CV:日高里菜
概要
主人公らが属するアスク王国と対立するエンブラ帝国の幼き皇女。外見だけでなく精神的にもまだ子供であり台詞の大半はひらがなで表記されている。
何かと関心が薄く無気力に見えるが、実際は寂しがり屋。城を空けがちな兄がたまに帰ってくると、兄の為に紅茶を淹れるシーンが度々登場する。
ブラコンであり、もしかしたら彼女はシリーズ伝統のブラコン妹の系譜を継いでいるのかもしれない。
父である先代皇帝は貧しい国を再建するためアスク王国への侵略を企てたがその半ばに亡くなった。帝位は後妻が継いだがヴェロニカとの血縁はない。
数年前、突如異界やアスク王国への侵略を開始。女帝は支配を望んでいないが、国民や国の要人は先代皇帝の血と意思を継いだヴェロニカを支持しているという。
豊かなアスク王国を羨むような素振りを見せ、特に召喚師である主人公に強い嫉妬心を抱いている。
彼女の側近はオリジナルキャラクターではなく、ifのマークス(寂しそうな顔がきょうだいに似ているから、と契約が解除されても傍に残ったため)。
王子というよりも騎士として彼女を支えているマークスとのコンビは公式漫画でよくネタにされ、苦労人の騎士とボケボケ王女として描かれがち。
きょうだい愛に思うところがあるのか、外伝でとある兄妹に「きょうだい愛を見せるように」強制したこともある…が、これが現実の方でちょっとした騒ぎになってしまった。
サイファでは第10弾で登場。下級職のダークプリンセスとなっている。これはカムイと同じだが、魔道の道に長けている点はユリウスに似ている(もっともあちらは皇子のためクラスはダークプリンスとなっているが)。
その後、大いなる皇女版も第16弾で登場する。こちらは下級職のダークナイトとなっている。
余談だが、第2部が始まるまではアプリのアイコンには彼女が描かれていた。
また、ゲームのイメージイラストやタイトル画面は大勢の英雄がヴェロニカに向かっていく構図となっているため、「握手会」とか「ボスチク中」とか言われることに…。
ストーリーの動向
出番が限られがちのオリジナルストーリーで、特務機関以外で唯一全章に登場している。
第1部ではアスク王国に激しい敵対心を抱いており、敵として立ちはだかってくる。
第2部では1部より大人びた発言が見られるが、これは本編のマークスとの触れ合いや、外伝のゼトの説教や激励によって皇族としての自覚が芽生えてきたのではないか?とファンから推測されている。同盟を組んだ相手が残虐すぎるのも一因だろう。
第3部では一度裏切って戻ってきたロキに渋い顔をしつつも、ヘルがアスク王国を侵攻する際にエンブラ帝国まで攻撃していることを受けて、「ゆるせない…」と怒りを露にしている。アスク王国への対応は元のままだが、徐々に王族として成長しているようだ。
その後利害が一致した特務機関と共に死の国に行き共闘関係を結んだ。
第4部でも兄と一緒に悪夢として登場、その後に本人も登場。特務機関とは共闘もしているおかげか、初期の頃よりも敵対心は薄れているように見える。
ユニット性能
エンブラ帝国皇女 ヴェロニカ(敵専用)
属性 | 緑 |
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兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | エリヴァーガル(専用) |
初期から敵ユニットで登場。自らの意思でヴェロニカについたマークスらを従えている。
専用武器は自分から攻撃した時、周囲2マスにパニック付与。
攻撃力は高く相性が悪い青属性だと一撃で落とされることが高く、自力回復スキルも持つため赤属性の剣士で一気に接近し短期決戦に持ち込みたい。ただし、守備と魔防では魔防の方が低いため、相手の攻撃に耐えられるなら赤の魔道使いで攻撃を仕掛けるのもよい。
