概要
自陣二段目の右から二番目に配置する駒。
味方と敵、合わせて二枚ある。
前後左右の全方向に進むことが出来るため、まさに縦横無尽。攻めの主力になる。角行と並び大駒とよばれる。ただし金駒と異なり接近戦に弱く、もっとも警戒されやすい駒でもある。
戦術にも飛車を中心にした物が多く、飛車をどの位置に置くかで戦法自体が変わってしまうほど。大きく分けて居飛車戦法(初期配置から攻撃する)、振り飛車戦法(左側に振って迎え撃つ)に分けられる。
敵陣三段目より奥に入ると、既存の縦横に加え斜めに1マスずつ進めるようになる竜王(竜)になる。成った方が断然得だが、稀に打ち歩詰めのケースもあるため、例外的に成らないこともある。
お互いの玉が敵陣に入ったときは表裏関係なく5点で計算され、総合24点以上なら負けはない。
関連項目
飛車に纏わる格言
- ヘボ将棋、王より飛車をかわいがり:将棋において、勝敗に直接関わる王将よりも、戦闘能力が最も高い飛車を重宝する愚かさを意味する格言。一般的に、明治時代の落語家が考案した格言として知られている。転じて、目先な価値に囚われて、本当に最も大切なものを失ってしまう愚かさを表現するために用いられている。