もしかして→フライボード
概要
「ケロロ軍曹」に登場するメカの1つ。原作では「フライングソーサー」と表記されている。
ケロン人が空を飛行するために使う円盤型のメカ。ケロン軍ではあらかじめ兵士に支給される乗り物で、当然ケロロ小隊だけでなくその他ケロン軍兵士も多数使用している。
原作の「フライングソーサー」という名前の通り、UFOを意識したデザイン・性能となっている。
全体的な見た目としては円盤型の土台に二本の棒状の操作レバーがあるのが特徴で、基本は立って操縦する。アニメ版のケロロのものには先端部分にシャアの角が付いているが、これはケロロ自身がつけたもの。
持ち手にあたる黒いボールのようなものは受話器になっており、他の仲間と通話することができる。燃料式であるため、ガソリン(厳密には違うが、地球だとこれに相当するケロン星の燃料物質。原作では「エーテル推進式」とされる)が無くなると例え空中で使用していたとしても落ちてしまう。その燃料の残量は持ち手の球体をパカッと開くと確保できる。
リモコンでの呼び出し・加速機能・地球人型宇宙人1人が同時に乗った上で宇宙空間まで上昇できる起動力を持つ(ただし、流石にケロン人4人と地球人型2人を乗せるのは定員オーバーである他、惑星間の移動は無理)。公式ガイドブックである22.5巻によれば「日本程度ならあっという間に端から端まで移動できる」とのことで、上述の特徴も含めていかに便利な乗り物であるかがよく分かる。
ちなみに車のように鍵を使ってエンジンをかけるシステムなので、鍵を無くすと運転出来なくなる。
上記のように軍でも大体の兵士がこの円盤型ソーサーを使用しており、当然ながら色も兵士によって異なる。
その色をどうやって決めているのかは明らかにされていないが、ケロロ小隊を見る限りその兵士の体色と同じ色のソーサーが配布される(もしくは自身の好みで好きな色が選べる)ことが推測できる。ただしアニメ第232話の最後の描写で兵器格納庫にケロロ小隊カラー以外のソーサーも貯蔵されているのが確認できることから、1人1機という個数制限のようなものはなく、予備自体も用意できないわけではない模様。追加購入もしくは弁償するシステムだったりあらかじめ軍から全色配布されるシステムだったりするのかもしれないが、そのあたりも含めてこれらについては作中でも特に言及されてない。
またドロロのフライングボードは他の隊員のソーサーと形が違い、操縦桿ではなく機体を傾けることで動かすものになっている(ただし改名前のゼロロ時代は通常型を普通に使っている)。
なお新ケロロはこの機械を使ったことがなく、原作第220話ではその練習をするというエピソードも展開された。
実はクルル曹長の代で生産終了だったらしく、新ケロロよりあとの世代はもう誰も乗っていないという。それ以前の作中の描写でも、タママの弟子であるタルル上等兵以外のガルル小隊員は全員使用していないのが確認されている(ただし外伝作品も含めばプルル看護長が使用しているシーンもあったので、少なくともタルルより前の世代は全員持っている可能性がある)。一方で、新ケロロの時代ではマロン星の子供のおもちゃとして生産されていたようだ。