概要
新シリーズより登場した悪役。
謎の物質「ディシウム」を撒き散らして、人々を怪物に変えてしまう謎の存在。
本人曰く、「ただの紳士」。
うそこけ。
エリス・モルテとリトール・モルテという側近と思しき少女二人と共に、各地で暗躍を続けている。
ちなみに、普段の怪物じみた姿から、人間に近い姿に変身することが可能。
また、どう見ても帽子におさまりそうにない角を生やしているが、
そのツッコミに対し彼は「これがディシウムの力ですよォ!」と答えた。
ちなみに彼の配下は悲しい過去を背負っているメンバーで構成されている。
配下達
協力者
哀しき過去
現在は怪物のような姿をしているが、過去の頃はれっきとした人間だった。
そしてその過去、彼を襲う悲惨な出来事が起こる。
ここからはネタバレです。注意してください
その素性及び本名はシック・ソリチュード。スローネに住む貴族の息子で、アン・ブランとは身分が違うものの恋仲だった。
スローネは貧富の差が激しく、税金は貴族だけのために使われていた。そのためスローネの貴族は貧しい人達から反感を買っており、シックの両親も標的にされていた。
シックの両親は怪物になってしまい、業を煮やして遂に実力行使に出た一般市民達が彼の家を襲撃しようとするがアンはシックの為に群衆の前に立ち塞がり止めようとする。アンが稼いだ僅かな時間によってシックは家から逃げ出すことが出来たが、アンは命を落としてしまう。
髪飾りが掛けられたアンの墓を見て、絶望と憎しみの感情によって暴走した彼は、市民が彼の両親から奪った指輪(形と色からしてディシウムだと思われる)を霧に変え自分に取り込むことによって今の怪物のような姿になってしまい、アンに関する記憶も殆ど消滅する事となった。
・・・・・・・・
わかってたさ
こんな事をしても
アンが悲しむ
だけだって・・・
でも・・・
自分でも
憎しみを・・・
止められなかったんだ
末路
その後、エリスとリトール、決戦前に浄化されたジャガンを除く配下は全てむてん丸の仲間達の手で浄化され消滅、自身はディシウムの影響とむてん丸達との戦いで身体は摩耗して行き、いつ崩壊してもおかしくない状況の中で行われたびっくら村での最終決戦で、むてん丸に対して肉眼では見る事が不可能な超極小の怪物を使い、体内から蝕む事でダメージを与えるも、サーヴァとホーリーサンの協力で取り逃がし、更にはむてん丸の仲間や世界怪物対策本部たちの尽力でむてん丸の体内の超極小の怪物は全て浄化され、そのまま第二ラウンドが開始される。
シックはその執念からむてん丸達に対して奮戦するも、最終的にシックを救いたいむてん丸の一閃が決まる。
そこへキッドが襲来し、自身はむてん丸に「あなたは何も救えない」と捨て台詞を吐きながら魔王復活の糧としてキッドに呑み込まれた。
その後、ディシウムの根源であるキッドが浄化され、むてん丸達が凱旋すると同時に、彼が目覚めた場所は真っ白な空に自身宛てに書かれた手紙で足元が埋め尽くされた世界だった。
そこへアンが現れ、シックは自身の怪物と化した姿を見られたくないと動揺するも、アンはシックに毎日手紙を書く事と、ずっと一緒に居るという約束を守れた事に安堵していた。
そして彼もまた体内のディシウムが浄化された事で、かつてのシック・ソリチュードとしての姿に戻り、アンと共に「帰る」事となるのだった。