概要
本名:エイブラハム・ストーカー
劇に興味を持ち、劇評を書いたりして俳優ヘンリー・アーヴィングと出会い、彼のマネージメントや出演する脚本を手掛けながら、著作業でも活躍。
1897年、大学の先輩であるシェリダン・レ・ファニュが書いた小説『カーミラ』とヴラド・ツェペシュの伝説から着想を得て『吸血鬼ドラキュラ』を発表。ドラキュラのキャラクター造形はアーヴィングのたたずまいを参考にしているという。ちなみにブラム本人はヴラドのいたルーマニアに行ったことはなかったという。
コナン・ドイルやオスカー・ワイルドとも親交があったという。アーヴィングがドイルの作品の上演権彼との出会いから 『シャーロック・ホームズの事件簿』収録の短編『サセックスの吸血鬼』はドイルが彼との出会いから着想を得たのでは?と言われている。
彼の妻フロレンスはオスカーの元恋人だった。
1912年没。
彼の人となりはほとんど知られていなかったが、近年残された日記を曾孫にあたるノエル・ドーブスが発見し、彼にまつわる話を研究しているという。
ドラキュラ以外にもミイラを扱った怪奇小説『七つ星の宝石』や幽霊屋敷を扱った『判事の家』等、長編や短編もいくつか残している。