リタ・レパルサ (Rita Repulsa) は日本の「スーパー戦隊シリーズ」をベースにしたアメリカのテレビ番組「パワーレンジャーシリーズ」の登場人物。
概要
悪の魔女としてパワーレンジャーと熾烈な戦いを繰り広げたが、後に悪の部分が浄化され改心。最終的にミスティック・マザーと名乗りパワーレンジャーの協力者となった。
原型は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の悪役である魔女バンドーラ。『パワーレンジャー』では通常、日本版で役者が顔出ししているシーンは現地の役者に置き換えて撮影されるのだが、リタについては「その存在感や雰囲気を出せる役者が他にいない」という理由から、オリジナルを演じた曽我町子女史にお願いしたという逸話が残っている。
『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』シーズン2までは曽我町子氏が演じた『ジュウレンジャー』での映像がそのまま使用され、必要があると曽我氏による新規映像の撮影も行われた。声はアメリカの声優による吹き替えで、映像が曽我氏からアメリカの女優によるものに代わってからも声は同じ声優がそのまま演じた。TVシリーズでの1998年までの日本語吹き替え版は基本的に曽我氏自身が担当(『イン・スペース』のみ梅田貴公美氏、また映画等も別の俳優が担当)。
日本でのバンドーラはヒーローであるジュウレンジャーにも匹敵する人気を誇っていたが、リタも同様に海外の子供達に人気を博すことになったため、その後もパワーレンジャーシリーズにおける重要人物として長期にわたって活躍することになり、パワーレンジャー勢に加勢したこともある。
『電磁戦隊メガレンジャー』をベースとした『パワーレンジャー・イン・スペース』においてはついに人間となり、『魔法戦隊マジレンジャー』をベースとした『パワーレンジャー・ミスティックフォース』では善の魔法使いの長ミスティック・マザーとしてパワーレンジャーと共に戦うという波乱万丈の経歴を持つ。
『パワーレンジャー・ミスティックフォース』でミスティック・マザーになってからの映像は同じく曽我が演じ遺作となった『魔法戦隊マジレンジャー』の天空大聖者マジエルのものが使われているが、その際、吹き替えを担当する声優も変更になった。
これについて、パワーレンジャーの制作スタッフは亡き彼女への感謝と賛辞、そして長年のファン達へのイースターエッグとして、マジエルを善の魔法使いとなったリタとしてストーリーに組み込んだとのこと。
初代の30年後を描いたパワーレンジャー・ワンス・オブ・オールウェイズでは、浄化前の性格の彼女がロボットとなって復活する。
作品・時期 | 姿 | 声 | 吹き替え |
---|---|---|---|
テレビシリーズ 1993年~1994年 | 曽我町子 | バーバラ・グッドソン | 曽我町子 |
テレビシリーズ 1994年~1998年 | カーラ・ペレス | バーバラ・グッドソン | 曽我町子/梅田貴公美 |
映画版 1995年 | ジュリア・コルテス | バーバラ・グッドソン | 山本圭子 |
映画版 1997年 | カーラ・ペレス | バーバラ・グッドソン | (日本版では登場場面がカット) |
テレビシリーズ 2006年 | 曽我町子 | スーザン・ブラディ | 沢田敏子 |
リブート映画版 2017年 | エリザベス・バンクス | エリザベス・バンクス | 沢城みゆき |
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