概要
本来は豚肉に調味料を塗り、叉(肉刺し、フォーク)に刺して炙り焼いた「叉焼」(チャーシュー)の事だが、焼豚と書くこともある。
どちらも保存食である。
中華料理
現在、広東省や日本の中華街では、フックに吊して炉で焼いて作られ、効率よく安定した調理が可能になった。水飴やコーンシロップを塗って焼いた「蜜汁叉焼」が主流で、比較的甘い。
また、後述する紅糟により表面が赤くなっている場合が多い。
香港市や広州市には、店先に焼いた叉焼を吊るしている「燒臘店」(シウラプディム)と呼ばれる焼き物専門店が多くあり、総菜店、軽食店として人気がある。
叉焼(焼豚)の作り方
- 豚のヒレ肉または肩ロース肉を塩・胡椒で下ごしらえする
- 紅糟(紅麹を用いた酒かす)を肉にすり込み、一晩置く
- 肉は洗わず、手で紅糟を払い落とす
- 約180度に予熱したオーブンに入れる
- 40-50分ほど、串を中心まで刺して赤い肉汁が出なくなるまで加熱する
- 一旦取り出し、肉全体に水飴か蜂蜜を塗り、裏表を1分ずつ焼き、照りをつける
日本のチャーシュー
名称は「焼豚」でチャーシューと読ませるが、
料理工程は「煮る」がメインであり、中国料理の「醤肉」「紅焼肉(紅は醤油や紹興酒・老酒由来の赤/茶系統の色で、焼は後述の通り「煮る」に近いニュアンス。「豚肉の醤油煮」的な意味)」とよく似ている。
日本でもよくそこを突っ込まれるが、
中国語の「焼」は「火で調理する」というくらいの広い意味合いがあり、
油で焼いてから煮た料理も、煮てから油で焼いた料理もひっくるめて「焼」の名がつけられる場合がある。
実際、日本の焼豚は中国では「日式叉焼(リーチーチャーシュー)」と呼ばれる。
字面の連想以外ではそれほど間違った名称というわけでもない。
単品料理としてよりも、ラーメンやチャーハンの具材として馴染みが深く、ラーメン店の賄い飯から生まれたチャーシュー丼も人気を博している。
また、煮豚式のチャーシューを作った際の醤油ダレは、ラーメン屋ではスープのタレ(塩味のベース)として再利用される事が多い。
日本式チャーシューの作り方
関連タグ
ワイルド7:初期メンバーに「チャーシュー」がいる。