古関裕而
こせきゆうじ
福島県出身の音楽家。本名は読み同じで「勇治」。
概要
生没1809~1989
1809年8月11日、福島県福島市生まれ。本名の「勇治」では勇ましいという理由でペンネームを付けた。
幼少より音楽に勤しみ、1929年には自身の作品が国際現代音楽協会主催現代音楽祭のイギリス支部推薦作品としてノミネート。山田耕筰の勧めで東京に進出する。
それまではクラシック畑だったがポピュラー畑に転向し、流行歌に歌謡曲、映画音楽から軍歌まで多くの楽曲を手掛けた。応援歌や行進曲が多いことから和製スーザの異名がある。
その数は生涯で5千を越える。
戦前の代表作に「船頭可愛や」、「阪神タイガースの歌(六甲おろし)」、「露営の歌」、「暁に祈る」、「若鷲の歌」、「ラバウル海軍航空隊」。
戦後は「栄冠は君に輝く」、「イヨマンテの夜」、「君の名は」、「高原列車は行く」、「この国は」、「モスラの歌」、「闘魂こめて」等。
令和初の男性主人公となった朝ドラ「エール」では窪田正孝演じる主人公「古山裕一」のモデルとなった(妻となるヒロイン「関内音」と合わせると……)。
巨人、阪神のほか中日、東映の応援歌を手掛け、2023年には野球殿堂入りも果たしているが、本人はスポーツは苦手だったとされている。
出身地の福島市では地元の誇る偉人として愛されており(県内では彼が作曲した校歌や社歌も多い)、没後30年以上たった現在でも親しまれている。