1人座れるサイズの椅子の様な樹木(ゲーム機&ゲーミングチェア)。
能力特性はゲーム。
デンドロのリアル過ぎる世界を「自分が求めるゲーム」では無いと感じた事で誕生したエンブリオであり、いわばゲームの中でゲームをするエンブリオ。
椅子の樹木を影の空間(ゲーム部屋)に沈めて隠れる能力と、
樹木に実る果実から植物の分身(自機)を生み出す能力を持つ。
分身は本体とジョブや感覚などをリンクでき、VRゲームのように動かせる。
装備
【??? ディバイダー】
ランク・正式名称不明の特典武具。
分身の体内に埋め込んで使用する。
マスターを無差別に閉じ込める結界を展開する能力を持つ。
- 《冷たい方程式(ディバイダー)》:アクティブスキル
特典武具の名を冠するスキル。
半径200メートル内のマスターを無差別に半球状の結界に閉じ込める。
このスキルは自身でも解除できず、内部の人数が10分の1になるかコストが維持できなくならないと解除されない。
発動には1万、結界維持には秒間100のHP・MP・SPを自身かパーティーメンバーが消費する。
コストを誰の何から支払うかは装備者が選択できるが、自動的で加減はできない。
空間系スキル以外での出入りや破壊などは基本的に不可能だが、例外的にエンブリオの紋章への収納は結界を越えて行うことができる。
【死蛍】
天地の妖刀四十二染の一振り。
刀身から光熱光速の斬撃を射出するスキルを持つ。
代償にスキルを使う度に反動で使い手の全身を焼くが、不死身のスプレンディダには無意味。
《運命》と同じくハイリスクな攻撃をノーリスクで使用できるスプレンディダの攻めの根幹。
スプレンディダは他にも上位の妖刀を所持しているらしいが光属性はこの死蛍だけで、扱い易さから重宝している。
スキル
ジョブ
- 《ラスト・コマンド》:パッシブスキル
主人公でお馴染み【死兵】の固有スキル。
HPが0になっても一定時間行動できるが、脳と繋がっている部位しか動かせないため実質自爆技狙いのスキル。
しかしスプレンディダは光により分身を再生できるため、
HP0でも肉体の状態を問わず一定時間存在を担保するこのスキルと合わさった結果、
「光さえあれば、肉体を完全に消滅させても無から肉体を再生し復帰できる」という不死身バグコンボと化している。
- 《ポイズン・ミスト》:アクティブスキル
【毒術師】系統のスキル。
保有している毒を霧状に散布する。
使用する毒はあらかじめ作成しておく必要があるが、持っている毒次第であらゆる効果を発揮する。
- 《ポイズン・バレット》:アクティブスキル
【毒術師】系統のスキル。
対象に向けて保有している毒を撃ち出す。照準は自分で合わせる必要がある。
使用する毒はあらかじめ作成しておく必要があるが、持っている毒次第であらゆる効果を発揮する。
- 《猛毒化》レベルEX:パッシブスキル
【猛毒王】の固有スキル。
自身が相手にかける病毒系状態異常の効果を100%強化する。
- 《病毒耐性》レベルEX:パッシブスキル
【猛毒王】の固有スキル。
病毒系状態異常を完全に無効化する。
- 《フェイタル・ミスト》 :アクティブスキル
【猛毒王】の奥義。
保有している毒物から10種類を任意で選択し、一切の化学的な反発をなくして混合させ毒霧として噴霧する。
《ポイズン・ミスト》の上位互換のようなスキルだが、毒物の消費も大きい。
- 《運命(デスティニー)》:アクティブスキル
【猛毒王】の最終奥義。
病毒系最大最強の状態異常である【極毒】を、対象と毒の発射口である使用者に付与する。
【極毒】は【健常のカメオ】以外にレジストされず、あらゆる治癒が不可能の最強毒。
ただし毒は侵食タイプのため基本的に即死はせず、HPやEND次第では殺害にそれなりの時間がかかり、また毒の浸食速度は耐性スキルによって抑えられる。
一応クールタイムは12時間だが、使用者はまず死ぬため気にされない。
ただスプレンディダの場合分身が死んでも本体に一切影響しない為、デメリットとして機能していない。
エンブリオ
- 《輝ける命》 :アクティブスキル
ティル・ナ・ノーグの固有スキル。
ティル・ナ・ノーグに一日一つ実る果実から、スプレンディダと感覚がリンクした分身を生み出し操作する。
操作可能なのは一度に一体で、分身が倒されるとドロップアイテムの様に枯れた果実として残る。分身が生存したまま日を跨げば果実がストックされていく。
枯れた果実はスプレンディダがログアウトするか、《水底の座》の影空間に入るための鍵として使用されない限りは遺り続ける。
下級エンブリオ時代分身は植物型のゴーレムだったが、進化に伴うスキルレベルの上昇により、光による高速再生能力と、スプレンディダ本人と同じ見た目、ステータス・スキルを持つという能力を獲得した。
ただ植物ゴーレムの時は亜竜級相当の前衛型ステータスだったため、後衛型のスプレンディダを完全模倣した結果、物理ステータスに関しては大きく低下した。
- 《水底の座》:アクティブスキルスキル。
ティル・ナ・ノーグの固有スキル。
ティル・ナ・ノーグ本体(椅子の樹木)と座したスプレンディダを影の中の異空間に沈める。
影空間は空間系能力以外の干渉を弾く安全圏だが、二つの制約がある。
1.「《輝ける命》使用中のみ発動可能」
分身を出していないと影空間が崩壊する。
2.「ドロップした果実で第三者も侵入可能」
分身を倒した際にドロップする果実を使えば第三者も影空間に侵入できる。
- 《常若の国に命は溢れ、勝利者達は彼岸を臨む(ティル・ナ・ノーグ)》:アクティブスキル
ティル・ナ・ノーグの必殺スキル。
日中のみ使用可能で、彼を広域制圧型にシフトさせる切り札。
分身の姿とステータスの模倣能力の喪失を代償に、分身を起点にかつての姿である植物ゴーレムを100体生み出し、操作する。
植物ゴーレムとなった結果、物理ステータスが上昇し直接戦闘力が逆に強化。更にスキルの模倣と光による高速再生はそのままのため、実質亜竜級のステータスを得たスプレンディダを100体生み出すというインチキスキルである。
ただし100体分を1人で操作しなくてはいけないため、分身の操作方法がVRゲームの精密操作からRTSの大雑把な操作に切り替わる。
そのためステータスはともかく個々の脅威は落ちる…が、スプレンディダの持つRTS世界チャンピオンに輝く程の腕前による、澱みない流麗な集団コントロールでカバーしている。
欠点として、1体の分身を基点に100体に株分けしている為、1人分の装備しか使えない。
また100体の分身が全て倒された場合、全ての分身が通行券である果実に変わる。
余談
キャラ造形の元ネタは漫画版2巻で描かれた超級のイメージ図の一つ。今井神氏が描いた超級のシルエットを元に能力やスタイルを構想し、本編に登場した。