憑かれし皇女 ヴェロニカ(敵専用)
属性 | 緑 |
---|---|
兵種 | 魔法/歩行 |
武器 | エリヴァーガル(専用) |
第6部で登場する、憑竜エンブラに支配されたヴェロニカ。
属性等は同じだが、上記のものよりも時が下り、Aが「死線4」、Bが「速さ魔防の凪3」、Cが「始まりの鼓動3」とガチガチの構成に。しかも3章時点ではダメージを与えられないエンブラの加護を持つのでダメージを与える事すらできない。
初登場する節の勝利条件は4ターン凌ぐことなので、攻撃範囲には一切入らないようにすること。
大いなる皇女 ヴェロニカ
「あたしはヴェロニカ…
あなたの声が、あたしをよんだのね。
いいわ、ちからをかしてあげる。」
属性 | 無 |
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兵種 | 杖/騎馬 |
武器 | フリズスキャルヴ(専用) |
補助 | リカバー+ |
奥義 | 業火疾風の祝福+ |
B | 神罰の杖3 |
C | 近距離警戒3 |
第二回英雄総選挙で女性部門第二位を獲得したことで2018年8月から登場。兄同様の騎馬で杖を持ち出し、皇室を出ていったブルーノへの思いに呼応して異界のエンブラから召喚された。
本編とは別の異界からやってきたためアスク王国への敵対心は抱いていない。ブラコンであっちのマークスとも仲がよく比較的人間味があるため、多くのプレイヤーをホッとさせたとか。
ステータスは速さが高い事以外低め。
杖英雄では初の専用武器持ちとなり、幻惑の杖と戦闘後に自分と周囲二マスの味方に全ステータス+4。戦った敵と周囲二マスの敵は全ステータス-4にするサポート能力。加えてBスキルで神罰も持っている。また奥義の業火疾風の祝福+はカウント1という回転の速さで他の味方の攻撃速さに強いバフをかけられ、サポートが得意。闘技場ではもちろん飛空城では現時点でも活躍している。
その分耐久には期待出来ず、反撃出来ない近接武器や反撃不可を無効にする見切り・反撃不可の相手には要注意。
2020年9月のアップデートで錬成武器対象に。効果自体に変化はないが特殊錬成効果は周囲三マスの味方には攻撃速さ+3で周囲三マスの敵には守備魔防-3。これで味方の攻撃面の強化に敵の守備面の弱化とサポートが強化する新たな個性を得た。
春めく皇女 ヴェロニカ
「あたしは…ヴェロニカ。
春のお祭りは、ここでやってるの?
あたしも参加したい…ぴょん。」
属性 | 緑 |
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兵種 | 魔法/飛行 |
武器 | フェルニルの妖卵(専用) |
奥義 | 凶星 |
A | 緑の死闘・飛行3 |
B | 魔防の封印3 |
2019年3月に登場の超英雄でヴェロニカ初。
専用武器の「フェルニルの妖卵」は自分のHPが75%以上ある時は戦闘中、全ステータス+4。この性能のおかげで数値以上に強力なユニットになっている。
2022年4月のアップデートで錬成武器対象に。自分のHPが25%以上へ条件が緩和。もう一つは周囲二マス以内の味方の中でバフの合計値が一番高い味方の合計値を自分の攻撃に加算する効果が追加。
特殊錬成効果はターン開始時に周囲二マス以内に味方がいると自分と周囲二マス以内の味方に攻撃速さ+6かつ「周囲二マス以内の味方の隣接マスの移動可能」付与。もう一つは周囲三マス以内に味方がいると戦闘中、攻撃速さ+5。これで条件の緩和と近くに味方がいるだけで疑似ブレード効果が発動し、サポートと強化も行える新たな個性を得た。
通常、総選挙よりもブラコン度が凄い。
エンブラ海賊団 ヴェロニカ(双界英雄)
「あたしはエンブラの皇女、ヴェロニカ。
なぜ、あたしが海賊に…
マークス、せつめいして。」
属性 | 緑 |
