この記事にはWeb版のネタバレを含みます。
「ねぇ、知ってる～？」
プロフィール
| 本名 | ケイ・ノーデンス |
|---|---|
| 年齢 | 不明 |
| メインジョブ | 【嵐王】（魔術師系統翆風術師派生超級職） |
| エンブリオ | 【弄風皇子 ハスター】 |
概要
討伐ランキング三位にして、クランランキング四位、＜ウェルキン・アライアンス＞のオーナー。
アバターは10代半ばの少年で、コートを複数着込んでおり全体のシルエットは丸い。
目深に被った帽子には風車が刺さっている。
雑学好きで、冒頭のセリフから始まる知識の披露はクラン内ではお決まりらしい。
アバター名は本名をいじったものと思われる。
能力
風属性魔法の超級職である【嵐王】の在職者で、範囲に優れた魔法を特典武具とエンブリオでさらに補強した広域殲滅を得意とする。
その攻撃規模は王国でも屈指で、万単位の敵すら軽く一掃する。通称、人間気象兵器。
また魔法で空を飛ぶこともできるため、対空手段がなければ攻撃を届かせることもできない。
ただし魔法系のため大技はチャージ時間があり、連発はできない。
近接用の手札もあるにはあるが、いずれにせよ魔法系らしく近接は得意とはいえないのが欠点と言える。
エンブリオの能力は不明だが、魔法の規格外の規模と本人曰く「蓄積型」であるため、風力か魔力の事前チャージと思われる。
作中での活躍
トーナメント編ではマリーを破ったマスターとして名前だけ登場。
本格登場は戦争編からで、初日はクランメンバーと共に空から皇国の＜砦＞フラッグを捜索する。
2日目にはクラン拠点ターミナル・クラウドで地上からの指示を待っているところを、王国の＜宝＞フラッグの候補地と目した皇国の航空戦力に襲撃される。
魔法系らしく拠点から大規模魔法で支援し戦闘を有利に運ぶが、密かに接近した敵が拠点付近で自爆。
爆破に巻き込まれリタイアした。
関連タグ
以下、Web版最新話のネタバレ
「――君ってば本当に目敏いなぁ」
上空4000メートルから落下したにもかかわらず、＜ウェルキン・アライアンス＞で唯一生存。
そのまま姿を隠して離脱しようとするが、落下していくマスターの中にケイデンスがいないことを不審に思ったドライフのマスター、ガンドールに捕捉される。このとき彼の眼に入ったのはコートを着込んだ少年ではなく、掌に乗りそうなほどに小さなヒトだった。
逃げられないと判断し、隠していた本来の力と手札を切り最強との闘いに臨む。
本性
実は普段からケイデンスと思われている少年は偽装であり、本物のケイデンスはデンドロでも珍しい小人型のアバター。不便さから運営からも推奨されていないデザインを押し通し、エンブリオによって適応した数少ないマスターの一人。
性格は混沌・悪な秘密主義者で、その行動原理の多くは悪戯心に由来する。サプライズパーティーの準備に凝るタイプで、他人の心を揺らすことに心血を注いでいる。ただし、それはエンターテイナーという意味ではなく、彼が望むものは｢驚く他者の反応を楽しむ自分｣であり、サプライズによる周囲への影響には無頓着。アバターを小人型にしたのも「これなら絶対に驚かせられる（悪用できる）」ため。
自身のクランもデンドロ内では困難な『空輸』を実現させる事で注目を集めようと思い立ったのが発足の理由である。
他人は自分が悦に浸るための触媒に過ぎないがゆえに、メリット次第ではどう転ぶかもわからない。
ある意味ではこれ以上なく傲慢な人格の持ち主であり、さながら愉快犯か悪質な動画配信者の様な思考をしている。
雑学をよくクランメンバーに話しているが、それも相手を驚かせる為、承認欲求とも微妙に違うねじくれた性格が本来のケイデンスである。
欠点として、戦況を動かせないと判断した駒を無意識に意識から外してしまう悪癖がある。
リアル
本名はケイ・ノーデンス。
実年齢に反し背の低いアメリカの医療センターの研究主任。
＜デザイア＞のISBNとはリアルでも面識があり、デンドロにログインしてから一度もログアウトしていない彼女ともう一度話す為にデンドロを始めた。
当初友人を引きこもらせたデンドロを忌々しく思っていたケイデンスだが、自分を表現できる場として今は好ましく思っている。
| メインジョブ | 【傲慢魔王】（系統無し超級職）or【嵐王】（魔術師系統翆風術師派生超級職） |
|---|---|
| サブジョブ | 【翆風術師】（魔術師系統派生上級職）、【魔術師】（魔術師系統下級職）、【賢者】（魔術師系統派生上級職） |
| レベル | ???(合計レベル1480)※ |
※第七章時点のもの
普段は【嵐王】をメインとしているが、本気を出す場合は【傲慢魔王】に転職して戦う。
