概要
ブルーアーカイブ最終編で登場した色彩の嚮導者と呼ばれる存在。
オーパーツの一つ「アトラ・ハシースの箱舟」最奥に鎮座している。
デスマスクのついた棺のような姿をしており、その中から包帯で覆われた手を出している不気味な外観が特徴。
先生と同じくシッテムの箱を所持しており問題なく起動も行える。
しかし液晶部分が破損していたり、起動パスワードが先生の入力した「七つの嘆き」「ジェリコの古則」ではなく「ジェリコの嘆き」「七つの古則」となっている等、先生の所持するものと異なる点がいくつかある。
動けないわけではないようで、最終編冒頭でシロコが行方不明になった際は実はアビドスに姿を現し、シロコを拉致していた。ただ、シロコは不思議なことに危害を加えられず、拘束もされていなかった。この際、どのような手段を用いたのかは謎。
正体
この先、最終編4章のネタバレを含みます。ストーリーをまだ見ていない方は、ここで引き返すことをお勧め致します。
A.R.O.N.A「一部肯定。対象が、連邦捜査部『シャーレ』の顧問○○先生と同一存在であることを確認。」
A.R.O.N.A.「……しかし、一部差異が存在します。」
アロナ「せ、先生……!!」
アロナ「そ、そうです……そう、と言うか、違う、と言うか……。」
アロナ「今私の方でもプレナパテスの生体情報を確認してみましたが……たしかに、一致します……外見こそ変わりましたが……」
アロナ「『プレナパテス』は……別の時間軸の、先生です……。……で、でも、プレナパテス--いえ、あの時間軸の先生は……」
アロナ「すでに……生きて、いません……。」
プレナパテスの正体、それは別時間軸の先生。
しかし上記のセリフから察せられる通り既に死亡しており、シロコ*テラー曰く彼女の手で殺害されている模様。
時間軸は違えど先生であるためプレナパテスも大人のカードを所持しており、PHT決戦ではプレイヤーたる先生の前にシロコ*テラーと共に立ちはだかり、「大人のカード」VS「大人のカード」の戦いを繰り広げる。
戦闘においては最終編1章で先生が拉致された時と同じように、シッテムの箱の力で攻撃は全く当たらないようになっている。
だが真に恐ろしいのはプレナパテスの支援能力。戦場の地形を変える程度はお手の物、シロコのヘリ召喚に合わせて超高威力のビームを放つ連携攻撃、挙句の果てにはダウンしたシロコにレポートらしきアイテムや青輝石を消費してのパワーアップという、ある種メタな行動までしてくる。
ただし、ダメージは通らないが、スキル発動時に限りCCゲージが出現する。この間だけは総力戦のホドと同じくゲージ蓄積(時間にして4秒半分)でスキル発動を妨害できる。そのため、状態異常を付加できる生徒を編成して立ち回りたい。
ちなみにコスト4とそこまで重くないEXスキル発動で事足りることに加え、入手が楽でタンクとしても優秀なことから、付加枠には主にツバキが採用されがちだが、(特にシリアスな展開の連続に疲れた先生達からは)ツバキの発動カットインと相まってスキル発動の妨害を「鼻の下伸ばしてる」とネタにされている。
決戦ステージでは逆にCCゲージは出てこないので、プレナパテスを狙う意味が完全になくなる。制限時間内にシロコを倒せとあるが、実際にはシロコのHPをいくら削っても意味はなく、シッテムの箱のゲージを右側に押し切ってしまう必要がある(ダメージに応じた押し合い)。フィーバータイム終了後に物凄い勢いでゲージを押し戻されてしまうので、フィーバータイムでスキル発動がしやすい間に集中砲火でケリをつけたいところ。
決戦ステージの後に出現する直接対決では、プレイヤーはリンにアリスとケイが残していた主砲による砲撃のタイミングを指示するだけでよく、事実上のイベント戦闘(戦闘に参加する対策委員会、ゲーム開発部、美食研究会を操作することはできない)。使用可能になったら即砲撃を浴びせ、戦いを終わらせよう。
また、プレナパテスとの直接対決終了後は、その場に残っている生徒達を脱出させるという任務が残っている。生徒達を一人ずつスキルのターゲットを指定する要領で脱出させなければならないが、生徒達が皆脱出しても戦闘は終わらない。後一人、助けなければならない生徒が残っている。忘れないように。
更なるネタバレ注意
「シャーレの○○先生」が重体になってから、75日が経過しました」
「あの事件以降、破壊された「シャーレ」の建物では───蘇生の可能性について数々の議論が行われ───各医療従事者は───」
「───そ、速報です!!」
「「先生」の意識が戻らなくなってから、100日が経過した本日───病院より緊急発表がありました───」
「世論はこのことに関して───」
「医療関係者は○○先生の回復は見込めないと判断───蘇生は不可能と───」