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兵種 | 斧/騎馬 |
武器 | 波閉ざす錨の斧(専用) |
奥義 | 緋炎 |
A | 攻撃守備の孤軍4 |
B | 攻撃守備の凪3 |
C | 攻撃守備の大開放3 |
2020年8月から登場。今回はヒーローズではお馴染み『if』のマークスとの双界英雄で組んだ。マークスはDLC「絆の暗夜祭」にあった海賊衣装で、内心ノリノリだったりする。
総選挙版とステータスを比べると攻撃守備魔防は大幅に上がって改善した分、得意の速さが激減。その数値はヴェロニカの中で最低値の19。
専用武器はキラー武器効果に加えて孤立していると戦闘中、守備魔防+5と敵の守備魔防-5かつ絶対追撃。低い速さをカバーしつつ耐久を上げる効果に。
孤軍を捨てて遠距離反撃を付ければ遠距離からの相手でも相手出来る。
双界効果は「自分と出典作品(ヒーローズ、if)の味方に【双界効果・盾】付与。もう一つは各ターンそれぞれ自身の最初の戦闘のみ、敵は追撃不可付与。1マップに1回使用可能、3ターンに1回は自分が双界スキルを使用済みなら、再度使用可能に。
ただHPが低いので騎馬特効の弱点に加え、高火力の魔道だとすぐ倒されてしまう。魔道やマムクートには要注意。
皇女が贈る愛 ヴェロニカ
「愛の祭り…
愛ってなにか…
あたしには…まだよくわからないわ。」
属性 | 青 |
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兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | 約束の花+ |
奥義 | 爆雷 |
A | HP速さ2 |
B | 速さの封印3 |
2021年2月から登場。戦渦の連戦+の報酬として配布される。ヴェロニカの中では初の配布キャラかつ青属性。総選挙版とステータスを比べると守備以外が少し増加している。
武器効果は周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中敵の攻撃魔防-5、かつ自分の攻撃でダメージを与えるとHPを4回復する効果をもつ。攻撃を下げつつ回復ができるが本人の耐久力は特別高いというわけではないので過信は禁物。
変わりゆく皇女 ヴェロニカ(伝承英雄)
属性 | 赤 |
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兵種 | 魔法/騎馬 |
武器 | 絶闇エンブラ(専用) |
奥義 | 閉界(専用) |
A | 攻撃速さの機先4 |
B | 速さ魔防の遠影3 |
C | 恐慌の幻煙4 |
第6部終盤で登場する憑竜エンブラにより別な力を与えられたヴェロニカが2022年11月から風の伝承英雄で実装。エイトリ以来のヒーローズ出典の伝承英雄。
二つ名も変わっている事から本編後と思われる。
今までのヴェロニカとステータスを比べると攻撃速さは一番高い。
絶闇エンブラはキラー武器効果に加え、自分から攻撃するか孤立している時、戦闘中、攻撃速さ+6かつ追撃不可無効。もう一つは自分から攻撃した時は攻め立て効果。さらに同条件かつ戦闘相手の周囲2マス以内の敵の数(戦闘相手自身を除く)の数に応じて効果が発動。
・1人の時は戦闘中、敵の速さ魔防-4
・2人以上の時は戦闘中、敵の速さ魔防-8と反撃不可
まさに攻撃の隙も与えないエンブラの力にピッタリな効果。
新たな専用奥義は攻撃の25%をダメージに加算しつつ、ダメージ軽減効果を無効にする狙撃の魔法版といったところ。もう一つはキャンセル効果無効で武器スキルも相まって確実に奥義が発動する。
恐慌の幻煙のグレードアップ版も登場。戦闘後、効果条件は変わらないが全ステータス-3が追加。
