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航空宇宙軍の編集履歴

2023-06-07 11:38:26 バージョン

航空宇宙軍

こうくううちゅうぐん

「航空宇宙軍」とは、谷甲州のSF小説「航空宇宙軍史」シリーズに登場する架空の軍事組織である。

概要

 谷甲州のSF小説航空宇宙軍史シリーズに登場する架空の軍事組織

 西暦2020年代に国連安保理下の宇宙空間における警察及び救難活動を行う組織として発足しており、当初は軍と名が付いていても軍事組織としての色は薄かったようである。

 だが、太陽系における人類の活動域の拡大とそれに付随する各地の宇宙植民地と地球間の緊張の高まりに伴い実戦部隊としての性質を濃くしていき、第一次外惑星動乱前夜の2090年代には多数の戦闘艦や基地、研究機関、諜報機関等を保有する立派な軍隊となっている。

 一応、地球連合に属しているらしいのだが国家内国家ともいうべき独自性を有している模様。


組織

 軍令部をトップに各種研究機関や諜報機関等もあるが概ね内宇宙艦隊と外宇宙艦隊とに分かれている

内宇宙艦隊

 太陽系内において航空宇宙軍が発足した当初からの任務である警察及び救難活動や宇宙植民地、特に木星系と土星系の衛星国家群で構成された外惑星連合を仮想敵とした軍事作戦を主任務としている。

 2099年に第一次外惑星動乱という人類史上初の宇宙戦争を経験し、2140年代には第二次外惑星動乱を戦った。

 人類の太陽系外移民が本格化する頃には戦闘部隊としての色は薄れ、発足当初の警察及び救難活動を主任務とする部隊になったようである。


外宇宙艦隊

 太陽系外、つまり恒星間宇宙や他恒星系での活動を主任務としており、内宇宙艦隊同様時代とともに役割を変えていく。

 この世界では航空宇宙軍発足以前の1990年代から無人探査船ダイダロス・シリーズ(構想自体は実在)による外宇宙探査が行われており、それを引き継いでいる様だ。

 2040年代に有人探査艦イカロス・シリーズによる太陽系近傍宙域の探査と他恒星系行の探査機の放出、2050年代には恒星間ラムジェットを搭載した有人探査艦オディセウス・シリーズによる恒星間探査が行われ系外惑星に探検隊を送り込んでいる。

 他恒星系まで行かなくても本格的に恒星間宇宙に出る艦をアウタークルーザーと呼んでいる。

 タグボートの様なただの作業艇ならともかくアウタークルーザーは出港すると年単位で太陽系に帰還出来ないのが普通なためか乗組員の確保に苦労しており、従軍中の些細なミスや問題行動を理由に刑罰代わりに配属される者もおり、中にはジョー・シマザキの様に生まれる前の親の借金(高い機材を壊したらしい)を理由に配属させられる者も居る。

 志願で配属された者も任務後は除隊して20世紀から光景が変化しないネパールの街に引っ越したりする者も居るが、反対にオディセウス‐0の様な二度と太陽系に帰還しない探査船への搭乗を志願する者等様々である。

 太陽系外植民が盛んになると探査に加えて植民地の警察及び救難活動、そしていざという時の制圧作戦の為に多数の艦載機を搭載するカンチェンジュンガ級宙域制圧戦闘母艦等を保有し実戦部隊化していく。

 超光速航宙技術を実用化してからは汎銀河世界の探査と制圧のために更に組織の拡大と武装に力を入れていく。


保有艦艇

 フリゲート

 巡洋艦とも、航空宇宙軍の主力を務める強力な戦闘艦。

 爆雷と機動爆雷(ミサイル)とレーザ砲(レーザー砲)を主武装とする。

  ゾディアック級

 第一次外惑星動乱時において最新鋭にして最大最強のフリゲート艦。

 従来のフリゲート艦の4~5倍の40人を超える乗組員が搭乗する大型艦であり、平時なら冷凍睡眠を利用した交代で無寄港で年単位の航宙が可能。

 戦後は改装されて艦体の延長と複数の艦載機の搭載、増加した質量に対応したエンジンの強化が行われた。

 同級の一隻であるタウルスが記念艦として地球の衛星軌道上のステーションに係留展示されていたが、第二次外惑星動乱直前に行われていた再就役のための作業中に奇襲攻撃を受けて他の展示艦と共に破壊された。

 後に修復再就役し、それを知った外惑星連合軍の提督は「亡霊艦隊(ファントム・フリート)」と呼んだ。

 なお、これ程の大型艦でも艦内スペースの有効利用のため乗員食堂は調理場と通路を兼ねる。

  オフィユキ級

 第一次外惑星動乱時には既に旧式化しつつあったフリゲート艦、防御力は高いらしい。

 乗組員は9人


 警備艦

 フリゲート艦よりも小型で加速力も低い戦闘艦、船団護衛等に使用された。

 投射ミサイル(機動爆雷とほぼ同じ)とレーザ砲を主武装とする。

 作中では1号級警備艦というのが名称だけ出るが砲戦距離一二〇〇〇で主人公達が乗っていたのが同級艦かは不明。

 艦名は警備艦四四号という様に番号でつけられる模様、乗組員は三人程度。

 

 特設砲艦

 比較的大推力の小型民間船を徴用し武装を施したもの、船団護衛等に使用された。

 武装はレーザ砲のみ。

  レニー・ルーク

 色々逸話の有る艦、乗組員は三人。

  アーロン・ゲート


 哨戒艇

 水星の哨戒部隊に10隻程所属、10日程の哨戒任務に就く。

 主武装は爆雷や機動爆雷、レーザ砲であるが平時は非武装な艇も多く、開戦時に武装している哨戒艇は少数だった。

 与圧されている区画がコクピットしかない、乗組員は二人。


 オルカキラー

 外惑星連合軍の投入したオルカ戦隊に対抗するために開発されたサイボーグ艦。

 複数の無人艦載機で戦闘を行う宇宙空母、指揮通信機能やセンサに電力を取られているため母艦に武装は無い。

 乗組員はシャチ一匹(頭脳のみ)。


 その他に無人のタンカーやセンシング・ピケット艦等、多種多様な艦艇が存在する模様。


関連イラスト

僕の考えたヴァルキリー(塗り疲れ)僕の考えたオルカキラー(取り合えず)僕の考えたアクエリアス(ちょい塗り)ヴァルキリーフリゲート 「オフィユキ」


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航空宇宙軍史 宇宙軍 宇宙戦争 外惑星連合軍 谷甲州 SF


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