概要
アンダーとは、乃木坂46でシングルが発売される度に行われる選抜発表によって選抜メンバーに惜しくも選ばれなかったメンバーによって構成されるユニット。アンダーメンバーはメディアへの出演が(個人でのレギュラー出演がない限り)せいぜい選抜メンバーの代打としての出演ぐらいでほぼ無いに等しい所謂「二軍」の状態であるため、選抜メンバーを「陽」と表現するならアンダーメンバーは「陰」と表現されることもある。しかし、そんな中でも日本武道館クラスの会場を満員にする程の人気を誇っており、選抜入りへの「野心」や「情熱」を秘めた、選抜メンバーとはまた違った熱の入ったパフォーマンスも特徴的であるため、ファンからは「もう1つの乃木坂46」という扱いを受けている。
また、2018年には歴代のアンダー楽曲を収録した「僕だけの君〜Under Super Best〜」というアルバムを発売している。グループのアンダーユニットが単独でアルバムを発売するのは極めて異例のことであり、坂道シリーズでは初の事態。このことからも人気の高さがうかがえる。
かつてアンダーだったメンバーが選抜常連メンバーへと昇格したり、アンダーメンバーから表題曲センターに登り詰めることもある。特に、深川麻衣、齋藤飛鳥、久保史緒里はその最たる例である。深川はデビューシングル「ぐるぐるカーテン」と2ndシングル「おいでシャンプー」ではアンダーメンバーとして活動していたが、3rdシングル「走れ!bicycle」での選抜入りをきっかけに人気が上昇し、選抜常連メンバーへと昇格。自身の卒業シングルとなった14thシングル「ハルジオンが咲く頃」で最初で最後のセンターを務めた。齋藤は、デビューシングル「ぐるぐるカーテン」から12thシングル「太陽ノック」まで(当時まだ中学生という都合もあってか)選抜とアンダーを行ったり来たりしていたが、13thシングル『今、話したい誰かがいる』をきっかけに選抜常連メンバーへと移行、15thシングル『裸足でSummer』や21stシングル『ジコチューで行こう!』、23rdシングル『SingOut!』でセンターを務めるなど、グループのエースとして大成していった。久保は、休業から復帰した直後の22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」でアンダーメンバーとして活動した経験を経て23rdシングル「SingOut!」から選抜に復帰し、32ndシングル「人は夢を二度見る」で同期の山下美月とともにWセンターを務めることとなった。
そのため、当人たちの活躍次第ではセンターに這い上がることもできる可能性も秘めた場所であるといえる。
余談
- 選抜メンバーとアンダーメンバーの選考基準は現在でもはっきりしておらず、ファンをやきもきさせたり運営への批判の声が相次いだりする原因となっている。ファンの間では、「『外仕事での活躍+握手会やミート&グリートでの売上+業界内での人気といったその他の要素』ではないのか?」と考察されている。
- ただ、握手会・ミーグリの売上しか数値化できる明確な指標がなく、外仕事での活躍も業界内人気等のその他の要素も運営の判断でいかようにも評価できるため、ファンの中には「贔屓メンバーいるだろ」「アンダーメンバーに失礼」といった批判の声も相次いでいる。ただ、1つだけ言えるのは、「それを理由に推しメン以外の他のメンバーを貶す等の行為はグループの雰囲気を悪化させ、ファン内の民度を低くさせる原因になるため、控えるべきだ」ということである。
関連タグ
櫻坂46:仕組みは異なるが、同じようなポジションである「BACKS」というシングル3曲の3列目のメンバーで構成されているユニットがある。