マエリベリー・ハーン
まえりべりーはーん
「お願い、貴方に夢の事を話してカウンセリングして貰わないと、どれが現の私なのか判らなくなってしまいそうなのよ」
概要
種族 | 人間 |
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能力 | 結界の境目が見える程度の能力(仮称) |
登場作品 | 蓮台野夜行・夢違科学世紀・卯酉東海道・大空魔術・未知の花 魅知の旅・鳥船遺跡 |
伊弉諾物質・燕石博物誌・旧約酒場 | |
テーマ曲 | 月の妖鳥、化猫の幻(の後半)、魔術師メリー |
マエリベリー・ハーンは、上海アリス幻樂団による「 音樂CD 」のシリーズの一つである「ZUN's Music Collection」のブックレットにのみ登場する、外の世界の人間。登場する世界観は他の『東方』と同じだが時間は異なる。
通称「メリー」。名前の「マエリベリー」が発音しにくいことから、そう呼ばれている。
京都の大学で相対性精神学を専攻している。宇佐見蓮子と2人でオカルトサークル「秘封倶楽部」を結成している。蓮子とは互いの能力を酷評し合っている仲だが、基本的に仲は良い。
「活動の殆どは蓮子の行動力によって生み出される」と言う言葉通り、蓮子に比べて積極性は低め。公式ブックレットでは化け物に驚いたり不安を感じたり、ある意味東方キャラでは珍しい反応を見せる。待ち合わせでは、度々呼び出した方の蓮子に遅刻され待たされている。
外界の人間ではあるが、「結界の境目が見える」という能力を持つ。そのせいで夢の中で幻想郷に迷い込み、妖怪に追いかけられたりしている。
地元が東京と判明している蓮子に対し、メリーの地元(出身国)は不明。少なくとも日本に身寄りはいないらしい。英語よりも日本語の方が流暢である(実際に蓮子と日本語で会話している)他、むしろ日本人臭い思考が見られるので、日本に長く住んでいるのかもしれない。
容姿
基本的に肩、或いはそれ以上に長い髪と、作品によって青、赤、金(黄)など、色の違う瞳。zun帽。
衣装はリボンやベルトのついた膝丈まで覆うロングスカートが多く、薄紫〜濃紫で、それぞれ些細な違いがある。伊弉諾物質では涼しげな水色のシャツに、膨らんだスカートをはいていた。
作品ごとに微細な違いはあるが、金髪、薄紫色の服という部分はpixivなどに投稿されるイラストで共通して描かれやすい。
能力
結界の境目が見える程度の能力(あくまで仮称、正式名称は不明)
「蓮台野夜行」当初は結界の境目を見ることができる能力を持っており、蓮子が持ってきた「冥界の写真」の真偽を見極めるために使っていた。
「何もしてなくても見えてしまうのよ」というモノローグの通り、自分でOn/Offを切り替えられるものではないらしい。
その後、作品を重ねるごとに徐々に能力が発展し、「大空魔術」では水面に映る月から月面に向かうことを提案し、「鳥船遺跡」では実際に夢を経由して38万km離れた衛星に移動する離れ業を見せた。
「伊弉諾物質」以降では夢の世界の物品を現実に持ち出してきたり、異世界のビジョンを他人に見せたりと、自由自在に境界を操るようになりつつある。
また時折、メリーの意思とは無関係に謎の言葉を呟くことがある。
名前の由来
マエリベリーという名前には諸説あり、英語の綴りはキャラで唯一不明。
一番言われているのが、私の幻想、という意味を表している説。
my reverie(マイ リヴェリー)=私の幻想
「reverie」は英語で幻想の意味である。
他にも、マルベリーという桑の実があるが、成熟すると紫色になる、などが挙げられる。
名字の由来は小泉八雲の出生名「ラフカディオ・ハ-ン」からか。
……八雲?
二次創作
秘封倶楽部の片割れである蓮子とのカップリング。
ちなみに公式でも実家に招待し、その次では「旅行は宇宙にいこうか?」という話をしていた。
普通のパートナー同士から利用し合うだけだったりもはや夫婦にしか見えない状態までさまざまだが、旦那か嫁かでいえば嫁ポジションなのはほぼ共通。
ひと昔前までは、無鉄砲な蓮子と比較するためのキャラ付けなのか、蓮子を心配したり振り回される冷静なお姉さん的存在として描かれやすかった。蓮子よりやたら胸が強調されるのは黒髪で日本人ぽい蓮子と金髪で洋風なメリーの対比だからなのか、紫との関係のせいなのか……
ギャグの場合は大抵蓮子を異常に好いており、キャラ崩壊を起こす。その場合は蓮子が常識人になる。或いはどっちも色々崩壊する。
シリアス抜きだとテンションがおかしかったりする。振れ幅が大きいキャラ。
尚、元のメリーも意外と活動的だったり天然なのかよく分からなかったりするのでメリーの一面という意味では正しい(?)かもしれない。
最近は能力の発展と意味深な台詞から増加中。
- 紫との関係
外見・能力などの類似、また様々なことから、八雲紫との関連性が疑われている。別名、少女だった頃のゆかりん。
創作する人によって解釈違いはあるが、多いのはメリーが妖怪・八雲紫に至ってしまった、というもの。
基本シリアス、バッドエンドルート行きである。
他にも無数に解釈が存在するが、詳細は紫=メリー説の記事を参照。
ちなみに、この2人が描かれたイラストには『ゆかメリ』タグもつけられる。
尚、匂わせてはいるが、公式から特に二人について詳しく言及されたことはない。
強いて言うなら神主が二人について質問された際、小泉八雲を匂わせた位だがだいぶ前なので当時の設定が続いているかは不明。
しかし、外見や能力こそメリーだが、知識や性格などは蓮子寄りにもみえる。
東方憑依華にて、紫の名前のフォントの色は紫+黒。他のキャラは一色。
黒が蓮子のイメージカラーと決まっている訳ではないが、少し意味深。
- その他
人気投票では毎回、蓮子に大きく差をつけられている。秘封倶楽部の代表として蓮子のキャラが立ちすぎているせいなのか、一見紫と被るせいなのか。秋姉妹のようにとは言わないまでも、もう少し相棒の近くの順位に行けるようメリー人気を押し上げるムーブメントの到来が待たれる(多分来ない)
「――異物が混入したら、排除しないと」
……余談だが、八雲紫の〝幻想郷は全てを受け入れる〟とは真逆の台詞である。