死んだ者への未練など無意味
死なせないために戦うのみ
オリヴィエ・ミラ・アームストロングとは、漫画「鋼の錬金術師」に登場する架空の軍人である。
概要
CV:沢海陽子
演:栗山千明(実写映画版)
アメストリス軍少将。国の最北にて、敵対国との国境沿いにまたがるブリッグズ山脈の要害、ブリッグズ要塞を守る北軍の兵士達を束ね、その手腕から「ブリッグズの北壁」の異名を取る。
「弱肉強食」をルールとし、徹底した実力主義を貫く一方で、軍規違反の責任を自分に被せるよう指示したり、偶然を装い部下が無事帰還できるよう取り計らったりする等、厳しさの中にも確かな部下への思いやりを持つ為、上官としては絶対の信頼を集めている。
名門貴族であるアームストロング家の娘で、5人兄弟の長子で長女。第4子であり弟としてアレックス・ルイ・アームストロングが居る。
弟に対しても苛烈な態度を見せるが、本心から憎んだり嫌ったりしているわけではなく、自分と違って優し過ぎて脆い部分もある彼の身を案じる言動も見せる。最終決戦のスロウス戦では押され気味な少佐を見かねた部下達が「加勢した方がいいのでは?」と問うが「私の弟はこの程度で倒れるような生半可な鍛え方はしていない」など彼を強く信頼しており、現にアームストング少佐はスロウスに会心の一撃を叩き込むのに成功した。
また、ホムンクルスに人質にされていたウィンリィの事情を察し、彼女の逃亡を密かに手助けし、屈強なブリッグズ兵の護衛を数人付けてやる等、本質的には弟と同じで人情家であるのが察せられる。
アームストロング家に代々伝わりし名刀を用いた剣術を得意とする。弟のアームストロング少佐と手合せをした際、彼を難なく打ち負かしている事実から、かなりの手練れであると窺える。
また、北軍においては、最新の軍事兵器も積極的に採用する方針を取っている。臨機応変に部下達に指示を与えて集団としての力を発揮させると、軍の上官に相応しい手腕を見せる。
終盤における上官への啖呵は必見。
イズミ・カーティスとは初対面で気が合い、良き理解者となっている。
約束の日においては弟や中央兵士、増援にかけつけたカーティス夫妻との共闘で、怪我を負いながらもどうにかスロウスや人形兵達の撃破に成功。
お父様との最終決戦には負傷していた上に、敵が中央司令部を半分吹き飛ばしてしまうほどの強大な力を持っていた事情もあり、部下達やグリードの忠告を悔恨の想いながらも聞き入れ、弟アレックス達に後を託して戦線を離脱した。
そして眠るように死亡したブラッドレイ(ラース)の死体を前に「どうだブラッドレイ、私の部下は強かったろう?」と呟いている。
全てが終わった後、公にはオリヴィエの立場は「キング・ブラッドレイを排除しようと企む軍上層部の動きを事前に察知、マスタング大佐と協力してクーデターを成功させ、国民の大多数の命を犠牲にする錬金術の大実験を防いだ中心人物」扱いとなり、ガードナー射殺時に言い放った「事が終わる頃には英雄になっているかもしれんぞ」発言が現実の物となった。
容姿
いわゆる「たらこくちびる」と呼ばれる官能的で、ぽってりとした唇が特徴。
ロングの金髪をなびかせ、軍服越しでもはっきりと分かる巨乳の持ち主と、とても魅力的な外見要素を備えている……のだが、苛烈な性格と言動に加え、常に厳めしい表情のせいで、彼女を慕う部下達からも「あんなのメスじゃねえ」とまで酷評されるなど「女性」とは見られていないと、ある意味残念な美人。
作中にて年齢は明かされてないが、アームストロング少佐より歳上で且つ、エドワードを見て「エドワードぐらいの子供がいてもおかしくない年齢である」と語っていた事実を踏まえると、30代半ば以上だと思われる。絶賛独身中。
アームストロング家の中では小柄であり、マスタングよりも背が低い。しかし、FAの設定資料集によれば170cmはある模様。
余談
『オリヴィエ』は現実世界では姓に用いられる他、フランス語圏の男性名である。
関連イラスト
胸がでかすぎて大変。
劇中最強女性タッグ。