概要
アニメ『クレヨンしんちゃん』の番外編である「クレヨンホラー劇場」のエピソードの1つ。
元ネタは原作28巻収録『クレしん的ホラービデオ』。
ストーリー
野原ひろしが休日に何のDVDを観るか迷っている最中、いつの間にかミッチー&ヨシりんが来ており、ひろしは2人を追い返す。
2人が文句を言いながら帰っていると謎のレンタルビデオ店があり、中に入ってみるがそこには侵略者シリーズというDVDしかない。しかし、店員から「無料で借りられる」と聞いたミッチーとヨシリンは『侵略者だよ』というDVDを借りた。
だがその日の夜、借りてきたDVDを再生した2人は何者かに襲われてしまう…。
次の日、ミッチー&ヨシリンはまた野原家に来て『侵略者だよ』をひろしに観るようにオススメしてくるが、どこか様子がおかしい。
結局ひろしはそのDVDを観なかったが、隣のおばさんやマサオくんもみさえやしんのすけに侵略者シリーズを観るようにオススメしてくる。
その頃、マサオくんはしんのすけがまだ観ていないというと、突然怖い顔になり「早く観ろよ!!なにグズグズしてんだよ!!」と激怒する。
怖くなったしんのすけは「オラ、いい」と逃げてしまう。
この時ひろしとみさえは隣のおばさんに勧められた『侵略者だよ』を見ていた。
すると画面に黒い影の2人が横から現れ次第に目の前へ近づいたかと思うと、突如虚ろな表情をしたひろしとみさえの姿に変わる。そしてその虚像は画面を突き破って出てくると、本物の2人を画面の中に閉じ込めてしまう。
家に帰ってきたしんのすけに虚像のひろしとみさえは他のみんなと同じようにDVDを勧めてくる。
しんのすけは「オラそんなもの…観たくないもん!!」と叫び逃げるが、偽物たちは追いかけてくる。
リビングに逃げたしんのすけがふとテレビの方に目をやると、本物のひろしとみさえがTV画面の中に閉じ込められていた。
その直後虚像の2人に追い詰められ窮地に立たされたしんのすけだったが、逃げようとして転んだ直後偶然にもリモコンの巻き戻しボタンに指があたると、虚像はTV画面に吸い込まれる。
結果しんのすけは間一髪で難を逃れ、本物のひろしとみさえも無事にテレビの外へ出ることができた。
巻き戻しボタンを押せば助けられると知った3人はこれで皆を助けようとするが、「そうはさせません…」と何者かの声がする。
そこにはあのレンタルビデオ屋の店員がおり、正体を現す。
男はDVDの世界からやってきたデーブ・イデと名乗る。
彼は販売したDVDでこの世界の人間と虚像を入れ替え、世界を自分の思うがままに支配するという野望を語る。
…が、その最中しんのすけに目の部分であるDVDを手で触られると、それを嫌がっている様子を見たひろしに弱点が本物のDVDと同じだということを知られてしまう。こうしてデーブはしんのすけに左目をべたべた触りまくられ、ひろしに右目をボールペンで落書きされてしまい、最後にDVDの保存方法について説明した後あっけなく消滅してしまった。
こうして人々は救われ、世界に平和が戻ったのだった。
余談
原作ではラスボスの名前は「鈴木ビデ男」になっており、死因もひろしからテープを切られたことになっている。