「これ以上の延命は無意味であると───」
別時間軸の先生は確かに死亡した。だがその原因はシロコ*テラーによる殺害ではなかった。
詳細な理由は不明だが、恐らく対策委員会とカイザーコーポレーションとの戦闘時に負傷したものと思われる。
致命傷を負い、もはや蘇生は絶望的な状態となった先生。だが、奇跡が起こる。
かろうじて人としての姿を保った状態のまま、目を開け、体を起こしたのだ。
シッテムの箱、そして大事な物を手に取り、色彩によって死の神「アヌビス」へと変貌し破壊と殺戮の限りを尽くすシロコの元へ向かう。
だが、動いていること自体がイレギュラーな状態の先生では到底シロコに太刀打ちできるはずもなく、シッテムの箱は破壊され、銃口を向けられる。
「……」
「だめ……私、」
「私には……できない」
しかし、シロコには撃てなかった。
唯一、生き残った大事な存在をシロコには殺すことができなかった。
しかしその時、誰もが予想しなかったことが起こる。
色彩が無価値な存在であるはずの先生と接触したのである。
結果、先生は本来シロコが成るはずだった「色彩の嚮導者」へと変貌。
「色彩の嚮導者」と成ったことにより色彩の、そして無名の司祭達の傀儡となった先生。
だが、大人としての、先生としての確固たる意志だけは潰えていなかった。
子供を守り、生徒を守る───大人としての責任を、先生としての責務を果たすべく。
それがどんな方法だったとしても、いかなる代償を支払うことになったとしても。
たとえ、世界の終焉を招くとしても。
きっと、この捻じれて歪んだ先の終着点にたどり着かなかった、別の自分ならやり遂げてくれると信じて。
「色彩の嚮導者」として、アトラ・ハシースの全リソースを使用し最後まで先生に抵抗したプレナパテス。
だが、プレナパテスが信じていた通り、先生は諦めずに最後まで戦い抜き、そして勝利した。
全ての力を使い果たし、斃れ伏すプレナパテス。
体が崩れ行く中、なぜ「色彩の嚮導者」になってまでこの世界に来たのかの理由を、そしてシロコにどうしても伝えたかった言葉を、彼女に紡ぐ。
「あなたのせいじゃないよ、シロコ」
「自分の生を悔んだり───責めないで」
「幸せになりたいと願う気持ちを───否定しないで」
「生きることを諦めて、苦しみから解き放たれた───だなんて悲しい事を言わないで」
「苦しむために生まれてきた───なんて、思わないで」
「そんな事は絶対にないのだから」
「どんな生徒(こども)も、そう思う必要なんてないのだから」
「子どもが、絶望と悲しみの淵でその生を終わらせたいと願うのなら───」
「そんな、絶望と悲しみの淵でその生を終わらせたいと願うのなら───」
「それは───」
「その「世界」の責任者のせいであって、子どもが抱えるものじゃない───」
「世界の「責任を負う者」が抱えるものだよ」
「たとえ罪を犯したとしても、赦されないことをしたとしても───」
「生徒(こども)が責任を負う世界なんて、あってはならないんだよ」
「いつ、いかなる時であっても───」
「子どもと共に生きていく大人が背負うべき事だからね」
「……責任は、私が負うからね」
「色彩の嚮導者」として、世界を滅ぼそうとしたプレナパテス。
だが、その姿は、紛れもなく生徒のことを第一に大切に思い、願う「先生」だった。
「生徒たちを……よろしく、お願いします」
プレナパテスが生涯最期まで守り続けたシロコとA.R.O.N.Aが玉座から地上へ帰還し、エピローグにA.R.O.N.Aがアロナの手引きによってシッテムの箱に合流した時、先生の手元に届いた物…。
それは―――
プラナが「シッテムの箱」に合流しました。
プレナパテスの「大人のカード」を獲得しました。
外形が判別できないほどに焦げていた”大人のカード”。
彼が最期まで守り抜いた2人の生徒と共に”この世界の先生に託されたカード”で実際に使用できるが、地の文の通り「使用すれば青輝石を入手できる代わりにカードは破壊され」、残るのは本来の姿を知るものがわずかに存在するだけの「粉々になった大人のカード」になってしまう。
また、カードを使用する際使用確認等は一切ないため、
何が貰えるのか見ようとしたら粉々にしてしまった、という事が起こりうる。恐らく元に戻す方法はないため注意されたし。
過度に行使すればその代償を背負うとされる”大人のカード”を切る判断は、まさに先生たる”プレイヤー”に託された瞬間でもあった。
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Z-ONE…別の可能性を辿った未来から逆さ向きの都市と共に主人公の住む世界に現れた、主人公と同一存在とされるラスボス。激戦の末に主人公に破れ、未来を託して消えていった。