【嵐王(キング・オブ・ストーム)】
魔術師系統翆風術師派生超級職。
ケイデンスの(表向きの)メインジョブ。
天属性の一つである風属性に特化しており、ステータスはMPに特化している。
風属性は攻撃範囲に優れ、広域殲滅に向いた強力な魔法を行使できる。
【傲慢魔王(ロード・スぺルヴィア)】
ケイデンスのもう一つのメインジョブ。
【魔王】シリーズの一つにして、防御力においてシリーズ最強の超級職。
自分より合計レベル500以下の人間範疇生物(＜マスター＞・ティアン)からの干渉を無効化し、異物からの干渉を無効化する。
本来はレベルの低い人間からの干渉を減衰・無効化することしかできないジョブだったが、管理AI干渉後はティアン以外の全ての存在からの干渉を無効化するぶっ壊れジョブとなった。
＜マスター＞の場合は自分自身の攻撃の余波による自滅を防ぐという副次効果もある。
ISBNに転職用ダンジョンの情報を教わり、リアル時間で一年前に入手した。
| エンブリオ名 | 【弄風皇子 ハスター】 |
|---|---|
| TYPE | アポストルwithカリキュレーター |
| 能力 | 魔法開発＆魔法制御 |
| 到達形態 | Ⅵ |
デンドロでも珍しいアポストルのエンブリオ。
普段は《同調者偽装》でコート内に隠したケイデンスの影武者を演じている。
能力特性は魔法開発＆魔法制御。
アポストルの空間掌握・干渉をケイデンスが就いているジョブの器に対して行い、器に由来した属性の魔法の開発を行う。
ジョブレベルが高いほど多種多様で高威力の魔法開発が可能となり、開発した魔法のほとんどは【嵐王】由来の風属性魔法となっている。
開発した魔法は＜アーキタイプ・システム＞ではなくエンブリオの方に登録されるため、メインジョブに関係なく開発した魔法を使用することが可能。
また、魔法開発を行う能力の為か高い魔法制御能力を有しており、その精度は＜アーキタイプ・システム＞のアシスト機能以上。
必殺スキルを使用すれば、超級職数十人がかりの大儀式魔法さえも単独で使用可能となる。
これにより【傲慢魔王】をメインにした際に【嵐王】の奥義が使えなくなる点を、奥義と同等かそれ以上の威力のオリジナル魔法を使うことで実質解消している。
人型のエンブリオには変わった食癖があるが、ハスターの場合は「マスターの食べたいものしか食べない」というものであり、主のケイデンスは彼が服の中に落とした欠片を食べて過ごしている。
- 【醜風蕭杖 クラウドレアリー】
杖型の特典武具。漢字読みは「しゅうふうしょうじょう」。
青緑色の猛毒を気体として放出する。
毒は皮膚から染み込み、最大HPへの割合ダメージを与える。
ケイデンスは魔法との併用で猛毒の竜巻を発生させる。
- 【風狂魔 ロスコー】
伝説級の特典武具の腕輪。漢字読みは「かざぐるま」。。
能力は言うなれば【紫怨走甲 ゴゥズメイズ】の風力版で、風を魔力に変換・蓄積する。
なお、ケイデンスはこの武具の存在を秘匿しており、高い魔力量はエンブリオによるモノと誤認させている。
- 【浮気不雲 クラウダスト】
小杖型の特典武具。
雲や煙を固形化でき、クランの拠点である＜ターミナル・クラウド＞建造にも使われている。
クラウドレアリーとの組み合わせで毒ガスを固めたマキビシを作り出せる。
- 【縮致計 シャシージー】
トーナメントで入手した伝説級特典武具。
形状は腕時計型で使用スロットはアクセサリー。
装備スキル《終末時計(スキップチケット)》による『過程の省略』を可能とし、MPを100ポイント消費する毎に実行予定の行動を1秒省略する。
誰かを攻撃する様な『他者に影響を及ぼす行動』は省略できず、相手に触れる場合強制的に中断する。
単に移動するだけなら短距離ワープの様に使えるが、この特典武具のヤバいところは魔法の準備時間も省略できる点。
スキル
【ジョブ】
- 《大嵐(テンペスト)》：アクティブスキル
【嵐王】の奥義。
暴風によって周囲の物体を吸い寄せ、巻き込み、破砕する広域殲滅魔法。
効果範囲は半径2000mにも及ぶ。
- 《アッパー・ポジション》：パッシブスキル
【傲慢魔王】の固有スキル。
合計レベルで劣る相手(モンスターは除く)からの攻撃やスキル効果を減衰、無効化する。
減衰率は5レベル毎に1％なので、相手とのレベル差500以上ならあらゆる干渉を完全無効化できる。
ケイデンスの現在の合計レベルは1480のため、合計レベル980以下の存在は無力となる。
- 《インナー・ポジション》：アクティブスキル
【傲慢魔王】の固有スキル。
本来の仕様にない存在からの干渉を完全無効化。