もう一つは戦闘後に自分と十字方向の味方に『敵弱化増幅』を付与。この効果は敵の全ステータスが全ステータスのデバフ数値分減少する超弱体化効果。つまりスリーズやカムイ(女)の逆ブレード効果の武器と相性抜群。
騎馬特攻と耐久面の脆さは健在で待ち伏せや見切り・反撃不可に弱い。
2024年2月にはこの姿のフィギュアも発売される予定。
エンゲージ
追加コンテンツ第3弾より、「英雄の紋章士 ヴェロニカ」として登場。
本編シリーズの過去作要素に『ヒーローズ』出典のキャラが登場し、かつコンテンツの目玉の一つとされるのは初であり、話題を呼んだ。
スタッフのインタビューによると、『ヒーローズ』のキャラクターは入れたいという意見があり、DLCの紋章士では真っ先に登場が決まった。
衣装は登場時点で最新のヴェロニカである伝承英雄verを元としている。
紋章士となった際、召喚士のように異界から英雄を呼び出す力を使えるようになったようで、性能面ではプレイヤーとしての召喚士を彷彿とさせる要素も一部に見られる。
彼女とシンクロすると、原典で敵対時に使う奥義より『血讐』(HP減少量に応じて攻撃力アップ)や、攻撃時に第2~5部に登場する異界モチーフの追加効果を与える『異界の力』といったスキルが開放される。
さらに、条件付きで現在のLv以上のステータスUPが可能な『限界突破』や敵撃破時の獲得SPを増やす『SPコンバート』と、ヒーローズのプレイヤーならニヤリとするようなスキルも得られる。
エンゲージ武器は総選挙ver由来の『フリズスキャルヴ』と『リザーブ+』、本来のヴェロニカの魔道書『エリヴァーガル』となっている。
エンゲージすると、行動済みの味方を移動0にしたうえで再行動させる『契約』コマンドが開放される。セアダスの踊りほどの利便性はないが、再行動役が増やせるだけでも十分強力。
下記のエンゲージ技も合わせ、魔法・サポート系のユニットと相性が良い。
最大の魅力はエンゲージ技『英雄召喚』。
発動の際に赤(剣)・青(槍)・緑(斧)・無(それ以外)のオーブから1つ選び、それに応じた武器を持つランダムなユニットを1体召喚できる。Lvはエンゲージ元ユニットのLvに依存する。
数多くの召喚士たちをドキドキさせてきたガチャ……もとい召喚演出&BGMの後、星3なら下級兵種、星4なら上級兵種のユニットが、星5なら指輪・腕輪の紋章士たちが召喚される。
紋章士たちはいずれもシンクロスキル・エンゲージスキルを習得しており、ほぼスキルなしな星4以下とは強さが段違いな紛れもないアタリ枠となっている。
三級長たちやクロム/ルフレも単体で登場するうえ、シグルドはティルフィングorゆうしゃのやりを持って赤と青どちらからも出現する可能性があるなど、バリエーションも多い。
召喚士本人でなくヴェロニカによる召喚のためか、紋章士たちは攻撃時などに短く声を出すのみで撃破時セリフなどは言ってくれない。それでも過去作品の人気キャラクターたちと紋章士とは違った形で共闘できるのは大きな魅力と言えるだろう。
ちなみに竜の時水晶を使って再召喚しても乱数が同じなため同じユニットが出てくるのみだが、他ユニットで交戦するなどして乱数をずらせば結果は変わる。このため、巻き戻し回数を消費してのリセマラが可能。星5が登場する乱数では4つのオーブのどれからも星5が出るため、回数に余裕があれば出て欲しいユニットを粘ってみてもいいだろう。
また、召喚されたユニットはエンゲージ状態が解除された場合も元の異界に還ってしまう。生存させても恒常的に戦ってくれるわけではないため、戦略的には時間切れ最終ターンに敵陣に単身で斬り込ませたり、敵の侵攻ルートを阻む囮役とするというなんとも心が痛む運用が最適解となりがち。
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ドラガリアロスト ファイアーエムブレムエンゲージ……外部出演