舞台となるデンドロ世界は管理AI達が侵略して現在の形となったもので、『外』から持ち込まれた存在や影響を受けた物、つまりマスターやUBMを含むモンスター、特典武具などの影響を全て無効化するぶっ壊れスキル。
コストとして秒間1000MPを支払う必要がある。
- 《傲慢の終焉(ジ・エンド・オブ・プライド)》：アクティブスキル
【傲慢魔王】の最終奥義。
効果は『防御能力完全無視』。
二つのポジション効果の無効化を対価に、絶命するまで傲慢魔王が干渉する全てに｢平等なノーガード｣を強制するというもの。
ステータスや耐性・装備等あらゆる要素を無視し、効果適応中に広域殲滅魔法を使えば殆どの敵を全滅可能。ただし一番のウリである絶対的な防御を犠牲にする為対価は重い。
【エンブリオ】
- 《同調者偽装》：パッシブスキル
TYPE：メイデン・アポストルが獲得できる共通スキル。
自身のマスターのステータスの一部を写し、情報面でマスターの影武者となる。
表情などもリンクしており、マスターの感情が閾値を超えるとアポストル本来の表情に戻る。
- 《永劫の探求を(ハスター)》：アクティブスキル
ハスターの必殺スキル。
基本スキルから発展したタイプの必殺スキルで、ハスターの魔法制御能力を増大させて魔法開発モードに移行する。
その制御能力は魔法系超級職数十人分に相当し、戦闘に使えば魔法をその場の状況に合わせて新しく編み直すことすらできる。
- 《星界の風(ヒアデス・ウィンド)》：アクティブスキル
ハスターで編み出したオリジナル魔法。
自身の魔力(MP)を酸素に変換する。
このためどの様な状況下でも空気不足にならず、極論宇宙空間でも風魔法を使用可能。
主に【嵐王】の補助に使うが、下記の切り札使用にも必須となる。
- 《弄風皇子の御手玉(ハスター・スフィア)》：アクティブスキル
ハスターで編み出したオリジナル魔法。
圧縮した嵐の玉を生み出し操作する。
1発1発が超級職の奥義相当の威力を誇る近中距離戦用の手札。
- 《黄の印(ザ・イエロー・サイン)》アクティブスキル
ハスターで編み出したオリジナル魔法にして、ケイデンスの切り札。
5兆トンもの大気を1㎥にまで圧縮し、解放・爆発させる地上最大の気化爆弾。
原理としては《星界の風》で生み出した酸素を【賢者】の熱制御魔法でプラズマ化しないよう常温を保ちつつ圧縮し、限界まで圧縮した状態で解放している。
発動地点から数十キロに渡って吹き飛ばし、真空状態を引き起こし、気圧差で大地は全て凍りつく。
END換算で50万でも耐えきれず、スライムであっても再生できないほど粉々になる威力がある。
本来ならチャージタイムに15分、魔法系超級職数十人がかりの制御、数千万を越える莫大な魔力が必要な超大規模儀式魔法であり、使用するとその威力から本人も巻き込まれる自爆技。
元となる魔法は【嵐王】と【賢者】から生み出し、
魔法の制御は【弄風皇子】が行い、
莫大な魔力は【風狂魔】で支出し、
チャージタイムは【縮致計】で無くして即時発動でき、
自傷は【傲慢魔王】で無効化し至近距離での使用も可能としている。
ケイデンスの持つ手札を組み合わせた、まさに象徴とも言える技。
エクストララウンド
"物理最強"の【獣王】を相手に隠し持った力で対抗し、【傲慢魔王】のスキルでベヘモット達の猛攻を無力化する。
風魔法ではダメージが通らない為、状態異常が効かないベヘモットではなくレヴィアタンに狙いを定め、【クラウドレアリー】の毒の竜巻や【クラウダスト】で生み出した毒の撒菱で応戦。
毒菱でレヴィアタンの動きを止めたところで《黄の印》を口内に向け発動する。
…が、必殺スキルで位置をずらしたのに加えて【苦行僧】のスキルでステータスを更に引き上げたベヘモットには一時的に鼓膜を破る程度のダメージしか与えられず、アルセイラーを利用したバグ技《剥界の裂爪》を受ける。
当初は余裕の態度を見せるも空間破壊後の復元現象はデンドロ内の自然現象であるため《インナー・ポジション》が機能せず、空間の歪みにより肉体が潰れ始める。
最期に《傲慢の終焉》を発動して相討ちに持ち込もうとするもガンドールの狙撃によって失敗、何が起きたか理解できないままデスペナとなった。
前述した戦いでも退場したと思い込んだマスターによって痛手を負わされており、皮肉にも友人に指摘されていた「戦況を動かせないと判断した駒を無意識に意識から外す」悪癖により二度敗北を喫することとなった。
関連タグ
ハスター…エンブリオのモチーフ。必殺スキル発動時の「乞い願う(イア・イア)」という台詞やオリジナル魔法の名称などハスターにちなんだものが多く含まれている。
